《不繊布》の正しい読み方
「不繊布」の正しい読み方
「不繊布」の読み方は、「ふしょくふ」である。「不繊布」の意味解説
「不繊布」とは、「不織布(ふしょくふ)」のことである。製造方法として、糸や繊維を織ったり編んだりせずに作った布のことである。本来、布というのは、糸や繊維を織ったり編んだりすることで布状に加工したもののことをいう。それに対して「不繊布」というのは、繊維を集めて、接着剤や樹脂で接着したり、機械で絡ませたり、熱や圧力をかけることで布状に加工したもののことをいう。古くからあるフェルトも不織布の一種である。すなわち、織らずに作った布ということで、「不繊布」という名がつけられている。なぜ「不繊布」と読むのか・理由
「不繊布」は、「不織布」の誤植ではないかと思われる。「不繊維」と「不織布」が、同一の商品パッケージ内で混同されていたり、ひとつの文章の中で混同されていたりするのが多数見受けられるためだ。「不織布」は、織っていないという意味の不織(ふしょく)の布であるので「ふしょくふ」と読む。「織」という字は常識(じょうしき)と使われることもあるため、「ふしきふ」と誤った読みをされる場合がある。「不繊布」の場合は、「不織布」のことであるため、そのまま「ふしょくふ」と読むのだが、「繊」という字が繊維(せんい)と使われるため、「ふせんふ」と誤った読みをされる場合がある。「不繊布」の類語・用例・例文
「不繊布」の類語は「不織布」である。「不繊布」の用例・例文
使われているのは花のラッピング用のひらひらしたピンクの不織布を三角に折ったもの(出典:縞田理理「霧の日にはラノンが視える3」より)
伝統的な不織布の使い捨て防塵マスクだが、二酸化炭素分子より大きな分子を通さないゲル状フィルターを挟んだ高機能素材だ。(出典:佐島勤「魔法科高校の劣等生 6 横浜騒乱編 」より)
最近は会社や病院に入る時は、不繊布マスクでないと注意されることが多くなりましたね。
タパ・クロスは、樹皮をたたいてシート状にして作られた不織布である。
「不繊布」の英語用例・例文
「不繊布」は英語では「nonwaven fabric」となる。The obtained hydrophilic polyester nonwoven fabric maintains approximately 90 % hydrophilicity of that of before washing even on repeating the washing by 30 times.「得られた親水性ポリエステル繊維不織布は、30回洗濯を繰り返しても、洗濯前の約90%程度の親水性能を維持している。(出典:特許庁の文書)より」
In the oil absorbent mat, a substrate layer containing short cellulose fibers treated with a sizing agent and/or a paper force agent is laminated on a lipophilic nonwoven fabric. 「親油性の不織布と、サイジング剤および/または紙力剤で処理したセルロース短繊維を含む基材層とを複合化した吸油性マット。(出典: 特許庁の文書)より」
MELT-BLOWN NONWOVEN FABRIC, AND PRODUCTION METHOD AND DEVICE FOR SAME.「メルトブロー不織布、その製造方法および装置」
FIBERS WITH THERMAL ELONGATION PROPERTIES AND NON-WOVEN FABRIC USING SAME.「熱伸長性繊維及びそれを用いた不織布」
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