《丘陵》の正しい読み方
「丘陵」の正しい読み方
「丘陵」の正しい読み方は「きゅうりょう」である。「丘陵」と同じく「丘」を「きゅう」と読むものには、「円丘(えんきゅう)」「砂丘(さきゅう)」「墳丘(ふんきゅう)」などがある。また同じく「陵」を「りょう」と読むものには、「陵墓(りょうぼ)」「山稜(さんりょう)」「陵虐(りょうぎゃく)」などがある。間違えやすい読み方として「きょうりょう」などがあるので注意が必要だ。「丘陵」の意味・解説
「丘陵」とは「小さな山、丘」、「ゆるやかな起伏の低い山が続く地形・地帯」などを意味する。地形学的に明確に定義されているわけではないが、ここでいう小さな山とは、一般的な山地よりも低い標高300〜600mのものを表す。また標高差100〜200m程度の斜面や山頂高度がほぼ揃った小さな起伏地をもち、山地と台地の中間的な性質をもつ。日本では新第三紀層からなるものが多く、多摩丘陵(東京都)や千里丘陵(大阪府)などをはじめ、平野や盆地の周辺に数多く存在する。なぜ「丘陵」と読むのか・理由
「丘陵」の「丘」は音読みで「きゅう」と読む。「丘」は元の字は周囲が小高く中央がくぼんだ盆地を描いた象形文字である。「陵」は音読みで「りょう」と読む。「陵」は会意兼形声文字であり、すじ状の山波の線、山の背すじ、つまり稜線を表す。したがって「丘陵」は「きゅうりょう」と読み、意味が似ている漢字を組み合わせてできた漢語的な熟語である。「丘陵」の類語・用例・例文
「丘陵」の類語は「丘」「高地」「台地」「高台」「砂丘」「岳」などである。【用例・例文】
・そこは波のように起伏する丘陵地帯であった。
・私は友人と共に丘陵を下って行った。
・彼らは昼過ぎに丘陵の頂上に到達した。
・丘陵に広がる美しい花畑は人々を楽しませた。
・丘陵の周辺を歩いていると、海が見えてきた。
・川に沿って丘陵がいくつも連なっていた。
・遠くに見える丘陵地帯が美しい。
・里山の景色を楽しみながら、丘陵地帯を歩いた。
・その町に辿り着くために険しい丘陵地帯を超える必要があった。
「丘陵」の英語用例・例文
「丘陵」を英語に訳すと「hill」となる。また「丘陵地帯」は「hilly country」となる。【用例・例文】
・起伏する丘陵
a rolling hill
・丘陵地帯の田舎道
hilly country road
・私はなだらかな丘陵をいくつか超えた。
I passed over a few low hills.
・彼は自動車で丘陵地帯を超えた。
He drove through the hills.
・彼らはその丘陵の頂上まで徒歩で登る予定だ。
They are going to walk to the top of the hill.
・古代都市の遺跡はその丘陵の北斜面に作られた。
The remains of an ancient city was constructed on the north slope of the hill.
・彼らは雨の中とぼとぼと丘陵を上った。
They trudged up a hill in the rain.
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