Ⅱ.学問的な知識・研究方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 14:53 UTC 版)
「外国語学部」の記事における「Ⅱ.学問的な知識・研究方法」の解説
①. 専門領域の体系的な知識・研究方法の獲得「専門領域」を体系的に学ぶことで「課題発見力・解決力」を養い、世界とより深く関われる様になることを目指す。専門領域としては、主に「地域・国家間の事象を人文・社会科学的に考察する領域」と「言語を含む人間のコミュニケーション活動を人間科学的に考察する領域」の2分野に大別される国際関係学部・文学部・観光学部と類似したテーマに対し、教養学部と類似したアプローチを行うと言える。東京外国語大学における専修分野の対象領域や分類は、東京大学 教養学部教養学科における専攻と、ほぼ同一である。また獨協大学外国語学部における専門分野は、埼玉大学教養学部と類似している。(→#学科・専攻、他学部との関係)特定テーマに対し、複数の学問分野から考察する「学際系リベラル・アーツ」が行われる。関連する学問分野としては、思想 (哲学・美学・宗教学など)・歴史学・文学・文化人類学・地理学・社会学 (特に文化社会学・都市社会学)・政治学・経済学・国際関係論・言語学・心理学・異文化間コミュニケーション論・表象文化論 等。また、言語学 (特に言語獲得、生物言語学、音声学など) においては生物学、物理学、脳科学なども関連分野である。言語学関連の科目の中に言語障害に関する科目が設置され、大学院課程を修了することで言語聴覚士の受験資格が得られるケースもある。 ②. 幅広い分野の学際的教養の獲得上記の様な学際性から本学部を持つ大学の多くで、リベラル・アーツ教育が重視されており、以下の2パターンに大別される。専門教育と並行して行われるケース(→#カリキュラムの特徴)で後述する3大学(東京外国語大学、上智大学、獨協大学)において、全学部横断的な「リベラル・アーツ科目郡」が設置されている。3大学のプログラムとも類似しており、理系科目を含む人文科学・社会科学・人間科学・自然科学に関する幅広い科目群で構成され、特にグローバル教育 (国際理解力養成科目、英語で開講される科目など) に重点が置かれている。上智大学・獨協大学では、主要学部が単一キャンパスに集約されている総合大学という利点を活かし、各学部の専門科目が提供されており、「教養学部」として一つの独立した学部に相当する科目群が提供されている。幅広い分野を学際的に学ぶことに加え、経済学などの他学部の専門分野を「副専攻(サブメジャー)」として体系的に学ぶことも可能である。両大学では、特定テーマにおいて科目群のマッピングやパッケージ化が行われ、上智大学では、「グローバル・コンピテンシープログラム」「インクルーシブ社会プログラム」「死生学プログラム」などのプログラムが提供され、修了証の発行なども行われている。 専攻レベルで行われてるケース①の「専門領域の体系的な知識・研究方法」に代わり「学際的教養教育」が行われるもので、上智大学(外国語学部※副専攻を選択した場合)、名古屋外国語大学(世界教養学部)、神田外語大学(グローバル・リベラルアーツ学部)、麗澤大学(英語・リベラルアーツ専攻)などが挙げられる。
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