みなまた‐びょう〔‐ビヤウ〕【▽水×俣病】
水俣病(みなまたびょう)
水俣病は、有機水銀の中毒症で神経がおかされる病気だ。熊本県の水俣湾で取れた魚を食べた人が、この病気になった。病気の症状は、指のしびれ、運動失調、言語障害、難聴などだ。特に、神経に影響が出たため、目が見えなくなったり、耳が聞こえなくなったりした。
水俣病の発生時期は、1953年から1960年にかけてだ。また、おもな被害地域は、熊本県水俣湾周辺だ。
原因は、チッソ㈱の工場排水が有機水銀で汚染されていたことだ。有機水銀をふくんだ汚水が、水俣湾を汚する。すると、そこに生息している魚介類にも有機水銀が蓄積される。この魚や貝を食べた人が、有機水銀中毒になったのだ。
1969年~1973年にかけて、水俣病裁判が行われた。国は患者側の主張を前面に認め、患者は全面勝利した。
(2000.10.14掲載)
水俣病
水俣病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 14:41 UTC 版)
1953年(昭和28年)頃から1960年(昭和35年)にかけて熊本県水俣湾で発生した奇病。付近の工場廃液にふくまれる有機水銀(メチル水銀)による水質汚染や底質汚染を原因とし、魚類の食物連鎖を通じて人の健康被害が生じた。手足や口のしびれる症状が出て、死亡する人もいた。裁判の結果、廃液を流していた会社から賠償金の支払いと、国に対しても被害者認定の遅れを認めることになった。
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