係留
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/04 23:23 UTC 版)
軌道上でこうのとり3号は一週間をかけて位置調整を行い、その軌道は徐々にISSに近づくよう調整された。こうのとり3号機は2号機と違い、エンジンが米エアロジェット製エンジン2機から新型国産推進エンジン4機に取り替えられておりこれでランデブー燃焼を行った。同じ期間、こうのとり3号機はISSと正確に並列飛行するための一連のドッキング前テストが行われた。 把持と係留作業は2012年7月27日に行われた。通信可能範囲に到達後、こうのとり3号機はISSのきぼうに設置されている近接オペレーションシステムの利用を始めた。 一度こうのとり3号機が30フィートの距離に近づきそれを維持し、その後ヒューストンのミッションコントロールが乗組員にISSのロボットアームで把持を行うための"GO"を指令した。この指令はこうのとり2号機の把持を行った宇宙船交信担当者(CAPCOM)のキャスリン・コールマンにラジオアップされた。 こうのとり3号機は自由飛行しており、NASAのジョセフ・アカバがロボットアームを使って12時23分(UTC)にアームを組み合わせる装置にロックオンした。日本の宇宙飛行士で第32次、第33次長期滞在のフライトエンジニアの星出彰彦がその後3号機を把持し、停泊操作を行い、宇宙機をハーモニーのナディアポート(地上側)に接続した。これは日本の宇宙飛行士が日本の宇宙機を把持してISSへの接続する初の例となった。14時24分に共通結合機構の16本の自動ボルトが徐々に差し込まれ、14時34分にこうのとり3号機のISSへの取り付けが完了した。 第32次長期滞在の乗組員は2012年7月28日の17時23分(UTC)にこうのとり3号機のハッチを開け、こうのとり3号機の与圧部からISSに物資を積み替え始めた。 8月6日に曝露パレットのポート共有装置とSCaN Testbedは非与圧補給キャリアからISSのロボットアームで取り出され、きぼうの船外実験プラットフォームに移動された。これらがパレットから移動され、ISSの所定の場所に設置された後、8月10日に曝露パレットはこうのとりの中に戻された。 ランデブー操作中の星出飛行士 カナダアーム2がこうのとり3号機を把持しようとしている 把持されたこうのとり3号機 ISSへ接続するための移動の様子 こうのとり3号機の内部。クルーによって撮影
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係留
「係留」の例文・使い方・用例・文例
- 係留気球
- 船はどこに係留してあるか
- 船を桟橋に係留する
- 船は桟橋に係留してある
- 係留所
- 係留船
- 係留浮標
- ボートを係留する
- 係柱の先端部に付いており係留綱が滑り落ちないようにしているピン
- 帆の下部を広げたり、貨物を取り扱ったり、あるいは係留したりするのに使用される、ほぼ水平の様々な円材かポール
- 係留索
- 係留ブイまたは水路標識を定位置に止めておくために使われる錨
- 飛行船を係留しておくための塔
- 半永久的な係留のために使われる錨
- 係留するための料金
- 係船環という,船舶を係留するための設備
- 船を係留するための索
- 係留する
- 巡航客船としての引退後,同船は,横浜港の山下公園に係留され,一般に公開された。
- 熱気球のフライト,係留サービス,熱気球教室などを提供する会社「クレオ21」所属の熱気球パイロット。
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