ウリジル酸 ウリジル酸の概要

ウリジル酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/28 06:04 UTC 版)

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ウリジル酸
識別情報
CAS登録番号 58-97-9
KEGG C00105
特性
化学式 C9H13N2O9P
モル質量 324.18
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ピリミジン塩基の生合成

ピリミジン塩基の生合成は、ウリジル酸(UMP)を中間体としており、他のピリミジンヌクレオシド/ヌクレオチド類はウリジンのピリミジン環が酵素的に修飾することで、メチル基ないしはアミノ基が置換されて生成する。すなわち、酵素による修飾は可逆的に進行するのでピリミジン塩基はウリジル酸を中心に相互変換される。

生体内では、ウリジル酸はグルタミン由来のカルバモイルリン酸アスパラギン酸のα位に導入されたカルバモイルアスパラギン酸を出発物質とし、カルバモイル基とアスパラギン酸のγ位カルボキシル基が6員環を脱水的に閉環してジヒドロオロチン酸が生成する。次いでデヒドロゲナーゼにより脱水素されてオロチン酸(ピリミジンカルボン酸類)が生成する。これがホスホリボシル化されてオロチジル酸(ヌクレオチド)となりピリミジンに置換していたカルボキシル基が脱炭酸することでウリジル酸が産生される。

シチジン三リン酸(CTP)はUMPからウリジン三リン酸(UTP)を経由して、これがアミノ化されることで生成する。

また、チミジル酸(dTMP)はUMPからデオキシウリジン一リン酸(デオキシウリジル酸)(dUMP)を経由して、これがメチル化されることで生成する[1]

関連項目




  1. ^ 「ピリミジン生合成」、『岩波生物学辞典』、第4版 CD-ROM版、岩波書店、1998年


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