カルバモイル基とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > カルバモイル基の意味・解説 

カルバモイル‐き【カルバモイル基】

読み方:かるばもいるき

カルバモイル


カルバミン酸

(カルバモイル基 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/31 16:20 UTC 版)

カルバミン酸
識別情報
CAS登録番号 463-77-4
KEGG C01563
特性
化学式 CH3NO2
モル質量 61.04 g mol−1
示性式 H2N-C(=O)OH
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

カルバミン酸(カルバミンさん、carbamic acid)は、有機化合物である。カルバミン酸自体は通常の状況下では不安定であり、アンモニア二酸化炭素に分解してしまう。一方、この化合物のエステルには安定な化合物が存在し(カルバメート類、慣用名 ウレタン)、そのためカルバミン酸はこれらの化合物の命名の際、母体化合物として重要である。

カルバミン酸から OH が遊離した1価の置換基は カルバモイル基 (carbamoyl group、-CONH2) と呼ばれる。

カルバモイルトランスフェラーゼ(トランスカルバミラーゼ)はEC番号2.1.3に分類される転移酵素で、主にカルバモイルリン酸を介したカルバモイル基の転移反応をつかさどる。

カルバミン酸のエステル(カルバメート)で最も簡単なエステルはカルバミン酸メチルである。カルバミン酸エステルにはカルバミン酸クロルフェネシンなど、筋弛緩薬として使用されるものがある。また多数のカルバメート結合によって連結した高分子はポリウレタンと呼ばれ、緩衝材などとして重要である。「ウレタン」はエチルエステルの慣用名であり、またエステル一般の慣用名、ポリウレタンの呼称としても用いられる。

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カルバモイル基」の関連用語

カルバモイル基のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カルバモイル基のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカルバミン酸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS