アンパンマン
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漫画
- あんぱんまん
- 『月刊いちごえほん』誌の1976年9月号 - 1982年7月号(休刊号)に連載。(1981年1月号以後は『アンパンマン』に改題)裸のアンパンマンが登場する、珍しい作品[64]。2016年、『だれも知らないアンパンマン やなせたかし初期作品集』として単行本化。
- あんぱんまん→アンパンマン[注 5]
- とべ!アンパンマン
アニメ
NHK総合版
日本テレビ版のテレビアニメが放送されるよりも以前の1979年3月13日に、NHK総合テレビの「春休みこどものひろば―おはなしえほん」の第二回目に「あんぱんまん」として放送された。脚本をやなせ自らが担当し、劇伴は後のシリーズ同様にいずみたくが、声の出演は中村メイ子がアンパンマン・ジャムおじさん・ばいきんまん・ナレーションの4役を担当、毛利厚がアニメーション制作を担当[65]。その後、1979年7月、1980年4月、1981年3月、1982年7月にも再放送された。後にテレビシリーズの企画も持ち上がり、中村の続投も検討されていたものの『アニメ三銃士』に敗れたという[66]。
16ミリ版
『アンパンマンとばいきんまん』と『アンパンマンまじょのくにへ』の2作品が16ミリのアニメ作品になったことがある。やなせによるとこの16ミリ版はフレーベル館の自主制作でやなせはほとんど関与出来ず、当時のテーマソングだった『怪傑アンパンマン』が使用されているもののパン工場が街中にあるなどの設定改変や、絵本では明確に描かれなかったばいきんまんの最後を死亡したことにするなどのアレンジにかなりの不快感を示していた[67]為に市販化はされなかったが一部の図書館で視聴が可能。このほかにも『アンパンマンとごりらまん』も制作されたがお蔵入りし後述の日本テレビ版の関係者がアニメ化を打診しに来た際に資料映像としてプレゼンされたという[68]。
製作:イワヰ 日本ビデオセンター
日本テレビ版
『それいけ!アンパンマン』のタイトルで、1988年10月3日に日本テレビで放映開始。当初は関東など一部のみでの放送で、2クールで終了する予定だったが、好評につき放送期間を延長し、日本テレビ系列局ほかでも順次時差ネットが開始された。2009年8月29日放送分で日本テレビ系アニメで初のレギュラー放送1000回を達成し、2018年に日本テレビ系アニメでは最長寿(1971年に放映開始し特番で続いているルパン三世シリーズを除く)の放送30周年を迎えた。
楽曲
日本テレビ版アニメで使用されている楽曲については、それいけ!アンパンマン#主題歌を参照。
- 怪傑アンパンマン
- 作詞:やなせたかし、作曲:いずみたく、編曲:大柿隆、歌:宮脇康之
- ミュージカル「怪傑アンパンマン」の主題歌。1977年発売のLP『0歳から99歳までの童謡〔第2集〕』(東芝EMI TC-50070)に収録され、2014年発売のCD『やなせたかし・いずみたくからの歌のおくりもの「0歳から99歳までの童謡」』にも収録された。
- その後、同題名で編曲:猪股義周、歌:ボニージャックス[69]によるカバー版が発表された。
- 「快傑アンパンマン」の曲名で編曲:松山佑士、歌:坂本新兵による音源(『平田正於監修 発表会レコード 快傑アンパンマン』(ビクター SKE-2024)収録)も存在する。
- インストゥルメンタル版が日本テレビ版アニメでも使用されている[注 7]。
以下の2曲は、1976年発売のLP『ミュージカル・メルヘン あんぱんまん/チリンの鈴』(ポリドール MQ1030)に収録、『あんぱんまんのうた/ぼくはあんぱんまん』(ポリドール DQ1007)としてシングルカットもされた。
- あんぱんまんのうた
- 作詞:やなせたかし、作曲:いずみたく、編曲:親泊正昇、歌:楠トシエ、いずみたくとそのファミリー
- 「怪傑アンパンマン」の別バージョン。
- ぼくはあんぱんまん
- 作詞:やなせたかし、作曲:いずみたく、編曲:親泊正昇、歌:楠トシエ、いずみたくとそのファミリー
注釈
出典
- ^ “Soreike! Anpanman” (English), Internet Movie Database (IMDb) (Amazon.com)
- ^ Full Cast & Crew
- ^ “Anpanman” (English), Anpanman Wiki (FANDOM TV Community)
- ^ a b c d 小学館『デジタル大辞泉プラス』. “アンパンマン”. コトバンク. 2020年6月30日閲覧。
- ^ “アンパンマン登場は1968(この時のは人間の姿)年”. www8.cao.go.jp. 2022年5月7日閲覧。
- ^ a b c d e 朝日新聞出版『知恵蔵』. “やなせたかし”. コトバンク. 2020年7月25日閲覧。
- ^ 青年向け読物「アンパンマン」 (1969).
- ^ a b “第1節 子どもたちの人気者 < 第2章 どこかで見た本 < 第2部 さまざまな蔵書 < 開館70周年記念展示「本の玉手箱─国立国会図書館70年の歴史と蔵書─」< 展示資料一覧” (PDF). 公式ウェブサイト. 国立国会図書館. pp. 3 (2018年). 2020年7月25日閲覧。
- ^ 本の玉手箱 (2018).
- ^ a b 『やなせ・たかしの世界』 (1996), pp. 36–37.
- ^ a b history.
- ^ 『あんぱんまん』 (1973).
- ^ 作者-biog, (2020) 1973年:月刊絵本「キンダーおはなしえほん」(フレーベル館)に「あんぱんまん」掲載.
- ^ 『人生なんて夢だけど』 (2005), p. 194, 編集点:出典では『こどものえほん』の「アンパンマン」には触れず、『キンダーおはなしえほん』の「あんぱんまん」から話が始まっているため、1973年(昭和48年)に「変更した」という言い回しになっている。しかし、本項では前史を踏まえたうえで「戻した」と表現する。.
- ^ a b 小学館『デジタル大辞泉プラス』. “あんぱんまん”. コトバンク. 2020年7月25日閲覧。
- ^ 『人生なんて夢だけど』 (2005), p. 194.
- ^ 『人生なんて夢だけど』 (2005), p. 195.
- ^ 『人生なんて夢だけど』 (2005), pp. 194–195.
- ^ a b 『人生なんて夢だけど』 (2005), p. 203.
- ^ 『MOE 2009年4月号』 (2009), p. 15.
- ^ 田埜 (1993), p. 111.
- ^ 30th-history, アンパンマン初登場:ある日、パン工場にいのちの星が落ちてきて、アンパンマンは誕生しました。1話「アンパンマン誕生」1988.10.03
- ^ 『それいけ!アンパンマン アンパンマン誕生』DVD (2003).
- ^ a b 増田弘道「アニメビジネスの今:キッズ・ファミリー向けアニメが存在感、日本で一番価値のあるキャラクターは?」『ITmedia News』アイティメディア株式会社(Business Media 誠)、2012年8月14日。2012年9月5日閲覧。
- ^ 『ミリオンぶっく 2018』 (2018), p. 13.
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- ^ a b 『ミリオンぶっく 2018』 (2018), p. 45.
- ^ 坂本宗之祐(文責)「横浜に新しいアンパンマン恒久施設を建設へ 過去最大規模に」『Yahoo!ニュース』ヤフー(THE PAGE)、2014年8月7日。2020年6月30日閲覧。
- ^ a b c d 「アンパンマンがギネス認定 登場キャラの数で」『ITmedia News』アイティメディア株式会社、2009年7月16日。2018年10月3日閲覧。
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- ^ a b “『それいけ!アンパンマン』 登場キャラクター数世界No.1 でギネス認定” (PDF). トムス・エンタテインメント (2009年7月16日). 2009年7月16日閲覧。
- ^ a b c d 「アンパンマンが「最もキャラクターの多いアニメ」としてギネス認定」『エキサイトニュース』エキサイト株式会社、2009年7月17日。2020年6月29日閲覧。
- ^ a b 西原 (2010).
- ^ 『アンパンマン大図鑑』 (2013), Amazonでの内容紹介:"テレビアニメ「それいけ!アンパンマン」に登場する2200以上のキャラクターが大集合!2013年公開の最新映画「とばせ!きぼうのハンカチ」のキャラクターも登場!キャラクターだけでなく、変装、乗り物、すんでいる場所も掲載!テレビアニメ&映画25年を記念して、おもなキャラクターのテレビ初登場シーンと映画25作の全ポスターを大紹介! ".
- ^ 西原 (2004), p. 65, 「同郷対談-やなせたかし×さいばら」.
- ^ 西原 (2004), p. 66, 「同郷対談-やなせたかし×さいばら」.
- ^ 『あんぱんまん』 (1976).
- ^ “『あんぱんまん』- アンパンマン絵本の出発点”. フレーベル館. 2020年7月1日閲覧。 “この絵本の、あとがきを少し引用します。「子どもたちとおんなじに、ぼくもスーパーマンや仮面ものが大好きなのですが、いつもふしぎにおもうのは、大格闘しても着ているものが破れないし汚れない、だれのためにたたかっているのか、よくわからないということです。ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、そしてそのためにかならず自分も深く傷つくものです。(後略)」アンパンマンの出発点がここにあります。”
- ^ 福田 (2007), pp. 28–30.
- ^ 道合裕基「<論文>やなせたかしの童話における『フランケンシュタイン』の受容」『文芸表象論集』第4巻、京都大学大学院人間・環境学研究科思想文化論講座文芸表象論分野、2016年12月、15-28頁、CRID 1390009224844019584、doi:10.14989/lar_4_15、hdl:2433/217641、ISSN 2188-0239、NAID 120005898964。
- ^ アンパンマンのなかま - アンパンマンポータルサイト[リンク切れ]
- ^ 『アンパンマン大研究』 1998 [要ページ番号]
- ^ 『アンパンマン大研究』 (1998), pp. 114, 125–126.
- ^ Q&A, (2020),「アンパンマンワールドについて」.
- ^ a b 『アンパンマン大研究』 (1998), pp. 152–155.
- ^ ただし、デザイン変更後に放送されたTV第428話A「ちびぞうくんとまほうの木馬」ではファミコンのコントローラーのようなデザインに逆戻りしている。また、TV第408話「アンパンマンとブラッククリスマス(前編)」ではセガサターン後期型のコントローラーのようなデザイン、ゲーム『アンパンマン にこにこパーティ』のミニゲーム「バイキンじょうはおおさわぎ」ではWiiリモコンのデザインになっていた。
- ^ TV第13話A「アンパンマンとドキンちゃん」(1988年〈昭和63年〉12月26日)、TV第28話B「アンパンマンとどじょうおじさん」(1989年〈平成元年〉4月24日)、ほか。
- ^ 映画『だだんだんとふたごの星』など。
- ^ テレビアニメ・スペシャル「アンパンマンのクリスマスショー」(2000年〈平成12年〉12月22日)など。
- ^ アンパンマン Q&A[リンク切れ]
- ^ 『アンパンマンとドキン』 (1988).
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- ^ darkhorse_log (2010年12月8日). “「偽アンパンマンTシャツ」販売で逮捕された日本橋の衣料品店「KING」、過去に『無銭LAN』などの販売も”. GIGAZINE. 株式会社OSA. 2016年11月16日閲覧。
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- ^ 「アンパンマン強化会議」『日経流通新聞MJ』2004年8月17日付、1面。
- ^ 「民放に放送枠移転、『新生セサミ』弾む商機」『日経流通新聞MJ』2005年1月19日付、3面。
- ^ “漫画家やなせたかし生誕100年 累計8000万部…愛される「アンパンマン」” (2019年2月7日). 2021年1月19日閲覧。
- ^ バンダイこどもアンケートNo.142(2007年7月3日時点のアーカイブ)
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- ^ 『MOE 2009年4月号』 (2009), p. 10.
- ^ “アンパンマンがみんなに愛される理由とは?”. 財経新聞. (2017年6月22日) 2021年1月19日閲覧。
- ^ 山田 (2006).
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