イリジウム【iridium】
読み方:いりじうむ
白金族元素の一。単体は銀白色の硬くてもろい金属で、酸に溶けにくい。白金との合金にして理化学器械・電気接点などに使用。元素記号Ir 原子番号77。原子量192.2。
(Iridium)米国イリジウムコミュニケーションズ社が提供する衛星電話サービス。66個の低軌道衛星を協調して運用する衛星コンステレーションにより、地球上のどこからでも通信が可能。1998年にモトローラの子会社イリジウム社によりサービスが始まるも需要が伸びず、2000年にサービス停止。以降、事業主体の変更を経て、2001年にサービス再開。2008年より現社名になった。名称は当初77(イリジウムの原子番号)個の衛星を使う予定だったことにちなむ。イリジウムシステム。
イリジウム
イリジウム
化合物名や化合物に関係する事項: | イノシトールポリリン酸 イノシトールリン脂質 イノシトール四リン酸 イリジウム インドール酢酸 インフルエンザ血球凝集素 ウラシル |
イリジウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 01:20 UTC 版)
イリジウム(英語: iridium [ɨˈrɪdiəm])は、原子番号77の元素で、元素記号は Irである。遷移元素かつ白金族元素に分類される元素の1つで、単体では白金(プラチナ)に似た金属光沢を有する。
注釈
出典
- ^ Magnetic susceptibility of the elements and inorganic compounds, in Handbook of Chemistry and Physics 81st edition, CRC press.
- ^ a b 桜井弘『元素111の新知識』講談社、1997年10月20日、314頁。ISBN 4-06-257192-7。
- ^ a b 御手洗 容子 『白金族金属の構造材料への応用』 まてりあ Vol.54 (2015) No.7 pp.339-342, doi:10.2320/materia.54.339
- ^ “The Element Iridium”. It's Elemental. Jefferson Lab. 2016年10月1日閲覧。
- ^ J. W. Arblaster: Densities of Osmium and Iridium, in: Platinum Metals Review, 1989, 33, 1, S. 14–16; Volltext.
- ^ グレイ(2010)
- ^ a b 御手洗容子、村上秀之 『Ir 基合金の高温耐酸化性』 まてりあ Vol.52 (2013) No.9 p.440-444, doi:10.2320/materia.52.440
- ^ J. H. Carpenter: J. Less-common Met., 152(1989), 35-45., doi:10.1016/0022-5088(89)90069-6
- ^ イリジウムルツボ 株式会社 フルヤ金属
- ^ 従来の約20倍の耐久性を持つ超高温用熱電 (PDF)
- ^ 小倉秀樹 ほか、「1950℃付近におけるイリジウム-ロジウム熱電対の評価技術」 センシングフォーラム資料 31, 234-238, 2014-09-25, NAID 40020353679
- ^ “貴金属について”. 日本ジュエリー協会. 2017年5月1日閲覧。
- ^ “Luxury Iridium Jewelry”. American Elements. 2017年5月1日閲覧。
- 1 イリジウムとは
- 2 イリジウムの概要
- 3 名称
- 4 鉱物
- 5 歴史
イリジウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 01:17 UTC 版)
「アベンジャーズ (2012年の映画)」の記事における「イリジウム」の解説
シェーファーが保有していた、隕石に含まれ反陽子を作れる希少金属。
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イリジウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 18:50 UTC 版)
詳細は「イリジウム衛星」を参照 1987年に米国モトローラ社から構想が打ち出されたシステム。当初は77機の衛星コンステレーションで計画されたため、原子番号77のイリジウムにちなんで名づけられた。モトローラが約18%、日本イリジウムが約11%間接出資する「IRIDIUM LLC」社が事業を担い、1997年12月からイリジウム通信衛星が長征2C(太原衛星発射センター)とデルタ II(ヴァンデンバーグ空軍基地)により順次打ち上げられ、1998年(平成10年)11月にサービスを開始した。 しかしながら当初から懸念されていた通信衛星のインフラ投資負担の重荷と、大型で高額のハンドセット(日本では40万円前後で販売)によりアメリカで5万台程度の契約数に留まったことで、開始後1年弱の1999年(平成11年)8月に連邦倒産法第11章を申請し倒産。2000年(平成12年)3月サービス停止した。一時は全数運用に入っている66機と予備の衛星すべてを大気圏へ突入させて焼却処分することも検討されたが、2000年(平成12年)11月にイリジウム・サテライト社(現:イリジウムコミュニケーションズ)が全ての資産を買い取ることで合意した。2004年(平成16年)4月に、ボーイング社への衛星維持費の支払いの軽減、世界10数カ所に存在した関門局(アースターミナル)を廃止しアリゾナ州の地球局へ一本化、全社員を700人から100人へ人員削減を行い、主にアメリカ合衆国連邦政府・アメリカ合衆国国防総省などを相手先とした通信サービスを行う事業モデルに変更して再出発した。 日本でも第二電電(DDI,現:KDDI)と京セラらが出資して1993年に設立した「日本イリジウム」によって1998年11月からアメリカと同時にサービスが開始された。DDIとしてはDDIセルラーグループ、ツーカー、DDIポケットに次ぐ移動体通信事業への参入であった。これに伴い日本で発着信するイリジウムの衛星電話網とイリジウム以外の電話回線(国際電話含む)を中継するアースターミナルと称する関門局が長野県内の山間部に3カ所設置され、DDIが同時期に参入した国際電話(0078)網も大いに活用されることになった。2000年3月末日を以て、米国イリジウム社のサービス停止により日本でも端末の使用ができなくなり、アースターミナルも運用停止状態を経て2005年前後に解体された。 2001年にはイリジウム・サテライト社によりサービスが再開されるも、日本イリジウムは前年に郵政省へ無線局の免許を返納し法人清算処理に入ったため、海外免許で取得したイリジウム端末の不正使用(電波法により無線局免許状を持たない端末は不法無線局となる)が問題になった。その状況を打開し要望に応えるべく、2005年(平成17年)6月にインマルサット(旧KDDの事業領域)を扱うKDDIの法人事業子会社「KDDIネットワーク&ソリューションズ」によってサービスを再開し、日本国内および公海上の日本船籍船舶内で再び使用できるようになった。日本国内で合法に利用するには同社経由で販売・貸与されるものに限られる。同社は2008年(平成20年)7月1日にKDDI本体に吸収されたため、現在はKDDIが日本唯一の事業者となっている(加入申し込み受付担当はKDDI ソリューション営業本部MSAT営業グループ)。個人の契約にはクレジットカードが必要になる。初代イリジウムとは異なり、イリジウム端末間以外の通信は全てアリゾナ州の地球局で中継し国際電話網を経由する流れとなっているため、イリジウム以外の電話回線で発信する場合は国際電話料金が適用される。
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イリジウム
出典:『Wiktionary』 (2021/08/28 14:21 UTC 版)
名詞
イリジウム
語源
「虹」を意味する古典ギリシア語「ἶρις (îris)」に因む。イリジウムの塩類が多彩な色を呈することから。日本語では宇田川榕菴の『舎密開宗』(1837-1847) にラテン語 iridium の音写の「意利冑母/イリヂウム」の形で現れる[1][2]。
発音(?)
- い↗りじ↘うむ
関連語
翻訳
- アイスランド語: iridín (is) 中性
- アイルランド語: iridiam (ga)
- アストゥリアス語: iridiu (ast) 男性
- アフリカーンス語: iridium (af)
- アラビア語: إريديوم (ar) (’irídyum) 男性
- アルバニア語: irid (sq)
- アルメニア語: իրիդիում (hy) (iridium)
- イタリア語: iridio (it) 男性
- ウェールズ語: iridiwm (cy)
- ヴォラピュク: liridin (vo)
- ウクライナ語: iридiй (uk) (irýdij) 男性
- ウズベク語: иридий (uz) (iridiy)
- 英語: iridium (en)
- エストニア語: iriidium (et)
- エスペラント: iridio (eo)
- オランダ語: iridium (nl) 中性
- カザフ語: иридий (kk) (iridii)
- カシューブ語: jirid (csb)
- カタルーニャ語: iridi (ca) 男性
- ガリシア語: iridio (gl) 男性
- ギリシア語: ιρίδιο (el) (irídio) 中性
- グジャラート語: ઘનાતુ (gu) (ghanātu)
- グルジア語: ირიდიუმი (ka) (iridiumi)
- クロアチア語:
- コーンウォール語: yrydyum (cor)
- スウェーデン語: iridium (sv) 中性
- スコットランド・ゲール語: iridiam (gd)
- スペイン語: iridio (es) 男性
- スロヴァキア語: iridium (sk)
- スロヴェニア語: iridij (sl)
- タイ語: อิริเดียม (th) (ìrídiam)
- タジク語: iridi' (tg)
- タミル語: இரிடியம் (ta) (iriţiyam), உறுதியம் (ta)
- チェコ語: iridium (cs)
- 中国語:
- 朝鮮語: 이리듐 (ko) (iridyum)
- デンマーク語: iridium (da)
- ドイツ語: Iridium (de) 中性
- トルコ語: iridyum (tr)
- 西フリジア語: iridium (fy)
- ネパール語: घनातु (ne) (ghanātu)
- ノルウェー語:iridium (no)
- バスク語: iridioa (eu)
- ハンガリー語: irídium (hu)
- ヒンディー語: घनातु (hi) (ghanaatu)
- フィンランド語: iridium (fi)
- フェロー語: iridium (fo)
- フランス語: iridium (fr) 男性
- フリウリ語: iridi (fur)
- ブルガリア語: иридий (bg) (irídij) 男性
- ブルトン語: iridiom (br)
- ベトナム語: iriđi (vi)
- ヘブライ語: אירידיום (he) (irídyum)
- ベラルーシ語: ірыдый (be) (irýdyj) 男性
- ベンガル語: ঘনাতু (bn) (ghanātu)
- ポーランド語: iryd (pl) 男性
- ポルトガル語: irídio (pt) 男性
- マケドニア語: иридиум (mk) (irídium) 男性
- マラーティー語: घनातु (mr) (ghanātu)
- マルタ語: iridju (mt)
- マレー語: iridium (ms)
- マン島語: iriddjum (gv)
- モンゴル語: ириди (mn) (iridi)
- ラテン語: iridium (la)
- ラトヴィア語: irīdijs (lv)
- リトアニア語: iridis (lt)
- ルーマニア語: iridiu (ro) 中性
- ルクセンブルク語: Iridium (lb)
- ロシア語: иридий (ru) (irídij) 男性
参照
「イリジウム」の例文・使い方・用例・文例
イリジウムと同じ種類の言葉
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