アメストリス国とは? わかりやすく解説

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アメストリス国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 03:15 UTC 版)

鋼の錬金術師」の記事における「アメストリス国」の解説

国家錬金術師 アメストリス国家資格、及びその資格を持つ錬金術師。国より多大な支援を受けることが可能となるが、様々な義務も負う。現在までの資格収得者の総計200人程だが、後述する理由により、現在も資格保有している者はずっと少ないと思われる大総統直属機関によって管理され、その地位軍部少佐にも相当(厳密に大尉と同じ権限)する。国家錬金術師になれば、その証である二つ名銀時計大総統紋章六芒星あしらったもの。身分証明になり、各種特権享受する際にも必要)が与えられ、以下のような様々な特権国家より与えられる年間数千センズ研究費支給 各種、特殊文献閲覧許可 鉄道や国が経営するホテルなどの国家施設優先的に利用が可能 軍部少佐相当官地位国家錬金術師であることとは別に軍に所属しており、中佐上の地位得ていれば、この限りではない) ただし、国家錬金術師資格試験という厳し試験筆記精神鑑定実技)を合格しなければ得られない超難関資格であり、さらに合格して1年毎の査定研究成果レポート実技。軍に所属するものは日々軍務戦功などを評価)に合格しなければ資格剥奪されるという厳し内容である。さらに以下のような三大制限課せられる人を造るべからず 一般に禁忌準じた項目と認識されているが、本当理由戦闘優れた人間造り出すことで私設軍隊を持ち、国を脅かさないようにするため。軍部密かに研究され、特に人と合成獣において一定の成果得ている。「不死軍団」の研究進められていた。 金を造るべからず 貨幣価値暴落によるインフレなど、経済混乱引き起こさないようにするため。金だけではなく貴金属含まれる。その性質上、一般錬金術師禁止されていると思われている。 軍に忠誠を誓うべし 実質的な軍属となるため。非常事態には軍に召集され人間兵器として戦場に立つという義務含まれるイシュヴァール内戦へ参加後資格返上した者もいる。 また、必然的にその研究は軍のために使われるので、錬金術師指針である「錬金術師大衆のためにあれ」に反し一般人には「軍の」と蔑まれることもある。 国、ひいては軍部にとって有益な錬金術師確保するため、ブラッドレイによって創設される。しかし、本当目的ホムンクルスたちの目的のために優秀な錬金術師把握しておくことにあり、その最終選定プライドブラッドレイ相談によって決まる。 軍部(アメストリス国軍) アメストリス軍隊アメストリス軍部議会裁判所掌握した軍事政権のため、トップ大総統府は事実上政府である。それ故に、長である大総統地位国家元首等しい。 組織形態として、中央セントラル)に本部持ち東西南北それぞれ司令部置いて国の防衛当たっている。また、警察権憲兵として軍部持ち憲兵司令部各地方司令部同列扱われている(ただし、一般憲兵は軍の下位組織扱いである)。また、重要拠点においてはブリッグズ要塞のように、地方司令部より独立していると思われるような形態を持つ。そして、それらを全て束ねる軍の最高機関として大総統府が存在する士官学校や国の各錬金術師機関大総統直属扱いとなっている。 軍の階級は順に、大総統 / 将官大中少准) / 佐官大中少) / 尉官大中少) / 准士官(准) / 下士官曹長軍曹伍長となっている。各組織総司令官将官クラス階級が担う。東方司令部グラマン中将のように、各部署ある程度裁量権認めているところもあれば、ブリッグズ要塞オリヴィエ少将のように司令官頂点とする徹底したトップダウン的な形態を成すものもあり、組織形状について各支部司令官任されている[要出典]。また、イシュヴァール戦でキンブリーが「自らの意思軍服着たと言っていることから、兵士徴募制度志願制のようである。 物語の舞台産業革命期モデルとしているが、軍が使う武器には主に第二次世界大戦後期ドイツ国防軍ベトナム戦争初期のアメリカ軍をモデルにしたと思われる物が登場するまた、歩兵砲兵主力兵力だが、極一部では戦車開発・運用されている。一方で航空兵力は飛行機発明されていないために存在せず気球での写真偵察細々行われているのみである。 軍装青色基調とする。一般憲兵黒色であるが、憲兵司令部勤め士官クラス軍人青色である。また、地域によって微妙な差異見られる。 アメストリス国そのものホムンクルスたちの目的沿って建国され現在の国家体制ホムンクルスラース)であるブラッドレイによって、軍事国家化を経てより中央集権的な体制へと編成したのであるまた、同時に軍事力強化対外侵略繰り返して領土拡大した経緯がある。現在は隣国小競り合い絶えないとはいえ対外的には比較安定しており、軍部主な役割国内治安維持となっている。 軍上層部ホムンクルスたちの策略に咬んでいるとはいえ、ほとんどの軍人は国のために働いている。軍部横暴・不正とそれに対す国民の不満が時折描写されるものの、総じて国民はその国政受け入れている。 イシュヴァール内乱 / イシュヴァール殲滅戦 物語が始まる13年前(1901年)にイシュヴァール地方起こったイシュヴァール人による内乱。ある軍将校イシュヴァール人少女撃ち殺した事件発端とされる当初軍部通常の内乱鎮圧と同じ扱い対処していたが、1人アメストリス10人に匹敵すると言われる精強なイシュヴァラ教の武僧や、アメストリス弱小化を狙う隣国アエルゴによる秘密裏支援等で非常に長引きその結果1908年国家錬金術師投入して殲滅戦へと移る。最終的にイシュヴァール全土は完全に軍の管理下に置かれる。 その目的においてイシュヴァール人全滅目的であるものの、一部逃げ出すことに成功しており、アメストリス各地スラム形成したり、遺跡山間部隠れ住んでいたりしている。一部内乱支援者であった隣国アエルゴに対して亡命希望し国境殺到したが、アエルゴ側は亡命要請無視していた。また、内乱中は軍服用の羊毛産地ということで、リゼンブールテロ被害受けており、イシュヴァール地方外にも広がりがあった。 鎮圧戦から殲滅戦移行するに当たり、アメストリス国軍内部イシュヴァール人将兵兵籍抹消の上拘束されている。 その真実は、ホムンクルスたちが「血の紋」を刻むために仕組んだことであり、少女撃ち殺した将校エンヴィー化けたものであった。 ウィンリィの両親の死や「傷の男」の復讐殲滅戦まつわる軍部国家錬金術師の話、またホムンクルス目的など、時系列的には過去の話だが、物語対す影響大き出来事である。 不死軍団 人形賢者の石エネルギーを流すことによって動く人造人間成人男性のような体つきで、体と顔に基盤の様な模様がある。本来の場所に眼は無く、額に1つ眼球がある。頭などを失って動けるなど不死に近いが、再生能力持たない相応身体能力有する知能低く攻撃方法もっぱら相手噛み付いてその肉を喰らうことで、さながらゾンビのようである。軍によって密かに研究され少なくとも軍上層部最終的にアメストリス国民の魂を注入することによって自分らの優秀な兵にするつもりでいた。 「約束の日」軍上層部1人反乱への対抗手段として不死軍団起動させる。しかし、ろくな実験もせずに全て起動させた結果、完全に暴走して敵味方問わず人間襲い出し起動させた将校真っ先に喰われる。更に市内研究所中央司令部繋がっていたために第三研究所経由してお父様」の元へ乗り込もうとしたエドワード達が襲われた上に中央司令部にも人形兵がなだれ込み中央兵や幹部犠牲になる。 賢者の石になった魂達が正気失った等しい状態でもあるので知性皆無であり、眼に入った相手手当たり次第喰らう加えて上述通り頭を破壊されても死なず身体一撃で完全に破壊するしか倒す方法がない。オリヴィエ達が統率する中央兵は一体に二人上であたり、上顎を潰すことでかみ殺されるのを防いだ国土錬成陣 アメストリス国に築かれつつある(築かれた)国土全体利用した巨大な賢者の石錬成陣。「お父様」らホムンクルスたちの目的であり、そもそもアメストリス建国した目的でもある。陣の線はスロウスの手による地下トンネルによって築かれ交点必要な人の死は、ホムンクルスたちが仕掛けた戦争紛争などによる大量の人の死で補われていた(「血の紋」)。 その目的は、アメストリス国民全員の魂を賢者の石として取り込む事。さらに、星そのもの1つの魂と見立ててその「真理の扉」を開き集めた賢者の石膨大なエネルギー利用して「神」と呼ぶその真理を自らの内に封じ込め手に入れるためであった。そのため、発動には雌雄を表す太陽と月が交わる日(皆既日蝕)を待つ必要があった。 「約束の日」に「お父様」によって陣は発動し、アメストリス国5000万人分の魂が「お父様」の体内集められる。しかし、ホーエンハイムは「お父様」の計画見越しており、自身が「カウンター」と呼ぶ日蝕によって星に写る月の影を円に見立てた錬成陣を発動させ、「お父様」が集めたアメストリス国中の魂を元の人間たちへ戻す。これとその次に発動した「逆転錬成陣」によって、国土錬成陣は完全に無効化される。 逆転錬成国土錬成陣の存在気付いた「傷の男」の兄が用意していた錬成陣。国土錬成陣をベース錬丹術上書きすることで賢者の石中和し、本来はアメストリス生物の魂を集め錬成陣の効果を、地殻エネルギー制限なく引き出せるように書き換える「約束の日」、「傷の男」と共に決起したイシュヴァール人たちが発動必要な錬成陣を要所に置き、「傷の男」がブラッドレイとの死闘の後に発動させる。「お父様」との最終対決エルリック兄弟錬金術師たちの大きな戦力源となる。 センズ アメストリス通貨。1センズあたり現実世界における1円とほぼ同じ価値[要出典]。 大陸暦 アメストリスで(ひいては物語で)使われている紀年法物語開始時点で1914年

※この「アメストリス国」の解説は、「鋼の錬金術師」の解説の一部です。
「アメストリス国」を含む「鋼の錬金術師」の記事については、「鋼の錬金術師」の概要を参照ください。

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