上野洋子 上野洋子の概要

上野洋子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 04:05 UTC 版)

上野 洋子
別名 Yoko
asterisk
生誕 (1963-10-11) 1963年10月11日(60歳)
出身地 日本 東京都
ジャンル ワールドミュージック
プログレッシブ・ロック
即興音楽
J-POP
アニメソング
ゲームソング
職業 シンガーソングライター
歌手
作曲家
編曲家
作詞家
音楽プロデューサー
キーボーディスト
担当楽器 ヴォーカル
コーラス
キーボード
活動期間 1985年 -
レーベル BIOSPHERE RECORDS
ポリスター
ビクターエンタテインメント
toera
日本クラウン
ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン
tilde disc
共同作業者 ZABADAK(1985年 - 1993年)
Oranges & Lemons2002年
asterisk(2002年 - )
Marsh-Mallow1999年 - )
公式サイト

東京都出身。アニメ・ゲーム関連のヴォーカルにおいては“Yoko”の名義を用いる他、ソロプロジェクトasterisk(アスタリスク)名義でも活動している。

略歴・人物

幼少時よりピアノを習い、中学校のブラスバンド部でフルート、高校のオーケストラ部でヴァイオリンを担当[1]。高校卒業後、音楽学校アン・ミュージック・スクールメーザー・ハウス(1984年3月卒業)でピアノ・キーボードを学ぶ[2][3]。若年期はYMO登場と前後してキーボードのみのバンドを組んだことがあり、デペッシュ・モードなど1980年代ニュー・ウェイヴ系に興味を持った[4][5]。デビュー以前にはハモンドオルガンの講師やキャバレーのハコバン(店専属のバンド)で演奏家として活動していた[4][5]

1985年、音楽学校で出会った吉良知彦・松田克志とZABADAKを結成、1986年のデビューから1993年までヴォーカル、キーボード、作曲・編曲などで活動した[3]。また当時女性では珍しいとされたミュージックシーケンサーマニピュレーターとしても活動し(打ち込み[5]、ヨーロッパを中心とした民族音楽を音楽性に取り入れ始めた[4]。1993年9月25日、「のれん分け」と題したコンサートを最後にZABADAKを脱退した[3]

同年12月に初のソロアルバム『Voices』を発売。自身の声による、意味を持たない歌詞のコーラスの多重録音を中心とした作品であり、その後のソロ作品の傾向のひとつを特徴づけるものとなる。

その後はOranges & Lemons伊藤真澄と共に。『あずまんが大王』のOP・EDテーマなど)、Vita NovaMarsh-Mallow、LIFE GOES ON(ムーンライダーズ岡田徹を中心としたアコーディオンバンド)などのユニットや、仙波清彦Ayuo、メトロファルスほか多数のスタジオ・アルバム作品に参加。

2002年はソロアルバム『Puzzle』とasteriskの1stアルバム『*1』を同時発売する。asteriskは日本語のポップスとインストを中心としたソロプロジェクトである[6]

2006年12月、「YK20」と題してデビュー20周年を記念したソロライブを大阪・東京で行い、翌2007年に自身の作品やmarsh-mallowなどの関連作品を発売するインディーズ・レーベル「tilde disc」(チルダ・ディスク)を自身が主宰して発足し、東京公演をライブCDおよびDVD化して発売した。2012年の誕生日には同レーベルのウェブサイトを開設した。

2008年には鈴木慶一のソロツアーのバックバンドにキーボード・コーラスとして出演、翌2009年のアルバム『シーシック・セイラーズ登場!』にも作曲やヴォーカルなどで参加した。2011年9月にはオランダへの鈴木のソロツアーでサポートを務めた[7]

ライブ活動は東京都内を中心に、Marsh-Mallowのほか、Ayuo[4]高橋悠治、メトロファルス、難波弘之などのゲストとしての出演が多数ある。即興音楽家としても活動しており[4]、これまでに共演した演奏家は吉田達也千野秀一灰野敬二内橋和久[4]など多数に及ぶ。

民族音楽をはじめ中世音楽ジャズプログレッシブ・ロックなど幅広い音楽を自分なりにフュージョンして自身の音楽性に取り入れていると語る[4]。また自らを「変な楽器フェチ」と称し[8]パーカッション民族楽器古楽器、教育楽器など、さまざまな楽器を所有しており、ステージではヴォイス・パフォーマンスのほか、多様な楽器演奏を行い、食器類を楽器として使用することもある。

また、デビュー時より作曲家として、CM音楽、アニメ、幼児向けテレビ番組、映画など、映像関係の楽曲を数多く手掛けている。

2006年ごろより、アニメ・ゲーム関連のヴォーカルにおいては“Yoko”の名義を使い、作詞・作曲・編曲のクレジットでは“上野洋子”として使い分けている。

ディスコグラフィ

オリジナルアルバム

上野洋子名義

  • VOICES[1993年12月5日 BIOSPHERE RECORDS]
  • e-mix[1996年5月25日 BIOSPHERE RECORDS]
    • バイオスフィアレコードによる企画盤。ZABADAK時代の上野の作品と『VOICES』収録曲の一部を平沢進ら数名がリミックスしたもの。上野も「五つの橋 Primitive Version」で参加している。
  • ナーサリー・チャイムス[1997年5月25日 ポリスター] - マザー・グースをテーマとした企画盤
  • Puzzle[2002年1月23日 ビクターエンタテインメント]
  • SSS -Simply Sing Songs-[2003年7月24日 日本クラウン] - トラッド・カバーとオリジナル曲のアルバム
  • 自然現象[2005年5月25日 日本クラウン]
  • 上野洋子 デビュー20周年記念ライヴ “YK20”〜20周年につき初ソロ〜audio[2007年4月4日 tilde disc] - 20周年ライブ・アルバム
  • TOKYO HUMMING[2008年9月10日 ジェネオンエンタテインメント]

asterisk名義

  • *1[2002年1月23日 toera]
  • *2[2006年12月6日 toera]

DVD

  • 上野洋子 デビュー20周年記念ライヴ “YK20”〜20周年につき初ソロ〜visual[2007年4月25日 tilde disc] - ライブ・ビデオ

映画音楽

アニメ・漫画・ゲーム音楽

☆印はヴォーカルがYoko名義。

舞台音楽

  • 砂の女(2021年、ケムリ研究室) - 音楽・演奏

CM

楽曲提供

特記のないものは作曲・編曲を担当。


  1. ^ 雑誌『Player』プレイヤー・コーポレーション、1993年3月号、p.268。
  2. ^ 卒業生 / 出身生参加作品、メーザー・ハウス、2016年8月5日閲覧。
  3. ^ a b c moment 吉良知彦インタビュー(2004年5月26日)、moment、2016年8月5日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g 「松山晋也とめかくしプレイ ゲスト=上野洋子」『ミュージック・マガジン』2003年2月号、ミュージック・マガジン、pp.82-83。
  5. ^ a b c 『KB SPECIAL』1992年9月号、立東社、pp.164-165。
  6. ^ 公式サイトより。asteriskについて 2011年9月14日参照。
  7. ^ 鈴木慶一、オランダツアーを敢行”. BARKS (2011年9月14日). 2011年10月3日閲覧。
  8. ^ マーシュ・マロウインタビュー,『ミュージック・マガジン』2009年6月号(93ページ),ミュージックマガジン刊
  9. ^ 新生ナゴム第1弾アルバムは鈴木慶一×KERA新ユニット”. 音楽ナタリー (2013年11月6日). 2015年8月12日閲覧。
  10. ^ 今日は一日○○三昧”. 日本放送協会 (2011年9月14日). 2013年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月3日閲覧。


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