フロリダ州 歴史

フロリダ州

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/10 06:41 UTC 版)

歴史

地理

フロリダ州の地勢図

フロリダ州はメキシコ湾大西洋、並びにフロリダ海峡に囲まれた大きな半島に位置し、バハマ国及びキューバ共和国などの西インド諸島の国々と海上の国境がある。メキシコ湾北岸に沿ってフロリダ・パンハンドルと呼ばれる地域が北西に延びており、半島部の時間帯は東部標準時にあるのに対し、このパンハンドル部は中部標準時に入っていて、2つの時間帯に跨っている。パンハンドル部の北はジョージア州、その西はアラバマ州と接している。 第二次世界大戦の時に、フロリダの長大な海岸線は視認しやすい標的になると考えられ、連邦政府は州の至る所に滑走路を建設した。今日でも州内で約400の空港が運営されている。全米薬物情報センターに拠れば、州内に131の公営空港と700以上の民間空港、滑走路、ヘリポートおよび水上機基地がある[4]。フロリダ州はミシシッピ川より東では最大級の州であり、また水域面積においても全米でアラスカ州ミシガン州についで第3位である。

フロリダ州南部のエバーグレーズ国立公園
フロリダ州の郡
フロリダキーズにあるバヒア・ホンダの海浜

アラバマ州との州境に近い海抜105 mのブリトンヒル(Britton Hill)が、フロリダ州の最高地点であり、これはアメリカ合衆国50州の最高地点の中では最も低い[5]オーランドから南の地域は概して低く平坦である。ただしフロリダ州は意外に平坦ではなく、半島中部西海岸のクリアウォーター等いくつかの場所では海抜15 mから30 mの起伏がある。また、概して海岸線から40 km 以上離れたフロリダ州の中部と北部内陸の大部分は、海抜30 mから76 mの起伏が続く丘陵地帯をなしている。レイク郡にある海抜95 mのシュガーローフ山(Sugarloaf Mountain)が、フロリダ半島での最高地点である[6]

国立公園局によって管理されている地域は以下の通りである。

アメリカ合衆国農務省森林サービスの管轄下にある地域は以下の通りである。

  • アパラチコラ国立の森(アパラチコラ川東岸)
  • チョクトーハッチー国立の森(ナイスビル近く)
  • オカラ国立の森(フロリダ州中部)
  • オセオラ国立の森(フロリダ州北東部)

州境

フロリダ州の州境は大西洋に始まり、セントメアリーズ川に沿って西、南、さらに北に蛇行する。セントメアリーズ川の水源からはほぼ真西、やや北向きに直線が引かれ、ジョージア州からのフリント川とアラバマ州/ジョージア州州境をなすチャタフーチー川の合流点に至る(ウッドラフ・ダムができてからはこの地点はセミノール湖の底になっている)。ジョージア州との州境はそこからチャタフーチー川に沿って北に上がり、北緯31度線でアラバマ州との西に向かう州境になり、ペルディド川に至ってこの川を南に下り、ペルディド湾からメキシコ湾に至る。

気候

フロリダキーズで満開のホウオウボクの木、フロリダ州南部が熱帯にあることを示すもの。

フロリダ州の気候は州内のどの部分も大洋から遠く離れてはいないという事実で幾らか和らげられるものである。オキーチョビー湖から北では温暖湿潤気候であり、湖から南の海岸ではフロリダキーズを含み、まさに熱帯気候である[7]。州内で最高気温が 100°F(38℃) を超えるのは希だが、夏季は 90°F(32℃) 台となるのが普通である。

晩秋から冬にかけてのフロリダ州は時として寒くなり、強風が吹き、全州に渡って比較的低温になる。州北部や中部での最高気温は 40°F台 - 50°F台 (4℃ - 15℃)、最低気温は 20°F台 - 30°F台 (−7℃ - 4℃) になることがあるが、南部では氷点下になることが希である。

フロリダ州中部や北部では11月末から冬に掛けて紅葉が普通に見られる。
フロリダ州では降雪はほとんど見られないが、主要都市では少なくとも年1回程度の降雪がある。北部では少し頻度が高い。

フロリダ州における過去最高気温は1931年6月29日、モンティチェロでの 109°F(43℃) である。過去最低気温は1899年2月13日、タラハシーから40 kmの所で記録した −2°F(−19℃) である。7月下旬の平均最高気温は 90°F台(32℃ - 35℃) であり、1月下旬の平均最低気温は北部での 40°F台(4℃ - 7℃) から南部での 50°F台半ば(13℃) まである。

フロリダ州の四季は気温よりも降水量で決定されている。春からは夏は暑く雨が多い。秋から冬は温暖から冷涼で、比較的雨が少ない。フロリダ州中部や北部では11月末から冬に掛けて紅葉が普通に見られる。

フロリダキーズは完全に海に取り囲まれているので、温度の変化が少ない。キーウェストでは夏でも 90°F(32℃) を超えることは希であり、冬は 60°F(16℃) を下回ることも希である。霜が降りたという記録も無い。

フロリダ州の渾名は「サンシャインステート(日光の州)」だが、悪天候が起こることも多い。中部はアメリカの首都とも呼ばれ、国内の何処よりも雷発生回数が多い[8]。晩春から早秋まで州内のほとんどの地域で午後の雷雨がよく発生するために、全米のどの州よりも年間降水量が多い。晴れた日が雷雨で中断され、1時間かそこら後には日光が輝いているということもある。正午過ぎの暖められた時間帯にメキシコ湾と大西洋からの気流が陸上で衝突して起こると考えられるこの雷雨は、驟雨、強風をもたらし、時には竜巻を伴う。水上で起こる竜巻を含め単位面積当たりの竜巻発生回数ではフロリダが全米でトップであるが[9]中西部グレートプレーンズで起こる竜巻に比べるとそれほどの強さはないのが普通である。激しい雷雨のときにはが降ることも多い。

フロリダ最高裁判所

フロリダ州の特に半島部では、降雪は希である。1899年にフロリダ州でも吹雪が吹いたことがあった。タンパベイ地域では、五大湖地方湖水効果雪に似た「湾効果雪」があった[10]。この1889年の時は、フロリダ州で唯一 0°F(−18℃) を下回った時である。1977年1月19日にはフロリダ州の最も広範な範囲での降雪があり、半島南端のホームステッドでも降雪があった。マイアミビーチでも歴史上記録に残るただ1回の降雪があった。2003年の「大洋効果雪」では大西洋岸ににわか雪が降り、遙か南のケープ・カナベラルでも降雪が観測された[11]。1993年の大暴風の時は、パンハンドル部で吹雪となり、半島部は豪雨と竜巻に襲われた。この嵐はハリケーンと同じような成因によるものと考えられ、メキシコ湾岸では6フィート (1.8 m) 以上の高潮が起きた。極最近の事例では、2010年1月の凍結時に州中部と南部に雪と霙が降った。州間高速道路4号線の北では幾らかの積雪も見られたが、大半は霙だった[12]

ハリケーン・アンドリュー、1992年8月23日にフロリダ州に上陸した。

ハリケーンシーズンは6月1日から11月30日までとされているが、このシーズン外に発生するハリケーンもある。ハリケーンはフロリダ州にとって大きな脅威である。フロリダ州は亜熱帯から熱帯に長い海岸線を持っているために、全米でも最もハリケーンの影響を受けやすい州となっている。1851年から2006年まで、フロリダを襲ったハリケーンは114個あり、そのうち37個はカテゴリー3以上の大型だった[13]。ハリケーンシーズンでフロリダ州に被害を与えずに通り過ぎるハリケーンは希である。カテゴリー4以上のハリケーンの場合、その83%はフロリダ州かテキサス州を襲っている[13]。8月から10月が最も危険性の高い時期である。

2004年にフロリダ州は4つの記録的なハリケーンに襲われた。8月13日のハリケーン・チャーリー、9月4日から5日のハリケーン・フランシス、9月16日のハリケーン・アイバンおよび9月25日から26日のハリケーン・ジャンヌであり、州経済の累積損失額は420億ドルに上った。さらに4つのハリケーンによる被災額は450億ドルだった。2005年7月10日のハリケーン・デニスは11か月の間で5番目のものとなり、8月25日のハリケーン・カトリーナはフロリダ州南部を通過し、9月20日のハリケーン・リタはフロリダキーズを襲った。10月24日のハリケーン・ウィルマはマルコアイランド直ぐ南、ケープロマノ近くで地滑りを起こした。ハリケーン・ウィルマは被害届出窓口を5年間設けたこともあって、フロリダ州の歴史でも2番目に損害額の大きなハリケーンになった。

1992年8月24日にフロリダ州を襲ったハリケーン・アンドリューは250億ドル以上の損害額を出し、アメリカ史の中でも2番目に損害額が大きなものとなった。その他過去の大きなハリケーンとしては、1926年マイアミ・ハリケーン、1928年オキーチョビー・ハリケーン、1935年レーバーデイ・ハリケーン、1960年ハリケーン・ドンナおよび1995年のハリケーン・オパールが挙げられる。最近の研究ではこれらハリケーンが自然循環の一部であり、地球温暖化の結果ではないということである[14][15]

フロリダ州の主要都市の平均最高・最低気温(°F)
都市 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
ジャクソンビル[16] 65/43 68/45 74/50 80/56 86/64 90/70 92/73 91/73 87/70 80/61 73/51 66/44
キーウェスト[17] 75/65 76/66 79/69 82/72 85/76 88/78 89/80 90/80 88/78 85/76 80/71 76/67
メルボルン[18] 72/51 73/53 77/57 81/61 85/67 88/71 90/73 90/73 88/72 83/67 78/60 73/53
マイアミ[19] 76/60 77/61 80/64 83/68 86/72 88/75 90/77 90/77 88/76 85/72 81/67 77/62
ペンサコーラ[20] 61/43 64/46 70/51 76/58 84/66 89/72 90/74 90/74 87/70 80/60 70/50 63/45
タラハシー[21] 64/40 67/42 73/48 80/53 87/62 91/69 91/72 91/72 88/68 81/57 72/47 66/41
タンパ[22] 71/51 72/52 77/57 82/62 88/68 90/73 90/75 90/75 89/73 84/66 77/58 72/52

動物相

フロリダ・エバーグレーズのアリゲーター
フロリダキーズのキー・シカ
フロリダでしか見られないフロリダカケス

フロリダ州には多くの種類の野生動物が生息している。

海洋哺乳類
バンドウイルカ、コビレゴンドウ、タイセイヨウセミクジラアメリカマナティー
は虫類
アメリカアリゲーターアメリカクロコダイルヒガシダイヤガラガラヘビ、ピグミーガラガラヘビ、アナホリゴファーガメアオウミガメオサガメ、イースタンインディゴヘビ
哺乳類
フロリダパンサー、オジロシカ、キー・シカ、ボブキャット、フロリダクロクマ、ココノオビアルマジロ
鳥類
ハクトウワシ、ノーザンカラカラ、スネールカイト、ミサゴアメリカシロペリカンカッショクペリカンカモメアメリカシロヅルカナダヅルベニヘラサギフロリダカケス(フロリダ州の固有種)

ワイルド・ターキーの亜種シチメンチョウ、すなわちオセオラの亜種はフロリダ州でのみ見られるものである[23]。北アメリカ大陸東部の多くの種類の渡り鳥はフロリダ州を越冬地にしている。

タイセイヨウセミクジラの唯一知られている分娩地域はフロリダ州とジョージア州海岸沖である。

ヒアリは1930年代に南アメリカから北アメリカに偶然輸入されて以来、個体数が増加してフロリダ州を含む南部の大半に拡がった。このアリは既存種よりも攻撃的であり、強いハリを持っている[24]

多くの外来種蛇が自然に放たれてきた。2010年、フロリダ州はビルマニシキヘビ、インドニシキヘビアフリカニシキヘビオオアナコンダおよびナイルオオトカゲの狩猟時期を設けた。

環境問題

フロリダ州は空調やプールのポンプに大きく依存しているにも拘わらず、1人あたりエネルギー消費量では全米50州のうち45位である。フロリダ州のエネルギーは石炭天然ガス石油および電力に頼っている[25]。エネルギー消費量の約4%が再資源化可能資源によって発生されていると推計されている[26]。エネルギー生産量は全米の6%に相当しているが、窒素酸化物は5.6%、炭酸ガスは5.1%および硫黄酸化物は3.5%と大気汚染物資の発生量は比較的低い[26]

メキシコ湾岸のフロリダ半島西海岸沖にかなりの量のエネルギー資源が眠っていると考えられているが、1981年以降は開発が止められている[27]。州知事のチャーリー・クリストとフロリダ州選出アメリカ合衆国上院議員ビル・ネルソンおよびメル・マルティネスは全て、海洋の掘削と開発に反対している。前知事のジェブ・ブッシュはあらゆる掘削に当初は反対したが[28]、2005年にアメリカ合衆国下院で海岸から200 km以上離れた場所での掘削を無制限に認める法案が提出された時に、これを支持することで立場を変えた[29]。クリスト、ネルソンおよびマルティネスの3人はこの法案に反対したが、ネルソンとマルティネスは上院で、パンハンドル部海岸から125マイル以内と半島部海岸から235マイル (376 km) 以内での掘削を禁じる代案は支持した[30]

2007年7月、クリスト知事は2050年までに1990年レベルの温室効果ガス排出量の80%を削減することを目指し、州内で新たに厳格な大気汚染防止標準を課する執行命令に署名する考えであることを明らかにした。クリストの命令は電力会社、自動車とトラックに新しい排出目標を設定させ、州の機関に厳しい環境保存目標を課し、州が所有する車両には代替燃料を使用させることを求めるものだった[31]

フロリダ州の南西部海岸やその他の地域では赤潮が問題になってきた。有害な藻類が開花したという推測がかなり強いが、それが汚染によって生じたという証拠は無く、赤潮の発生期間や頻度が増加したという証拠もない[32]

動物ではフロリダパンサー絶滅の危機にある。2009年では狩猟者と自動車事故によって23頭が殺されたことが記録されており、自然の中にある個体数はおよそ100頭を残すだけになっている。このために生物種多様性センターなどの機関がパンサーのための特別保護地域の設定を求めている[33]マナティーの場合も出生率よりも死亡率が高いと言われている。

地質

フロリダ半島はフロリダ・プラットフォームと呼ばれる基盤岩の上に石灰岩が乗った地層の構造をしており、カルスト地形が見られる。プラットフォームの露出部は、ガルフ・トラフが沈泥、粘土および砂で埋められた始新世から漸新世に掛けて造られた。植物相動物相中新世に現れ始めた。中新世以前には陸上の動物はいなかった。

フロリダでは国内最大の炭酸カリウム埋蔵量が確認されている[34]

水面下の洞穴、陥没穴およびが州内全体で見つかっており、州民が使う上水の大半をこれらから得ている。地球の海面が上昇と沈降を繰り返した数百万年の間に古代海浜に堆積した砂質土壌が石灰岩層の上にある。最終氷期に海面が低く乾燥した気候のために、大半がサバンナになっている半島部は今よりも広かった[35]。広大で緩りと川が流れるエバーグレーズが半島の南端部に拡がっている。

フロリダ州はアメリカ合衆国の州の中でノースダコタ州と並び、最も地震の少ない州である[36]。フロリダ州は構造プレートの境界近くには位置しないので、地震は希である。1879年1月にセントオーガスティン近くで地震動があった。壁の漆喰を落とし、棚の物品を落としたという報告があった。50マイル (80 km) 南のデイトナビーチでも同じような報告があった。このときの震動は南のタンパや北のジョージア州サバンナでも感じられた。1880年1月、キューバで激しい地震が2度起こり、キーウェストでも激しく揺れた[37]。フロリダ州以外での大きな地震は1886年チャールストン地震だった。震動はフロリダ州南部でも感じられ、セントオーガスティンの教会の鐘を鳴らし、フロリダ州東海岸の町でも激しく揺れた。ジャクソンビルの住人はこの年の9月、10月、11月になっても強い余震を感じた[38]。2006年、メキシコ湾のタンパの南西260マイル (416 km) を震源とするマグニチュード6.0の地震が起こり、フロリダ州南西部と中部で震動を感じた。この地震は津波を起こすほどのものではなく、被害は報じられていない[39]

人口動勢

人口

人口推移
人口
183034,730
184054,47756.9%
185087,44560.5%
1860140,42460.6%
1870187,74833.7%
1880269,49343.5%
1890391,42245.2%
1900528,54235.0%
1910752,61942.4%
1920968,47028.7%
19301,468,21151.6%
19401,897,41429.2%
19502,771,30546.1%
19604,951,56078.7%
19706,789,44337.1%
19809,746,32443.6%
199012,937,92632.7%
200015,982,37823.5%
201018,801,31017.6%

フロリダ州はアメリカ合衆国50州の中で4番目に人口の多い州である。その人口重心ポーク郡のレイクウェールズである[40]。2009年時点の人口は18,537,969人である。2007年と比較して128,814人、0.7%増加した。最新の人口推計に拠れば、全米で30番目に成長速度の高い州となっている。その成長率がピークにあった2005年では、年間成長率で2.2%、全米で5位だった[41]

人口の約3分の2は別の州で生まれており、この率は全米で2番目に高い[42]。2009年時点で州内にいる不法移民の数は全米で3番目に多い。2010年時点での不法移民の数は全人口の5.7%と推計されており、この時点では全米で第6位とされている[43][44]。2008年時点で州内には186,102人の退役兵が住んでいる[45]

人口の10人に1人、約140万人が元受刑者である[46]

人種及び祖先

フロリダ州の人口の16%以上は2000年国勢調査でヒスパニックだった。2000年国勢調査で祖先と報告されたグループはドイツ系 (11.8%)、アイルランド系 (10.3%)、イギリス系 (9.2%)、アメリカ人 (8%) 及びイタリア系 (6.3%) だった。[3]

フロリダ州の人口密度図

南北戦争以前は奴隷制が合法であり、それに続くレコンストラクション時代は黒人が州人口の半分近くを占めていた[47]。その後の1世紀で、黒人が大挙北部に移住し、一方北部の白人が大挙南部に移住した。近年、州内の黒人比率は再度増加傾向にある。今日黒人住人の比率が高い地域は州北部(特にジャクソンビル、ゲインズビル、タラハシーおよびペンサコーラ)、タンパベイ地域、オーランド地域のオーランドとサンフォードである。また州南部ではヒスパニック系の黒人が大きく増加してきた。これはキューバ、ハイチおよびジャマイカからの移民が増えたためである。

フロリダ州のヒスパニック系人口にはマイアミとタンパのキューバ系アメリカ人、オーランドとタンパのプエルトリコ系アメリカ人および州西部と中部の内陸部での中央アメリカ系移民が含まれている。ヒスパニック系の社会は成長を続けており、流動性も増している。2000年から2004年の間で、州南部の郊外地域であるリー郡では、全米の郡の中でも最も高いヒスパニック系人口成長率を示した。

ヨーロッパ諸国を出自とする白人アメリカ人は州内のあらゆる地域に住んでいる。イギリス人とアイルランド人の子孫は州内の都心部郊外部全てに多く住んでいる。ドイツ系住民は州南西部に多く、ギリシャ系住民はターポンスプリングス地域、イタリア系住民、スペイン系住民およびロシア系住民はマイアミに多い。多世代にわたる白人州民は州南部の内陸部と北部に多い。フロリダ州生まれの白人は特に長い間フロリダを故郷とする者の子孫であり、自分達を「フロリダ・クラッカー」と呼んでいる。他の南部州と同様に、主にスコットランド系アイルランド人やイギリス人開拓者からの子孫である。セントオーガスティン周辺では、1768年にイギリスのアンドリュー・ターンブル医師のニュー・スムーナ植民地からそこに逃げてきたメノルカ島住民の子孫もいる[48]

言語

2000年時点で5歳以上のフロリダ州民の76.91%は家庭内で第1言語として英語を話し、16.46%はスペイン語、1.38%はフランス系クレオール語(多いのはハイチ系クレオール語)を話している。フランス語を話すのは0.83%、ドイツ語0.59%、イタリア語0.44%となっている。またポルトガル語0.36%、タガログ語0.25%、アラビア語0.21%、ベトナム語0.20%と報告されている。5歳以上のフロリダ州民の23.80%は家庭内で英語以外の言語を話していることになる[49]

上記データを2005年時点に直すと、英語74.54%、スペイン語18.65%、フランス系クレオール語1.73%、フランス語0.63%、ドイツ語0.45%、ポルトガル語0.44%、イタリア語0.32%、タガログ語0.30%、ベトナム語0.25%、アラビア語0.23%となり、英語以外が25.45%と増加している[49]

フロリダ州はその気候故に移民の人気が高い。フロリダ州の公共教育は英語以外の200以上の言語を第1言語として話す生徒を受け容れている。ラテンアメリカ系市民連合はフロリダ州教育部に対して複雑訴訟形態に勝訴し、教育者は英語以外の話者に英語を教える訓練を受けることが要求されるようになった。

フロリダ州憲法第2条第9章では「英語がフロリダ州の公用語である」と規定している。この条項は州民の直接請求権による住民投票により1988年に採択された。

宗教

フロリダ州の住民は多くがプロテスタントであった。しかし、移民が増えるに従ってローマ・カトリック・コミュニティが増加してきている。

フロリダ州は、アメリカ合衆国東南部の州である。メキシコ湾と大西洋に挟まれるフロリダ半島の全域を占め、北はジョージア州とアラバマ州に接しており、サンベルトと呼ばれる比較的気候が温暖な州の1つである。

フロリダ州の面積は170,306 km2 で、50州の中で22位であるが、海岸線の長さは約1900 kmあり、大陸48州の中では最長である。

フロリダ州は北部と中部が亜熱帯、南部は熱帯に属して概して暖かいので、「サンシャインステート(日光の州)」という渾名がある。そこには= インディアン部族 =インディアン部族が全域に先住した。彼らは、「チッキー」と呼ばれる茅葺小屋を伝統住居とする。また伝統儀式を行う際には、必ず。「ヤウポン」という木の実を煎じた「黒い飲料」を飲む。 19世紀に起きたセミノール戦争を率いたオセオーラの名は、この「黒い飲料を飲む儀式の音頭を取るもの」という意味である。19世紀にオクラホマへ強制移住させられた部族は、木の実の株を移植したり、代替物を使うなどしていて、現在でもこの「黒い飲料」は彼らの儀式に欠かせないものである=温暖な気候と豊富な漁猟資源に支えられ、沿岸部ではカルーサ族など漁猟民が多数の集落を形成したが、彼らは白人に滅ぼされ、現在は、特産のカキの巨大な貝塚が多数、島となって沿岸に残ってその面影を伝えている。南部のほとんどの部族は白人との戦争で根絶やしにされるか、あるいは中米へ逃げた。またインディアンが追い払われた後には、エバーグレーズ国立公園などが整備された。

滅ぼされたのは、強硬な人種差別隔離論者であるアンドリュー・ジャクソン大統領が、インディアンの民族浄化を目的に「インディアン移住法」を制定し、同州のインディアン部族に「移住するか、絶滅するか」の二者択一を迫った。 1832年から1833年にかけてのセミノール族のオクラホマへの強制移住「涙の道」。部族の大半と、連合諸部族が陸軍によって船による海路と徒歩による陸路での大陸横断を強制され(緑色の破線)、併せて数千人に上る途上死者を生んだ。

インディアン・カジノ

フロリダ州は、全米で初めてインディアン部族による高額賭率の「インディアン・カジノ」が発祥した、記念すべき州である。貧困にあえぐセミノール族は、1979年に連邦政府との条約事項を基に、起死回生をかけて彼らの保留地(Reservation)でビンゴ場を開設。州政府との裁判(セミノール族対フロリダ州法廷戦)の末、この営業権を勝ち取り、大成功を収めている。

現在、全米のインディアン部族がセミノール族の成功を見て、彼らの保留地にカジノを続々と開設、産業を持てないインディアン部族にとって、「現代のバッファロー」と呼ばれる一大観光産業となるビジネスモデルとなった。




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