本
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本(ほん)は、書籍(しょせき)または書物(しょもつ)とも呼ばれ、紙・木・竹・絹布などの軟質な素材に、文字・記号・図画などを筆写、印刷し、糸・糊などで装丁・製本したもの[書誌 1]。狭義では、複数枚の紙が一方の端を綴じられた状態になっているもの。このままの状態で紙の片面をページという。本を読む場合はページをめくる事によって次々と情報を得る事が出来る。つまり、狭義の本には巻物は含まれない。端から順を追ってしかみられない巻物を伸ばして蛇腹に折り、任意のページを開ける体裁としたものを折り本といい、折本の背面(文字の書かれていない側)で綴じたものが狭義の「本」といえる。本文が縦書きなら右綴じ、本文が横書きなら左綴じにする。また、1964年のユネスコ総会で採択された基準は、「本とは、表紙はページ数に入れず、本文が少なくとも49ページ以上から成る、印刷された非定期刊行物」と、定義している。5ページ以上49ページ未満は小冊子として分類している[1]。
注釈
全文
- ^ 晏嬰. “晏子春秋巻七「景公稱桓公之封管仲益晏子邑辭不受」”. 維基文庫. 2012年11月19日閲覧。
- ^ 范曄 (劉宋). “後漢書巻78「蔡侯紙」”. 2012年11月19日閲覧。
- ^ “日本書紀卷第廿九:天武天皇下:天渟中原瀛真人天皇”. 2012年11月19日閲覧。
- ^ “XMLによる六国史検索の試み(試行版)” (2005年). 2012年11月19日閲覧。で日本書紀選択、「川原寺 一切経」で検索
- ^ “校訂古事記”. 2012年11月20日閲覧。
- ^ 海龍王寺. “歴史と由来”. 2012年11月19日閲覧。
- ^ 奈良国立博物館. “奈良国立博物館《絵因果経》解説:天平勝寳五年五月七日類収小乗經納櫃目録”. 2012年11月19日閲覧。
- ^ 百瀬宏 (1996年). “歴史の文字 記載・活字・活版.第二部.活字の世界”. 東京大学総合研究博物館. 2012年11月19日閲覧。
- ^ Googleブックスで「群書類聚」を検索
- ^ 府川充男. “本木昌造製金属活字”. 2012年11月19日閲覧。
- ^ 東京国立博物館. “書籍館と浅草文庫:博物館蔵書の基礎”. 東京国立博物館:館の歴史. 2012年11月19日閲覧。
- ^ この節全て:公正取引委員会 報道発表資料 http://www.jftc.go.jp/pressrelease/08.july/080724tenpu01.pdf
書影
- ^ “康煕字典網上版”. p. 128. 2012年11月19日閲覧。
- ^ 伴信友 校; 岸田吟香(等編) (1883年). “本朝六国史.5,6 日本書紀”. 2012年11月19日閲覧。国立国会図書館デジタル化資料 p.89所収
- ^ “近代デジタルライブラリー:古事記巻中:応神天皇”. 2012年11月18日閲覧。
- ^ 国立国会図書館. “国立国会図書館デジタル化資料:日本国見在書目録”. 2012年11月19日閲覧。
- ^ “国立国会図書館デジタル化資料:本朝書籍目録”. 2012年11月19日閲覧。
- ^ 唐魏徴等 (1616年). “国立国会図書館デジタル化資料:群書治要”. 2012年11月19日閲覧。
- ^ “令義解”. 経済新聞社 (1897-1901). 2012年11月19日閲覧。(国史大系,12)国立国会図書館デジタル化資料
書誌
- ^ 銭存訓、宇都木章[ほか](訳)、1980.9、『中国古代書籍史』 NCID BN01440591 p.208
- ^ 銭存訓、宇都木章[ほか](訳)、1980.9、『中国古代書籍史』 NCID BN01440591 p.101
- ^ 太安万侶 著、本居豊穎, 井上頼圀, 上田万年校訂 編『校訂古事記』皇典講究所、1910年。 NCID BA34072877。
- ^ 太安万侶 (1925). 古事記巻中:応神天皇. 古典保存会. NCID BA32996321
- ^ 井上宗雄ほか 編『日本古典籍書誌学辞典』岩波書店、1999年。 NCID BA40352550。 p.529
- ^ 塙保己一 編『群書類従』1819年。 NCID BA76594391。
出典
- ^ 「図書、新聞及び定期刊行物の出版及び配布についての統計の国際的な標準化に関する改正勧告(仮訳)1985年11月1日 第21回ユネスコ総会採択」
- ^ a b c d e f g h i j k l “本の構成要素と印刷・製本”. 豆知識. 共同精版印刷. 2023年11月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m “本の構成”. 本のマメ知識. まつやま書房. 2023年11月3日閲覧。
- ^ 編集後記. コトバンクより。
- ^ 日本雑誌協会 & 日本書籍出版協会 2007, p. 92
- ^ 書籍コードの構成、構造については、次の論文の別表に詳しい記述がある。田中実 (1969), “出版業界における統一書籍コードの設定”, ドクメンテーション研究 (情報科学技術協会) 19 (1): 2-7, 1969-01-15, ISSN 00125180, NAID:110002729102 NCID:AN00172819
- ^ 日本雑誌協会 & 日本書籍出版協会 2007, p. 93
- ^ 神崎正英 (2004), NBNあるいは書籍の識別, The Web KANZAKI ちょっとしたメモ, 神崎正英 (2004-03-09発行) 2009年9月23日閲覧。
- ^ “本の側面にきれいな絵を描く「小口絵師」の世界最後の1人に迫ったムービー - GIGAZINE”. gigazine.net (2018年7月29日). 2024年5月19日閲覧。
典籍
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サンスクリット原本、漢訳、チベット語訳はいずれも現存しており、漢訳は下記の計8種がある。 鳩摩羅什訳 『金剛般若波羅蜜経』(402年、大正蔵235) 菩提流支訳 『金剛般若波羅蜜経』(509年、大正蔵236a) 菩提流支訳 『金剛般若波羅蜜経』(509年、大正蔵236b、宋本のみ異テキスト) 真諦訳 『金剛般若波羅蜜経』(562年、大正蔵237) 達磨笈多(ダルマグプタ)訳 『金剛能断般若波羅蜜経』(590年以降、大正蔵238) 玄奘訳 『能断金剛般若波羅蜜多経』(648年、弘教蔵般若部月9 玄奘は金剛経を2回漢訳しており、これは1回目の翻訳。大正蔵には収録されていない) 玄奘訳 『大般若波羅蜜多経』(660~663年、大正蔵220)全16会 600巻中 第577巻『第九会 能断金剛分』 義浄訳 『仏説能断金剛般若波羅蜜多経』(703年、大正蔵239) 歴史的には鳩摩羅什訳が最もよく普及・依用された。漢訳では最も古い鳩摩羅什訳にのみ末尾に音写の真言が付されている。また禅宗依用の坊本などにはこれとは異なる真言が付されているものもあるが、いずれもその経緯は解明されていない。なお、チベット訳は年代を下るので真言が付されている。 1900年に敦煌の莫高窟で発見された『金剛般若経』は、唐の咸通9年4月15日(868年)という現在確認されている最古の年紀のある木版印刷による印刷書である。 (オーレル・スタイン収集、大英図書館所蔵) インドで作られた註釈は6種あるが、サンスクリット原本が残っているのは、瑜伽行唯識学派のアサンガ(無著)による『三百頌般若波羅蜜に対する七十頌』という七十七の頌から成るものだけである。
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