おん‐いん〔‐ヰン〕【音韻】
音韻
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音韻(おんいん)とは、もともと日本語・中国語などで漢字の音を構成する声、音などの総称。漢語の音声を研究する学問を音韻学という。また近代の言語学では、意味の弁別をなす最小の音声単位であるphonemeの訳語として当てられ、phonemeを研究する学問を音韻論と呼んでいる。この場合の音韻は音素(おんそ)と同義であるが、各言語の歴史的な変化や体系性といった文脈で語られることが多い。中国音韻学と音韻論とはまったく別の学問である。
中国音韻学
中国語の一語は原則として一音節で構成され、その音節構造は頭子音+母音+末子音(+声調)となっている。この音節構造を声母という頭子と韻母という母音以下の二つの部分に析し、声母を類別にまとめたものを音と呼び、韻母を類別にまとめたものを韻と呼んだ。
音は6世紀の字書、梁の顧野王の『玉篇』「五音声論」に「唇音」「舌音」「歯音」「牙音」「喉音」の五音として分類され、後に「半舌音」と「半歯音」が増やされて七音とされた。宋代(10世紀頃)には七音をもとに頭子音を表すため代表字、三十六字母が作られている。
韻は韻書にまとめられ、宋代の『広韻』では206韻が立てられたが、時代や方言を考慮せずに網羅されていたとされ、後に金の王文郁によって平水韻という106韻にまとめられた。
関連項目
「音韻」の例文・使い方・用例・文例
- 「レディー・ゴダイバ」はロンドンの音韻俗語で5ポンド紙幣のことである。
- アクセントをつけられた母音は、この詩では母音韻を踏んだ
- 言語の音韻部門
- 語の『正しい』発音と『正しい』正字法の関係に用いられた音韻論の一部として以前使われた用語
- ある言語の形態素の、すべての異形態を音韻的に認識する研究
- 価値判断のない音韻論、形態論および意味論に関連した言語の記述(特定の時間における)
- ある物を説明または特定するために使用する言葉の、音韻論的または正字法の音あるいは外観
- 形態素の様々な音韻論的表現
- 音韻学の専門家
- 英国の言語学者で、言語の意味論および韻律学の音韻論に寄与し、文脈における音と意味の両方の研究に対する強い主張で知られる(1890年−1960年)
- 米国の言語学者(ロシア生まれ)で、音韻論の普遍概念の説明で知られる(1896年−1982年)
- 中国語の音韻を図示した表
- 言語の音韻体系の図表
- 中国音韻学における,介音という音声
- 中国音韻学で,開音という音声
- 中国音韻学において,開口音という,口の開きが広い音節
- 中国音韻学において,開口と合口
- 中国の音韻学における喉音
- (古代日本の音韻学で)喉内という発音部位
- (古代日本の音韻学で)喉内音という音声
音韻と同じ種類の言葉
- >> 「音韻」を含む用語の索引
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