形態音韻論とは? わかりやすく解説

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けいたい‐おんいんろん〔‐オンヰンロン〕【形態音韻論】

読み方:けいたいおんいんろん

主として構造言語学で、同一形態素異形態間における音素相違研究例えば、英語の複数形態素[s]がcocks, boys, housesにおいて/s/, /z/, /iz/という形態となって現れる類。形態音素論


形態音韻論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/10 04:12 UTC 版)

形態音韻論(けいたいおんいんろん、英語: morphophonology)または形態音素論(けいたいおんそろん、英語: morphophonemics)は、言語学の一分野で、形態変化に伴う音韻の交替を扱う。形態論音韻論の境界的な分野である。


  1. ^ a b c チャオ(1980) p. 62
  2. ^ チャオ(1980) p. 67
  3. ^ 李翊燮等(2004) pp. 24-25
  4. ^ Kilbury (1976) pp. 16-29
  5. ^ Kilbury (1976) p. 31
  6. ^ Kilbury (1976) pp. 32-37
  7. ^ Kilbury (1976) pp. 55-62
  8. ^ Kilbury (1976) pp. 39-45
  9. ^ Kilbury (1976) pp. 45-53
  10. ^ Kilbury (1976) pp. 76, 81, 85
  11. ^ ライアンズ(1985) pp. 83-84
  12. ^ Kilbury (1976) pp. 109-110
  13. ^ Chomsky & Halle (1991) p. 49
  14. ^ Chomsky & Halle (1991) p. 234
  15. ^ Sampson (1985) p. 201
  16. ^ Sampson (1985) pp. 203-205


「形態音韻論」の続きの解説一覧

形態音韻論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 08:33 UTC 版)

ウサルファ語」の記事における「形態音韻論」の解説

ウサルファ語には5種類形態音韻的規則存在する。たとえば人称接辞影響による変化に関するもの、音調配置揺らぎ(英: perturbationに関するもの、後述する形態音韻的分類(英: morphophonemic classification)によって引き起こされる変化に関するものなどである。

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形態音韻論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 16:54 UTC 版)

グリーンランド語」の記事における「形態音韻論」の解説

グリーンランド語音韻論一連の同化現象によって他のイヌイット語から音韻論的区別されるグリーンランド語音韻論子音連結を許すが、2つ異な子音からなる連結はその前者が /r/ でないかぎり許されない連結第1子音はつねに第2子音に同化しており、結果として二重子音となる。二重化した /tt/ は [ts] と発音されtsと書かれる。二重化した /ll/ は [ɬː] と発音される二重化した /ɡɡ/ は [çː] と発音される二重化した /ʁʁ/ は [χː] と発音される二重化した /vv/ は [fː] と発音されffと書かれる。/v/ は /r/ の後では [f] とも発音されそう書かれるこうした同化の意味するところは、もっともよく知られイヌクティトゥット語単語のひとつである iglu(「家」)がグリーンランド語では illu であり、イヌクティトゥット語の /ɡl/ という子音連結同化して無声歯茎側面摩擦音になるということである。そして Inuktitut という単語それじたい、カラーリット語移されると Inuttut となる。古グリーンランド語 (Old Greenlandic) の二重母音 /au/ は同化して /aa/ となっている。 子音 /v/ は /u/ と /i/ または /a/ とにはさまれるとき消失している。これはつまり -va または -vi で始まる接辞は /u/ に終わる語幹接尾されるとき [v] のない形をとるということである。 現代グリーンランド語母音 /i/ は、エスキモー・アレウト祖語 (Proto-Eskimo–Aleut) の母音 *i と *ɪ との歴史的融合結果である。第4の母音〔*ɪ のこと〕は古グリーンランド語ではまだ存在していたことがハンス・エーイェゼ (Hans Egede) によって証言されている。現代の西グリーンランド語では本来あったこの2つ母音差異特定の環境において形態音韻論的に識別されうるのみである。本来 *ɪ であった母音はべつの母音先行するときには [a] という変種をもち、特定の接尾辞の前では消失することがある子音連結同化発生するその度合は、現在でも二重化しない若干の子連結許している極地エスキモー語(イヌクトゥン語)を、西ならびにグリーンランド語から分離する重要な方言特徴である。東グリーンランド語(トゥヌミート語)はたとえば [ɬː] から [tː] へのように、いくつかの二重子音移行させている。トゥヌミート語ではたとえば、カラーリット語なら Illoqqortoormiut になるであろう町の名前が Ittoqqortoormiit となっている。

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形態音韻論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 10:09 UTC 版)

アイマラ語族」の記事における「形態音韻論」の解説

アイマラ語族言語ケチュア語族言語とは異なり動詞名詞語根すべてが母音で終わる必要がある借用語であってもスペイン語のhabas(「豆(複数)」)はアイマラ語でhawasa、ハカル語でháwašaになる。この特徴は、他のアンデス言語には存在しないケチュア語と同様、アイマラ語も非常に膠着的である。しかしながら、それらは、多く膠着接尾辞先行語根における母音抑制誘発する点で異なる。 例としては、単語apa(「取る」)の最後母音がap-su(「取り出す」)になったときに失われる

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形態音韻論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 10:41 UTC 版)

グルジア語」の記事における「形態音韻論」の解説

グルジア語では語中音消失現象起きる。単語最後音節母音 a もしくは e があり、その時接尾辞(特に複数意味する -eb- )が付着すると大抵の場合にその母音脱落する。以下に例を挙げておく。მეგობარი(megobari、単数 / 友人)は მეგობრები(megobrebi、複数 / 友人達)となり最後音節の a が脱落しているのがわかる。

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