突然変異
一個体の同じ遺伝子座にある二つの遺伝子の組合わせは遺伝子型 1と呼ばれる。ある任意の遺伝子座において対立遺伝子が同一であるならば、その遺伝子座は同型接合 2であるといわれ、異なっている場合には異型接合 3であるといわれる。表現型 4とは、遺伝子型と環境によって決定された観察可能な形質のことである。ある異型接合個体(AA’)が同型接合個体(AA)と表現型上区別できない場合には、対立遺伝子Aは対立遺伝子A’に対して優生 5であり、A’は劣性 6であるといわれる。遺伝子は突然変異 7と呼ばれる突然で、一見無作為な変化を受ける。任意交配 8、あるいは無作為交配 8は個体群内の遺伝子の均一な分布を保証する。
変異
突然変異
変異
【概要】 生物の進化の仕組みのひとつ。遺伝子の情報はDNAからDNAへ、あるいはRNAからRNAへとコピイされることで受け継がれることは、人間もウイルスも同じである。これは塩基の並びが決まっているからである。ところが、このコピイの過程でミスが起こり、違った塩基に入れ替わったり、一つ挿入されたり、一つ抜け落ちたり、グループで抜け落ちたり、入れ替わったりすると、遺伝子コードの並びが変り別の信号に置き変る。これを変異という。
【詳しく】 変異の多くは意味のない変異で生き残らない。変異の結果、新しい性質を持った生物を変異体(mutant)という。変異体が一つの群を形成するとストレインと呼ばれる。HIVの場合は逆転写酵素がコピイ間違いを起こしやすい。結果として変種のウイルスが体内で増えることになる。変異ウイルスは形質(表現型)が変化して、ワクチンに耐性であったり、標的細胞への毒性が変化したり、薬剤耐性であったりする。中には薬剤への感受性が増大する変異もある。

突然変異
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