Zond 3とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Zond 3の意味・解説 

ゾンド3号

(Zond 3 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 06:30 UTC 版)

ゾンド3号 (Зонд-3)
主製造業者 OKB-1
公式ページ NASA NSSDC Master Catalog
国際標識番号 1965-056A
カタログ番号 01454
目的 惑星探査・技術試験
観測対象
打上げ機 SL-6/A-2-e
打上げ日時 1965年7月18日
14時38分 UTC
最接近日 1965年7月20日
質量 960kg
テンプレートを表示

ゾンド3号(ゾンド3ごう、Zond 3)は、ソビエト連邦の月探査機。ゾンド計画によるものであり、ミッションとして、フライバイし、多くの写真撮影を成功させた最初のゾンド探査機である。

設計

探査機の設計はゾンド2号と類似しており、撮像装置に加え、磁気センサ、紫外線(0.25-0.35μm、0.19-0.27μm)及び赤外線(3-4μm)分光計、放射線センサ(シンチレーションカウンタ)、観測用アンテナ、流星塵装置を備えていた。またイオンエンジンの実験機も積んでいた。

ミッション

マルス3MV-4Aとも呼ばれるゾンド3号は、スプートニク(65-056B)によって月に向かう軌道に打ち上げられた。この宇宙船には焦点距離106mmのカメラとテレビシステムを備えていた。7月20日、打上げから約33時間後に月まで9200kmに最接近し、月フライバイを行った。11570kmから9960kmの位置から、68分ごとに高品質の25枚の月の裏側の写真が撮影された。写真により月面の1900万km2がカバーされた。220万kmのかなたから地球に向けてファクシミリによる写真の伝送が行われ、さらに3150万km先から再度伝送された。月フライバイの後、ゾンド3号は太陽周回軌道に入り、火星軌道に相当する距離からの通信も行った[1]

この探査機は元々はゾンド2号と同時期に火星探査機として打ち上げられる予定だった。しかし打上げが1964年の火星への打上げウィンドウに間に合わず、次のウィンドウまで火星到達が不可能となったため、代わりに機体のテストに用いられた考えられている[1]

参考文献

  1. ^ a b Zond 3”. NSSDC. 2013年1月9日閲覧。

外部リンク


「Zond 3」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Zond 3」の関連用語

Zond 3のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Zond 3のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのゾンド3号 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS