YouTube経由で世界的大ヒットに
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 07:16 UTC 版)
「江南スタイル」の記事における「YouTube経由で世界的大ヒットに」の解説
同曲が発表されるまで、PSYは韓国国内では一定の人気と知名度があったが、国外では無名に近かった。しかし同曲は欧米諸国を中心に世界的大ヒットを記録し、PSYは一躍、韓国を代表する世界的スーパースターになった。PSYは、「『江南スタイル』は海外を狙って作った曲ではなかった。なのに、驚くべきことが起きてしまったのだ。ドッキリカメラではないかと思った。なぜ僕にこんなことが起きるんだろうと思った」、「何も意図したことがなかったために(人気要因を)分析する暇もなかった」と語っており、同曲を発表した時点では海外進出の意思は無かったとされている。にもかかわらず、世界的大ヒットになったのは、YouTubeで公開されたミュージックビデオが世界各国で好評になったことが要因である。 2012年7月15日にYouTubeに公開されたミュージックビデオは、ケイティ・ペリーやマルーン5らによって話題にされ、公開から2ヵ月で再生回数1億回を突破した。レディー・ガガの「ポーカー・フェイス」は、約3年で1億3000万回を記録したのに対して、「江南スタイル」は58日で同じアクセス回数を記録した。その後、「江南スタイル」のビデオは2012年10月8日に4億回以上の再生回数を記録し、アデルの「ローリング・イン・ザ・ディープ」、ブルーノ・マーズの「ザ・レイジー・ソング」などを超えた。さらに2012年10月20日には、5億回以上の再生回数を記録し、レディー・ガガの「バッド・ロマンス」、LMFAOの「パーティ・ロック・アンセム」などを超え、2012年10月31日には、6億回以上の再生回数を記録し、エミネムの「ラヴ・ザ・ウェイ・ユー・ライ」、ジェニファー・ロペスの「オン・ザ・フロア」などを超えた。そして2012年11月13日には再生回数7億回を突破。そしてついに、長年再生回数1位の座に居座っていたジャスティン・ビーバーを抑えて、2012年11月24日に8億回を超える再生回数でギネス記録を保持しているジャスティン・ビーバーの「ベイビー」の記録を4ヵ月で塗り替えた。その次のタイトルとして2012年12月21日にYouTube開設以来史上初となる一つの動画においての再生合計回数10億回を超えたのである。さらに勢いは止まることを知らず、2020年3月2日時点のYouTubeの再生回数は35億回を突破した。現在(2021年3月9日)時点の再生回数は、韓国人アーティストとして初の快挙である40億回を突破した。ギネスブック2013年版には11億回と記載されているため、短期間でのこれほどの再生回数の伸びはまれである。再生回数14億回を突破したのが2013年3月31日の出来事であるため単純計算をした場合約1か月で再生回数が1億回を記録していることになる。 YouTubeでの再生回数が1億回を突破した2012年9月3日時点における国別の再生回数は、1位がアメリカの1936万6054回、2位が韓国の1706万2827回、3位がタイの897万6791回、4位がマレーシアの679万1181回、5位がカナダの365万2129回だった。100万回以上の再生回数を記録した19カ国のうち、欧州や北米が12カ国含まれていた。その一方で、以前から韓流ブームが存在していた日本では20位で95万7901回、中国では128位で2785回といった状況で、再生回数は相対的に少なかった(ちなみに、過去のYouTubeにおけるK-POPの動画再生回数(あらゆる韓国人歌手の楽曲を含む)では、日本は2011年に4億2368万3759回で1位を記録した)。以上の数字は、『江南スタイル』のミュージックビデオが、従来のK-POPアイドル歌手とは違う形で広がったことを示している。 2012年10月12日にYouTubeはランキングの仕様変更を実施し、動画のクリック回数より視聴時間を重視して検索結果の順位に反映する方式に変更した。この時、一時的にランキングが1位から100位圏外になり、その後、再び1位となるという現象が起きた。その際、『江南スタイル』の再生回数を水増しする工作が行われた可能性も指摘されていた。 2014年5月31日には、YouTube再生回数が20億回を突破した。そして同年12月には算術オーバーフローを起こす21億4748万3647回に達したが、YouTube側では再生回数のカウンタを64ビットに拡張して対応している。 2016年6月には、YouTube再生回数が26億回を突破し、2017年7月にウィズ・カリファ featuring チャーリー・プースの「シー・ユー・アゲイン」に更新されるまで5年間、YouTubeでの再生回数1位の記録を保持した。 その後フォートナイトなどとコラボした。 2022年4月25日時点でのYouTube再生回数は約44億回である。
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