Wizardry #3 - Legacy of Llylgamyn(リルガミンの遺産)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 04:39 UTC 版)
「ウィザードリィのシリーズ一覧」の記事における「Wizardry #3 - Legacy of Llylgamyn(リルガミンの遺産)」の解説
天変地異の原因を究明するため、伝説の龍エル’ケブレスが護る神秘の宝珠を探索するというシナリオ。シナリオ#1で活躍したキャラクターの子孫の物語である。したがって、キャラクターを転送してもそのままのレベルにはならず、ある程度祖先の能力傾向を反映した弱小なキャラクターとして「転生」される。 またプラットフォームによってはモンスター名の変更を多く強いられたシナリオでもある。 前2作はダンジョンを攻略するために地下深くまで進んだのに対し、本作では山中の洞窟を昇っていく。迷宮のフロアの数は#2と同じく6層と、#1(10層)と比べて小規模なものである。しかし、キャラクターのアライメントにより侵入を拒まれるフロアが存在するため、2つのパーティを同時進行で育てる必要がある。 全体的に戦闘で得られる経験値の相場が低い為にレベルが上げにくく、(オリジナル版に忠実な移植の場合は)上級職の専用アイテムも乏しい為、効率的な探索にはこれまでスポットが当たる事の少なかった中立の基本職キャラクターの育成が重要になっている。反面、シリーズの他作品に比べてモンスターの強さに関してはインフレが少ない。シナリオ後半になってもほとんどのモンスターがマカニトで全滅する程度のレベルであり、更に終盤は経験値のそこそこ高いモンスターが登場するようになる。 Apple II版では、シナリオ#1と2ではタイルウィンドウ表示であった画面構成が、シナリオ#3からマルチウィンドウに改められた(後にTrilogyPackageとして再発売された際、シナリオ#2はマルチウィンドウに改められている)。日本語PC版は#1からマルチウィンドウシステムが採用されている。FC版は、タイルウィンドウとマルチウィンドウの折衷のような形となっている。 FC版では当時雑誌メディア等で「三種の神器」と呼ばれた村正・聖なる鎧・手裏剣をはじめとするアイテムが追加されたほか、敵から得られる経験値が全体的に上方修正されているなどのバランス調整が行われている。 PCエンジン版で1と2のクリア勲章を持つキャラクターを転生させると7層に進入可能。非常に強力な龍族が待ち構えている。 ゲームボーイカラー版の追加ダンジョンは善のパーティが剣術、悪のパーティが魔法の修行者となり、「極めし者」を倒して「証」を勝ち取る、というもので本シナリオのように性格ごとに受け持つフロアがあり、キーアイテムをやり取りしながら進めていく。 プラットフォーム一覧 1983年 Apple II 1984年 C64 1986年 IBM PC 1987年 日本語PC 1989年 FC(『ウィザードリィII』) 1990年 MSX2 1994年 PCE(『3&4』収録)発売:ナグザット 開発:アクセス 1998年 PS/SS/Windows(以上3点『リルガミンサーガ』収録) 1999年 SFC(NP・『ストーリーオブリルガミン』収録) 2001年 GBC(『ウィザードリィII』) 2004年12月20日 NTTドコモ iアプリ/FOMA900i以降(『Wizardry ORIGINAL3 -Legacy of Llylgamyn-』)
※この「Wizardry #3 - Legacy of Llylgamyn(リルガミンの遺産)」の解説は、「ウィザードリィのシリーズ一覧」の解説の一部です。
「Wizardry #3 - Legacy of Llylgamyn(リルガミンの遺産)」を含む「ウィザードリィのシリーズ一覧」の記事については、「ウィザードリィのシリーズ一覧」の概要を参照ください。
- Wizardry #3 - Legacy of Llylgamynのページへのリンク