UIと機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/29 13:56 UTC 版)
「SonicStage」の記事における「UIと機能」の解説
SonicStageはWindows Media Player・iTunesなどと同じくジュークボックスと呼ばれるジャンルに属するソフトウェアで、CD・ファイルや配信サイトからの楽曲取り込み、管理・再生、外部機器との相互転送といった機能が統合されている。ユーザインタフェース(UI)は、この「取り込み」・「管理」・「転送」という3つの機能をウィンドウ上部で明示的に切り替えて使うようデザインされている。 音楽を取り込む 音楽CDからのリッピングやPC上の既存ファイルの取り込み、音楽配信サイトからの楽曲購入を行う。 マイ ライブラリ ライブラリに登録された楽曲を管理・再生する。 音楽を転送する 外部機器との相互転送やCDへの書き込みを行う。 ライブラリ機能はCDの「アルバム」やユーザーが作成した「プレイリスト」を基本単位として扱う設計思想がとられており、1曲単位で楽曲を販売する音楽配信よりもCDからのリッピングを主体とした使い方に適する。標準状態のライブラリはアーティスト名の頭文字 (A-Z) 順に整理され、SonicStage CP以降のバージョンでは日本人名・グループ名もジャストシステムによるローマ字変換辞書によって自動振り分けがなされる。ユーザー別の楽曲管理には対応しておらず、ライブラリは同じPC上の全ユーザーで共有される。 転送機能が対応する機器はウォークマン、PlayStation Portable、携帯電話などを中心に多岐にわたり、このうち単体録音に対応する機器からは音源の吸出しができる場合もある。転送操作に関するUIはフラッシュメモリや光磁気ディスクを使用する機器に適する「持ち出し」型の利用に比重が置かれており、HDD内蔵プレーヤーなど数十GB以上の容量を持つ機器に適する「同期」型の利用を支援する機能は少ない。 SonicStage上での音楽再生時には、以下の機能が利用できる。 DSEE Digital Sound Enhancement Engine。非可逆圧縮により音質が劣化した楽曲ファイルを、オリジナル音源に近い音質に自動補正しながら再生する。ただしHE-AACには作用しない。 アーティストリンクシャッフル CDDBより取得した音楽ジャンルの近いアーティスト情報を元にあみだくじ式に連続再生する。また、アーティストリンク情報の編集機能とXML形式での書き出し/取り込み機能も備える。 ダイナミックプレイリスト ジャンルやリリース年、SonicStageへの登録時期といった条件をもとにプレイリストを動的に自動作成する。 ミュージックコミュニティ レーベルゲートが運営するSNSサイト「PLAYLOG」に楽曲再生履歴を自動アップロードし共有する。利用にはユーザー登録が必要。 CDギャップの再現 リッピング元の音楽CDに記録されていた曲間ギャップ情報を再現しながら再生する(リニアPCM・ATRAC系コーデックのみ対応)。 なお、かつてのバージョンはグラフィックイコライザー、ビジュアライザー、ボーカルキャンセラー、ピッチシフト機能を持っていたが、2004年のバージョン2.0よりこれらの機能は消滅している。このためそれ以降のバージョンにおいてはエフェクト再生機能の類は充実しておらず、上記以外の主要機能ではクロスフェード再生などがサポートされていなかった。また、SonicStage CP以降のバージョンでは飛躍的に改善されつつあるが、楽曲を管理するデータベースが膨大になると動作が不安定、あるいは重くなる事象がみられるほか、ポッドキャスティングや動画等新しいコンテンツへのサポートが遅れていることなどがSonicStageの課題点であった。これらの課題点は後継ソフトのx-アプリではある程度の改善がなされている。
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