Telethonとは? わかりやすく解説

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テレソン【telethon】


テレソン

(Telethon から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/08 01:06 UTC 版)

テレソン(英語: telethon)とは、数時間から数日という長時間にわたって、慈善活動、政治活動などの目的のための募金を目的として放送されるテレビ番組である。「テレビジョン」(television)と「マラソン」(marathon)のカバン語である。

ほとんどのテレソンは、司会者やホスト(多くの場合、地元の著名人やメディアパーソナリティ)に対し「後日必ず寄付を行う」という寄付の確約を強く求めるシーンが特徴的であり、歌手、バンド、楽器奏者などが出演するバラエティ番組風のエンターテイメントも組み合わされることも多い。また、慈善事業を目的とするテレソンの場合は、支援対象者へのインタビュー、慈善事業プロジェクトの特集など、支援対象に関連するコンテンツが含まれることがある。ラジオ放送における同様の番組はラジオソン(radiothon)と呼ばれるが、ほとんどのラジオソンでは生演奏などのエンターテインメントは含まれない。

アメリカ合衆国では、1960年に政治的な目的によるテレソンが初めて行われた[1]。

一人当たりの寄付額が世界で最も高いテレソンは、オーストラリア・西オーストラリア州パースで行われる『チャンネルセブン・パース・テレソン(英語版)』である。1968年の放送開始以降、6億5千万オーストラリア・ドル(AUD)以上を調達し、2024年の放送では8320万AUDを調達した。

世界で最も視聴され、評価の高いテレソンは、チリの『テレトン(英語版)』である。チリ国内だけでなく国外の視聴者からも寄付を集め、1978年の放送開始以降で3千億チリ・ペソ(CLP)を調達し、2024年には米ドル換算で5040万ドルを調達した。

日本においては、チャリティを伴わない長時間番組についても「テレソン」の呼称が用いられることがある。

歴史

アメリカ合衆国

1949年4月9日、ミルトン・バール司会による世界初のテレソンが行われた。16時間にわたり放送され、デイモン・ラニアン癌研究財団(英語版)のための110万ドルの寄付金が集まった[2][3]。放送の前日の新聞で、「テレソン」という言葉が初めて出版物に載った[4]。

毎年開催されるテレソンの最初のものは、慈善団体ユナイテッド・セレブラル・パルシー(英語版)(UCP)によるUCPテレソンである。テレビ局幹部のレオナルド・ゴールデンソン(英語版)の娘は脳性麻痺(セレブラル・パルシー)を患っていた。ゴールデンソンはその他の患者家族とともに1950年にUCPテレソンを開始し、初期の司会者にデニス・ジェームズ(英語版)を迎えた。ジェームズは1980年代までこのテレソンの司会を続けた。このテレソンは現在では実施されておらず、UCPはWebサイトなど別の手段で資金を調達している。1955年までにはテレソンはアメリカ文化に定着し、1955年のフィルム・ノワール『消された証人(英語版)』(Tight Spot)では、コミックリリーフとしてテレソンがパロディ化された。

アメリカ国内で同じチャンネルで毎年継続している最古のテレソンは、ウィスコンシン州グリーンベイの放送局WBAY-TV(英語版)(チャンネル2)が放送している地元の脳性麻痺協会を支援するためのテレソンで[5][6]、1954年3月から毎年放送されている。

各国の実例

アメリカ

アメリカ合衆国

アメリカ合衆国では、様々な慈善団体を支援するための各種のテレソンが開催されている。ただし、2014年現在で、全米規模でのテレソンは存在しない[7]。

アメリカ合衆国で最も長く続いた全米規模のテレソンは、1966年から2013年まで毎年レイバー・デーに開催されていた『レイバー・デイ・テレソン』である。筋ジストロフィー協会(英語版)(MDA)の活動を支援するために[8]、その活動に賛同する歌手、俳優、タレントらが、報酬で出演するチャリティーコンサート番組であった。長年コメディアンのジェリー・ルイスが司会を務めた[9]。放送時間は長らく21時間以上あったが、2011年に6時間に短縮されて「テレソン」とは呼べない規模となり、翌年には3時間、その翌年には2時間にまで短縮された末に、2014年以降は開催されなくなった[10]。過去に全米またはそれに準ずる規模でテレソンを開催した慈善団体として、他にセントジュード小児研究病院、イースター・シールズ、関節炎財団(英語版)、チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク病院(英語版)などがある。

テレソンに準じる形で、寄付キャンペーンを毎年開催しているラジオ局もある。ただし、これは連続の番組ではなく、通常の放送スケジュールの合間に寄付を募るメッセージを流す形式である。

宗教(英語版)テレビネットワークのトリニティ・ブロードキャスティング・ネットワーク(英語版)(TBN)は、半年に1回、1週間連続のテレソン"Praise-a-Thons"を開催している。 クリスチャン・ブロードキャスティング・ネットワーク(CBN)は、テレソンの形式を改変した約1週間にわたる番組を年3回放送しているが、1日の放送時間は1時間程度である。CBNのテレソンは、当初は24時間連続で行う形式だったが、24時間放送のできる傘下のテレビ局「ファミリーチャンネル」(現在のフリーフォーム)をCBN設立者のパット・ロバートソンが売却したことにより、24時間のテレソンは終了した。それ以降は、毎年12時間のテレソンを開催して、スーパーボウルの前の日曜日にフリーフォームにて放送し、さらに様々なテレビ局に配信している。その他の宗教放送局や宗教テレビネットワークもテレソンを開催しており、例えば西海岸のハシディズムの運動であるチャバド(英語版)の放送局は、1980年からテレソンを毎年開催している[11]。

民主党は、1972年から一時的に、毎年テレソンを実施していた。そのうちの2つのタイトルは"America Goes Public"と"Answer, America!"だった[12]。このテレソンは、民主党の数百万ドルの債務を返済するためのもので、このアイデアはジョン・Y・ブラウン・ジュニア(ケンタッキー・フライド・チキンを成長させた実業家で、後のケンタッキー州知事)によるものだった。このテレソンは1979年のコメディ映画『アメリケーション(英語版)』の発想の源となった。同作の中では、アメリカ合衆国の財政破綻を回避するためのテレソンが開催される。

かつてはアメリカ合衆国のほとんどの大都市で、都市単位のローカルテレソンが開催されていた。現代ではほとんど行われていないが、ケンタッキー州ルイビルの"WHAS Crusade for Children"やニューヨーク州バッファローの"Variety Club Telethon"(1962年に始められ、子供のための慈善団体「バラエティ」を支援)などが今なお行われている。

2012年12月14日、アメリカ合衆国初のスペイン語によるテレソン『テレトンUSA』(Teletón USA)がユニビジョンにより放送された。長寿番組『サバド・ヒガンテ(英語版)』の司会のドン・フランシスコ(英語版)が司会を務め、第1回放送では、目標額を約100万ドル上回る約815万ドルの寄付金を集めた[13]。

カナダ

カナダには、毎年開催されている全国規模のテレソンは存在しないが、アメリカ合衆国と同様に多くの地方小児病院がチルドレンズ・ミラクル・ネットワーク病院(英語版)と協力して毎年6月初旬に地域単位のテレソンを開催している。また、アメリカ合衆国のテレビネットワークに加盟するケーブルテレビ局が多数あるため、『レイバー・デイ・テレソン』などのアメリカ合衆国のテレソンがカナダでも放送され、カナダ国民からの寄付も寄せられている。

チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク以外の主な地域テレソンには、以下のものがある。

  • Telemiracle - 3月にサスカチュワン州で開催され、キンスメン(英語版)財団の支援を目的とする。現在はCTVのサスカチュワン州の放送局により放送されている。1977年の開始以来1億ドルを超える寄付を集め、2018年には1回で710万ドルを集めた。
  • Christmas Daddies - 12月に開催。カナダ大西洋州の恵まれない子供たちの支援を目的とし、CTVアトランティック(英語版)により放送される。
  • Show of Hearts - 2月にブリティッシュコロンビア州で開催され、慈善団体バラエティの支援を目的とする。バンクーバーのCHAN-DTで放送される。
  • CTV-Lion's Club Children's Christmas Telethon - 12月に開催され、北オンタリオ地方の恵まれない子供たちにクリスマスプレゼントを贈ることを目的としている。CTV北オンタリオ(英語版)で放送され、地元のミュージシャンが出演する。

チリ

チリの大手テレビネットワークが共同で、1978年から毎年『テレトン(英語版)』(Teletón、通称 テレトン・チリ、ラ・テレトン)を放送している。これは、発達障害(主に脳性麻痺)のある子供たちを支援するためのもので、寄付金はインスティトゥート・デ・リハビリタシオン・インファンティル(小児リハビリテーション研究所)に寄付される。第1回以来、ドン・フランシスコ(英語版)が司会を務める。このテレソンは、世界最大級の視聴率と寄付額を記録している。

地方単位のテレソンでは、マガジャネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州のマガジャネス県(英語版)とウルティマ・エスペランサ県(英語版)の障害児を支援するためのテレソンが地域のライオンズクラブの主導により開催されている。2006年の放送では米ドル換算で51万5千ドルの寄付が寄せられた[14][15]。

2010年3月には、前月2月27日に発生しチリ中南部が壊滅的な被害を受けた大地震の被災者を支援するためのテレソン『Chile ayuda a Chile』(チリはチリを助ける)が開催された[16]。このテレソンでは、被災地に3万戸の仮設住宅を建てるための150億チリペソを目標額としていたが、最終的に460億ペソが集まり、1回のテレソンにおける寄付の世界最高額を記録した[17]。

ヨーロッパ

オーストリア

オーストリアでは、障害者を支援するためのテレソン『リヒト・インス・ドゥンケル(英語版)』(ドイツ語: Licht ins Dunkel、「暗闇の中の光」)が1973年から毎年開催されている。

スペイン

スペイン・カタルーニャ州の公共放送局カタルーニャテレビ(英語版)(Televisió de Catalunya)は、複数の疾患を支援するテレソン"La Marató de TV3"を1992年から毎年開催している。2018年にはがん研究のために約1500万ユーロの寄付金を集めた。

フランス

フランスでは、1987年から毎年、フランス筋ジストロフィー協会(フランス語版)(AFM)を支援するための『AFMテレソン(フランス語版)』がフランス2によって毎年12月に開催されており、同じくフランス・テレビジョンの傘下であるフランス3とフランス5、および公共ラジオネットワーク(フランス・アンテル(英語版)、フランス・アンフォ、ici(英語版))が支援している。フランス全土で複数のイベントが行われる。2024年には、約9655万ユーロの寄付金を集めた[18]。

アイルランド

アイルランドでは、アイルランド放送協会(RTÉ)が1989年から2007年まで隔年で『ピープル・イン・ニード・テレソン』(People in Need Telethon)を開催していた。8回のテレソンで3500万ユーロを集め、ピープル・イン・ニード・トラスト(英語版)を通じてアイルランド全土の千を超える団体に助成金が支給された。

イタリア

イタリアでは、1990年から毎年12月にイタリア放送協会(RAI)によりテレソンが開催されている。このテレソンは、スザンナ・アニェッリと「筋ジストロフィーと戦うイタリア連合」により創始された[19]。

イギリス

イギリスでは、民間放送ネットワークのITVが、1988年、1990年、1992年の3回、ITVテレソン(英語版)を開催している。いずれも27時間の放送で、マイケル・アスペル(英語版)が司会を務めた。

定期的な開催されるテレソンとしては、コミックリリーフによる『レッド・ノーズ・デイ』と『スポーツリリーフ(英語版)』、BBCの『チルドレン・イン・ニード(英語版)』がある。これらのうちのいくつかは毎年開催され、様々な慈善団体のために数百万ポンドの寄付金を集めている。これらの番組は、ミュージシャンによる音楽演奏やコメディ俳優によるスケッチなどの様々なコーナーがあり、その合間に寄付金の寄付先である慈善団体の宣伝が流される形式のものが多い。『チルドレン・イン・ニード』の名物コーナーとして、2011年から実施されている、イギリス各地の約10か所で総勢1500人以上の子供たちが1つの曲を合唱する「チルドレン・イン・ニード・コーラス(英語版)」があり、同番組中で最も多くの寄付金が集まる瞬間となっている。

チャンネル4は、がん研究の資金調達を行うアメリカのテレソン『スタンド・アップ・トゥー・キャンサー』のイギリス版(英語版)を実施している。2012年の第1回放送では、チャンネル4の顔であるダヴィナ・マッコール(英語版)、アラン・カー(英語版)、クリスチャン・ジェッセン(英語版)が司会を務めた。

アジア

日本

『24時間テレビ』の募金活動の様子

日本初のテレソンは、1975年3月21日から3月22日にかけて近畿放送(現・京都放送、KBS京都)で放送された延べ25時間のテレビチャリティーキャンペーン番組『宮城まり子のチャリティーテレソン』である。この番組は、身体障碍者のリハビリテーションセンターを京都府に建設することを主にした、身障者の社会参加を目的に放送された[20]。この番組は1975年度日本民間放送連盟賞「放送活動部門・テレビ放送活動の部」の入選を受賞した[21]。また近畿放送は、1976年には開局25周年イベントとして、交通事故遺児救済のラジソン『かたつむり大作戦』を放送(のちに1983年からテレビ・ラジオ同時放送となり、KBSの全社規模のキャンペーンとなった)。同年にはテレビ神奈川が身体障碍者に車いすを寄贈することを目的とした「花子の車椅子募金」への浄財を募る『ダークの25時間テレソン~生きる~』を放送した。

『宮城まり子のチャリティーテレソン』の成功を目にしたキョードー東京社長・内野二朗は、「音楽の力を社会と結び付けたい」と、企画をニッポン放送に持ち込み、1975年のクリスマスに、視覚障碍者の社会参加・福祉充実化を目的としたキャンペーン番組『ラジオ・チャリティー・ミュージックソン』を初放送した。

1978年、日本テレビは開局25周年記念番組として、前述の『レイバー・デイ・テレソン』を翻案した『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』を初放送した。これは、初めての全国規模で展開するチャリティーテレソンとなり、以降毎年恒例となった。この番組は、世界中の病気や障害を抱える人々、戦争や自然災害の被害者、環境保護プログラムを支援する慈善団体のための資金を募ることを目的としている。

フジテレビは1987年に、開局30周年特別番組とフジサンケイグループの大規模イベント「コミュニケーションカーニバル 夢工場'87」の開催記念と『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』(日本テレビ)のパロディ及びアンチテーゼを根幹としたチャリティーの目的を持たない24時間特番『FNSスーパースペシャル一億人のテレビ夢列島』を放送し、以降毎年恒例となった。これ以後、在京キー各局が長時間番組の開催を行うようになった。これらはチャリティを目的としたものではなく、厳密な意味ではテレソンではない。

香港

香港では、東華三院(中国語版)(東華病院グループ)によるテレソン『歓楽満東華(中国語版)』(東華チャリティショー)が毎年12月に開催されている。1979年に無綫電視(TVB)のバラエティ番組『歓楽今宵(中国語版)』(Enjoy Yourself Tonight)に関連した慈善ショーとして開始された。

イスラエル

ヘブライ語でテレソンは、「テレ」に「寄付」を意味する「トロム」を付けた「テレトロム」(טלתרום, teletorom)と呼ばれている。イスラエルでは長年にわたり、イスラエル国防軍(IDF)に所属する人々を支援するためのテレソンが毎年開催されている。チャンネル2(英語版)では、危険にさらされた子供たちを支援するためのテレソン「ヨム・トブ」(יום טוב, Yom Tov、「良い日」の意味)が開催されている。

シンガポール

シンガポールでは、メディアコープと仁慈医院(英語版)(レンチー病院)が主催する「レンチー・チャリティショー」というテレソンが毎年開催されている。その他に、NKFチャリティショーがある。

オセアニア

オーストラリア

オーストラリアでは、毎年開催される全国規模のテレソンは存在せず、地域ごとのテレソンが存在する。ただし、全国規模の単発のテレソンは何回か開催されている。

西オーストラリア州

西オーストラリア州パースを拠点とするチャンネル7のテレビ局TVW(英語版)は、1961年の西オーストラリアの森林火災(英語版)を受けて単発のテレソンを開催した。1966年と1967年には、ベトナム戦争に従軍する西オーストラリアの兵士にクリスマスプレゼントを送るためのテレソンを開催した。

1968年以降は、『チャンネル7パース・テレソン(英語版)』を毎年実施し、西オーストラリア州全域で放送されている[22]。この番組は、26時間連続の放送で、通常10月の最終土曜日午後7時から始まる。寄付金は、パース小児病院(英語版)(以前はプリンセス・マーガレット小児病院(英語版))、テレソン・キッズ・インスティチュート(英語版)などの団体(2021年では65団体)に寄付される[23]。

2017年の第50回放送では、前回より1千万ドル増となる3650万豪ドルの寄付金を集めた。これを西オーストラリア州の人口で割ると1人あたり13.94ドルとなる。2024年のテレソンでは8320万ドルの寄付金が集まった。1968年以来の寄付金の合計は約6億5千万ドル以上となる[24]。

パースのテレソンには、マイケル・ジャクソン、セリーヌ・ディオン、ハリー・コニック・ジュニア、スティーヴィー・ワンダー、サミー・デイヴィスJr.、ティナ・ターナー、ジュリアン・レノン、ホイットニー・ヒューストン、デフ・レパード、エルトン・ジョンなど多くの国外のアーティストが出演する。また、セブンネットワークの番組に出演する国内のスターも多数出演している。

ビクトリア州

ビクトリア州メルボルンの王立小児病院(英語版)は1931年からグッド・フライデー・アピール(英語版)というチャリティイベントを行っていたが、1957年からはメルボルンを拠点とするチャンネル7のHSV7が、同病院を支援するテレソンとして実施している[25]。このテレソンは、HSV7とプライム7(英語版)を通じてビクトリア州全土で放送されている。また、メルボルンの新聞『ヘラルドサン』およびその傘下のラジオ局KIIS 101.1(英語版)も、このテレソンに参加している。2007年からは、サザンクロス放送(英語版)のラジオ局もこのテレソンに参加している。

南オーストラリア州

南オーストラリア州アデレードに拠点を置くチャンネル9のテレビ局NWS9(英語版)は、1960年から1970年代にかけて"The House Of Hope"という住宅建設のための寄付金を募るテレソンを実施していた。このテレソンには、同局の番組に出演するスターだけでなく、他州のミュージシャンも参加した。当時クイズ王としてオーストラリアで有名だったバリー・ジョーンズ(英語版)が出演し、チャリティ活動の一環として、募金をするとジョーンズに好きな問題を出して回答してもらえるという企画があった[26]。

1970年代には、当時はチャンネル10に加盟していたSAS10(英語版)が小児医療研究財団のためのテレソン"Channel 10 Christmas Appeal"を実施していた。ほとんどの回でギャリー・メドウズ(英語版)が司会を務めた。

ニューサウスウェールズ州

ニューサウスウェールズ州ニューカッスルに拠点を置くNBN(英語版)は、1970年代から1980年代にかけて2年に1回テレソンを開催していた。このテレソンは、小児病院や癌治療施設などへの寄付を募るものだった。しかし、1990年代初頭にあったテレビ局の統合と系列化に伴い、テレソンの活動は衰退していった。1990年代以降も数回テレソンが行われたが、2002年を最後に行われていない。

シドニーに拠点を置くチャンネル9のTCN(英語版)では、シドニー小児病院(英語版)への寄付を募る『ゴールド・ウィーク・テレソン』を2010年以降毎年開催している。これは、同病院が6月に開催する資金調達強化週間「ゴールド・ウィーク」の締めくくりとして行われている[27][28]。

単発のテレソン

2000年代にはオーストラリアの全国規模の単発のテレソンが何回か行われた。

2004年のスマトラ島沖地震(インド洋大津波)の被災者支援のために、チャンネル7・チャンネル9・チャンネル10の3つのテレビネットワークが共同でテレソンを実施した。

2009年2月12日、チャンネル9はオーストラリア赤十字社(英語版)を通じて2009年ビクトリア州森林火災の被災者を支援するテレソン、"Australia Unites – The Victorian Bushfire Appeal"(オーストラリアは連帯する――ビクトリア州森林火災支援)を開催した。このテレソンでは、チャンネル9のパーソナリティであるエディ・マグワイア(英語版)が司会を務め、ラッセル・クロウ、ニコール・キッドマン、キース・アーバン、オーランド・ブルーム、ヒュー・ジャックマン、アンソニー・ラパーリア、レイチェル・グリフィス、サイモン・ベイカーなど多くの著名人が参加した[29][30]。さらに、ライバルのチャンネル10のローブ・マクマナス(英語版)も特別ゲストとして出演した[31]。このテレソンでは、約2050万オーストラリア・ドルの寄付が集まった[32]。

2011年1月9日、チャンネル9がクイーンズランド州洪水(英語版)の被災者支援のためのテレソンを開催し、1千万オーストラリア・ドルを超える寄付金を集めた[33]。

世界規模

アルメニア基金(英語版)は、アメリカ合衆国の主要都市および全世界向けのテレソンを9年間にわたり開催してきた。このテレソンは、アルメニアとナゴルノ・カラバフにおける人道支援とインフラ整備のための資金調達を目的としていた。2007年のテレソンでは、過去最高の1530万ドルを調達した。

2004年のスマトラ島沖地震(インド洋大津波)の被災者支援のため、カナダ(CTV)、アメリカ合衆国(NBC)、オーストラリア(3つのテレビネットワーク共同)など各国でテレソンが開催された。2010年1月のハイチ地震の際には、その数日後にパラマウント・メディア・ネットワークス傘下のMTVによりアメリカ、イギリス、ハイチを中継するテレソン『Hope for Haiti Now』が放送され、史上最も広く配信されたテレソンとなった[34]。

2014年、ポッドキャストネットワークのTWiT.tv(英語版)は、世界各地の新年を迎えた地域をつなぐ24時間のテレソン"24 Hours of 2015"を開催した。TWiT.tv創設者のレオ・ラポート(英語版)が司会を務め、5万8千ドルの寄付金を集め、ユニセフに寄付した[35]。

脚注

注釈

出典

  1. ^ “Remarks of Vice President Richard M. Nixon, National Telethon, ABC Network, Southfield, MI” (1960年11月7日). 2015年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月30日閲覧。 “for the first time in the history of American politics”
  2. ^ Breslin, Jimmy (1991). Damon Runyon—a life. New York, USA: Ticknor & Fields 
  3. ^ “Telethon”. Museum of Broadcast Communications. 2009年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年6月2日閲覧。
  4. ^ “Telethon”. Springfield News-Sun. (1949年4月8日). https://www.newspapers.com/image/824455250/?clipping_id=155184161. "The stunt Milton Berle is to pull on NBC television tomorrow is being called a "telethon."" 
  5. ^ 2017: “CP Telethon continues tradition, expanding” (2017年5月3日). 2025年8月16日閲覧。
  6. ^ 2020: “CP Telethon returns to the airwaves this weekend”. WBAY-TV (2020年3月5日). 2025年8月16日閲覧。 “The nation's longest-running local telethon continues its tradition”
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  9. ^ 米恒例チャリティ特別番組でセリーヌ・ディオン、マルティナ・マクブライド、レディ・アンテベラムらがライブ演奏!(Voice-心に響く洋楽・2011年9月21日付け 2014年7月24日閲覧)
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  35. ^ “TWiT.tv Raises $58,000 for UNICEF.” (2015年1月). 2015年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年8月17日閲覧。


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