かばん‐ご【×鞄語】
かばん語
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 04:24 UTC 版)
かばん語(かばんご、英: portmanteau word)[1]または混成語(こんせいご、blend)[1]とは、複数の語のそれぞれの一部を組み合わせて作られた語。混合語[注 1]、混交語[注 2]、または合成語[注 3]とも呼ばれる。合成語と似ているが、合成語が語の語基を完全に保って2語を組み合わせたものであるのに対し、かばん語は語の一部分同士を組み合わせる点で異なる[2]。“smoke”(煙)+“fog”(霧)→“smog”(スモッグ)などがある[3]。英語を借用してポートマントーとも呼ばれる。
注釈
- ^ 小学館『日本国語大辞典』の「あらが-う」の項目に、語源説「(2)アラソフとカラカフの混合語〔両京俚言考〕。」とある。
- ^ 小学館『日本国語大辞典』「あせしみずく」の項に、「「あせしずく」と「あせみずく」との混交語」とある。
- ^ 小学館『日本国語大辞典』「いや-こし・い」「やぶ・く」などの項目で使われる。
- ^ 『デジタル大辞泉』では「混同してできた語」と説明している[7]。
- ^ 資料ではサッカー選手のロナウドがモデルをつとめた育毛剤の広告のキャッチコピーとして、「c’est un véritable phénomène」の「phénomène」が「驚くべき出来事」という辞書的な意味と、「フェノメノ(伊)fenomeno(奇才、ロナウドのあだ名)」という2つの意味を持っていることを説明している[9]。
出典
- ^ a b c 清水康行. "複合語". 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2023年6月15日閲覧。
- ^ 田中 1988, p. 110, 509.
- ^ a b c 田中 1988, p. 509.
- ^ "ポートマントー". デジタル大辞泉. コトバンクより2023年6月15日閲覧。
- ^ a b 田中 1988, p. 510.
- ^ 『言語学大辞典 第6巻 術語編』亀井孝、河野六郎、千葉栄一 編著、三省堂、1996年、595頁。ISBN 4-385-15218-7。
- ^ "捕まえる". デジタル大辞泉. コトバンクより2023年6月15日閲覧。
- ^ "混成". ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. コトバンクより2023年6月15日閲覧。
- ^ 西脇 2010, p. 126.
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