スコロホッドの表現定理
(Skorokhod's representation theorem から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/05 19:17 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動数学および統計学の分野におけるスコロホッドの表現定理(スコロホッドのひょうげんていり、英: Skorokhod's representation theorem)とは、極限測度が十分に良い振る舞い(well-behaved)をする確率測度の弱収束列は、共通の確率空間上で定義される確率変数の各点収束列の分布/法則として表現される、ということを述べた定理である。ウクライナの数学者アナトリー・スコロホッドの名にちなむ。
定理の内容
μn, n ∈ N を、位相空間 S 上の確率測度の列とする。μn は、n → ∞ に対して、S 上のある確率測度 μ に収束するものとする。また、μ の台は可分であるとする。このとき、共通の確率空間 (Ω, F, P) 上で定義される確率変数 Xn および X で次を満たすようなものが存在する:
- (Xn)∗(P) = μn (すなわち、μn は Xn の分布/法則);
- X∗(P) = μ (すなわち、μ は X の分布/法則);
- すべての ω ∈ Ω に対し、Xn(ω) → X(ω) as n → ∞ が成立する。
関連項目
参考文献
- Billingsley, Patrick (1999). Convergence of Probability Measures. New York: John Wiley & Sons, Inc.. ISBN 0-471-19745-9 (分布収束については p.70 を、スコロホッドの定理については p.333 を参照されたい)
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