Satoru Sakaguchi

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阪口悟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/07/16 06:26 UTC 版)

阪口悟 六段
名前	阪口悟
生年月日	(1978-08-16) 1978年8月16日（45歳）
プロ入り年月日	2004年10月1日(26歳)
棋士番号	254
出身地	大阪府高石市
所属	日本将棋連盟（関西）
師匠	木下晃七段
段位	六段
棋士DB	阪口悟
2018年7月20日現在

阪口 悟（さかぐち さとる、1978年8月16日 - ）は、将棋棋士。木下晃七段門下。棋士番号は254。大阪府高石市出身。

棋歴

1991年9月に奨励会に6級で入会。当初は7級降級の危機に陥るなど著しく苦労したものの、2年以上かけて5級に昇級して以降18歳で初段になるまでは順調に進捗した。しかし初段で再び苦労し、二段への昇段に3年近くを費やした。三段リーグには第28回（2000年後期）より参加、ここでも初参加から3期連続で負け越し、第29回（2001年前期）では降段点を喫するなど辛酸をなめたが、それ以降はコンスタントな成績を修めた。そして成績次第では年齢制限に基づき退会を余儀なくされるという背水の陣で臨んだ第36回（2004年度前期）において14勝4敗（村中秀史に続く2位）の成績で四段に昇段した。

2009年12月8日、第68期順位戦C級2組（対横山泰明五段）の対局に勝ち、勝星昇段（四段昇段後100勝）により五段に昇段。

第58期（2010年度）王座戦でベスト8。

順位戦には第64期（2005年度）より参加。C級2組在位3年目の第66期（2007年度）は7勝2敗（3番手）で最終局を迎え、同じく7勝2敗（2番手）の佐々木慎との直接対決に敗れて昇級を逃す。その後、負け越しを喫したこともあるものの、第71期（2012年度）を9勝1敗の好成績で終え、在位8年目にして初昇級を遂げた。

2018年7月19日、規定の成績を挙げ、六段に昇段。

NHK杯戦は、第69回（2019年度）で予選を勝ち抜き、プロデビュー15年目の本戦初出場となった。1回戦で藤井聡太に敗れた。

棋風

• 得意戦法は中飛車。強気な攻めとバランスの良い受けを持ち味とする。

人物

• 四段に昇段する1年半ほど前に危機感から「何か自分を変えなくては」ということでダイエットをはじめ見事昇段を果たした。
• 関西所属の若手棋士として、将棋の普及にも熱心に活動。その一環として、自宅で将棋教室を開いてアマチュアに指導を行う。
• 2007年に入籍を公表。

昇段履歴

• 1991年00月00日： 6級
• 1996年00月00日： 初段
• 2004年10月01日： 四段 = プロ入り
• 2009年12月08日： 五段（勝数規定 ／公式戦100勝、通算100勝68敗）
• 2018年07月19日： 六段（勝数規定 ／五段昇段後公式戦120勝、通算220勝210敗）

主な成績

在籍クラス

順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧

開始 年度	(出典)順位戦 (出典)								(出典)竜王戦 (出典)
	期	名人	A級	B級		C級		0	期	竜王	1組	2組	3組	4組	5組	6組	決勝 T
				1組	2組	1組	2組
2004	63	昇段前							18							6組	--	0-2
2005	64						C243	5-5	19							6組	--	3-2
2006	65						C227	8-2	20							6組	--	4-1
2007	66						C205	7-3	21						5組		--	3-2
2008	67						C203	4-6	22						5組		--	2-2
2009	68						C228	5-5	23						5組		--	3-2
2010	69						C223	4-6	24						5組		--	1-2
2011	70						C225	5-5	25						5組		--	2-2
2012	71						C220	9-1	26						5組		--	1-2
2013	72					C129		4-6	27						5組		--	1-2
2014	73					C126		5-5	28						5組		--	1-2
2015	74					C117		3-7	29						5組		--	6-1
2016	75					C131		5-5	30					4組			--	2-2
2017	76					C119x		1-9	31					4組			--	1-2
2018	77					C139*		5-5	32					4組			--	2-2
2019	78					C122*+		5-5	33					4組			--	0-3
2020	79					C117		5-5	34						5組		--	1-2
2021	80					C118		7-3	35						5組		--	2-2
2022	81					C106		3-7	36						5組		--	5-2
2023	82					C123x		3-7	37						5組		--	1-2
2024	83					C132*			38						5組		--
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

年度別成績

公式棋戦成績

年度	対局数	勝数	負数	勝率	(出典)
2004	10	6	4	0.6000	[1]
2005	34	20	14	0.5882	[2]
2006	36	24	12	0.6667	[3]
2007	35	21	14	0.6000	[4]
2008	34	21	14	0.6176	[5]
2009	32	17	15	0.5313	[6]
2010	32	13	19	0.4063	[7]
2004-2010 (小計)	213	122	91
年度	対局数	勝数	負数	勝率	(出典)
2011	29	15	14	0.5172	[8]
2012	34	22	12	0.6471	[9]
2013	26	11	15	0.4231	[10]
2014	25	9	16	0.3600	[11]
2015	29	11	18	0.3793	[12]
2016	32	17	15	0.5313	[13]
2017	31	10	21	0.3226	[14]
2018	34	18	16	0.5294	[15]
2019	31	12	19	0.3871	[16]
2020	28	11	17	0.3929	[17]
2011-2020 (小計)	299	136	163
年度	対局数	勝数	負数	勝率	(出典)
2021	24	11	13	0.4583	[18]
2022	33	16	17	0.4848	[19]
2023	29	9	20	0.3103	[20]
2021-2023 (小計)	86	36	50
通算	599	294	305	0.4908	[21]
2023年度まで

書籍

• ナニワ流 ワンパク中飛車（2007年5月、毎日コミュニケーションズ、ISBN 4-8399-2407-4）

関連項目

• 将棋棋士一覧

外部リンク

• 阪口悟｜棋士データベース｜日本将棋連盟