SNK作品との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 16:41 UTC 版)
ダンのキャラクター設定はSNKの格闘ゲーム『龍虎の拳』(以下『龍虎』)のパロディになっていて、外見や各種の必殺技なども『龍虎』の主人公リョウ・サカザキとロバート・ガルシアを足して割ったような姿に作られている。このようなパロディを行った理由として、開発者のインタビューでは「他社のゲームに、苦労して作った(キャラクターのアニメーション)パターン(=リュウとケン)をそっくり真似られた」ことを挙げている。これに立腹した開発者の一人が、「『真似をするな』との意味を込めて、おちょくりキャラとして」作らせてください、と船水に進言したとしている。「二流格闘家」というコンセプト自体は現在の形になる以前から決まっていた。 『Street Fighter Alpha』シリーズ(日本国外版『ZERO』シリーズ)では、ゲーム内でのダンの台詞やダンに向けられた台詞に「Art of Fighting」(『龍虎』の英題)や「King of Fighters」といった言葉がいくつか含まれており、SNK作品との関連をさらに濃く示している。 CAPCOMとSNKとのクロスオーバーシリーズにおいて、リョウ・サカザキ本人からは「ニセモノ野郎」と呼ばれ、リョウ以外のSNKのキャラクターからはロバート・ガルシアと間違われている。 ダンの父親の強が当初は天狗のような顔をしていると設定されていたのも、初代『龍虎』に登場する天狗の面を被ったキャラクター・Mr.カラテのパロディである。Mr.カラテの正体はリョウの父親であるタクマ・サカザキが変装した姿。ゴウの初出は『ストリートファイターZERO』の設定画で、後の『ポケットファイター』でもこの姿で登場している。『ZERO』設定画で公表された際に「鼻が極端に大きい」「耳紐がついている」などMr.カラテ同様に仮面をつけているように描かれたが、『ZERO2』設定画で再び公表され「素顔である」と明記された(鼻は自前であり、耳紐のような物は白髪およびホクロであるという)。ただし、『ストV』以降は素顔の設定が変更されている。 『マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター』では、ダンのエンディングは初代『龍虎』のエンディングをパロディにしており、最終ボスである「メカ豪鬼」を倒そうとした瞬間、ダンに似た髪型でセーラー服を着ているダンの妹が現れ「お兄ちゃん、やめて!! その人は、その人は私たちの…!!」ときて「END」と締めくくられる。『頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』(以下『頂上決戦 最強ファイターズ』と表記)ではこの設定を基にして、リョウとタッグ組むと「やめて! おにいちゃんズ」とタッグ名がつき、エンディングではリョウとの会話後に妹について言及している。この妹は後に名前が「百合子」と設定された(家族の節を参照)。 『CAPCOM VS. SNK』シリーズでは『PRO』と『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』(以下『CAPCOM VS. SNK 2』)において、『餓狼伝説』のキャラクターであるジョー・ヒガシと同時に登場しており、対とされている描写がある。同シリーズ第1作『カプコン バーサス エス・エヌ・ケイ ミレニアムファイト 2000』のエンディングではミレニアムファイト第一回大会の優勝者として、この2人が登場している。『CAPCOM VS. SNK 2』では藤堂竜白からは「根性がある」と評価され、藤堂がメインの掛け合いではダンは「苦労が報われて良かった」と褒めている。 『頂上決戦 最強ファイターズ』では、ライバルキャラクターとしてリョウが設定されており、またユリ・サカザキともラウンド開始前に掛け合いが発生する。 SNKプレイモアの『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』(以下『SVC CHAOS』)ではさらに露骨な技のコピーが見られるほか、対戦前会話デモでMr.カラテを自分の父のニセモノ呼ばわりしている。また、ダンがデミトリ・マキシモフから「ミッドナイトブリス」を食らって女体化すると、私服の百合子に似た姿に変身する。エンディングでは、最終ボスがレッドアリーマーの場合は地獄で魔物たち相手に稽古をつけ、アテナの場合は天国でアテナと神様相手に稽古をつける。
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