SGIの現状とは? わかりやすく解説

SGIの現状

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 06:02 UTC 版)

シリコングラフィックス」の記事における「SGIの現状」の解説

SGIは、実績のある自社開発オペレーティングシステムIRIX継続的に開発しながらも、Linux発展にも協力してきた。Sambaなどのプロジェクト支援し、独自コードXFSなど)をオープンソースとして提供している。 一時期Microsoft Windows搭載したワークステーション発売していたが、現在は従来からのIRIX/MIPSを搭載するマシンとLinux/インテル製プロセッサ搭載するマシンのふたつのラインを主に販売している。 SGIには熱狂的な信者とも言うべきユーザーがいるものの、多く顧客次第にもっと低価格システム流れて行きつつある。一時期 SGI子会社化していたエイリアス・システムズの3DCGソフトMayaは、映画制作にも工業用デザインにも使われる高機能ソフトウェアである。特に、ナーブス(en:NURBS曲線採用したワイヤーフレームでは、精細なモデリングが可能。現在はWindowsでもMacでもLinuxでも動作するが、本来はOnyxシリーズのマルチプロッセサ及び高性能グラフィックス・エンジン利用したモデリングシミュレーションデータ量のあるテクスチャ処理またはレイトレーシング計算処理を行う目的開発された。 SGIクレイ買収した際に高速インターコネクト技術CrayLinkを獲得した買収直前クレイは、ベクトル推進派と超並列推進派と、スケーラブル・ノードを推進する派に分かれていたが、SGIとの合併後にスケーラブル・ノードを推進する派が中心となりOrigin開発した。このOriginは、内部トポロジーにCrayLinkをベースとしたハイパーキューブ構築しノード数の増加合わせノード間の帯域幅広げノード単位分散するメモリ仮想的共有するNUMA型のHPC製品製品化した。CrayLinkはその後名称を変え、現在でもNUMAlinkとして使われている。Origin後期には、ハイパーキューブ弱点であったレイテンシー改善の為、ノード間のホップ数を減らす目的トポロジーをファットツリー構造変えた。このトポロジー最新Altixにも採用しシングルOSで1024CPUの稼働実現する製品開発した現在のAltixは、単なるコンピュータ・クラスターでは無く、非常に高いI/O性能持ち、非常に大きなメモリ空間実現しスケーラブル計算能力を持つハイパフォーマンス・コンピューティング実現している。 2004年10月SGINASA納入したColumbiaシステム世界高性能記録したAltix 3000ベースとして、10,240プロセッサ構成されており、42.7TFLOPSで地球シミュレータ抜いた。しかし、この記録即座にIBMBlue Gene抜かれてしまった。 SGI収入多くは、ハリウッド特殊効果スタジオからのものではなくアメリカ政府、軍、エネルギー関連科学技術計算分野などから得られている。

※この「SGIの現状」の解説は、「シリコングラフィックス」の解説の一部です。
「SGIの現状」を含む「シリコングラフィックス」の記事については、「シリコングラフィックス」の概要を参照ください。

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