PTCの歴史とは? わかりやすく解説

PTCの歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 15:45 UTC 版)

パラメトリック・テクノロジー・コーポレーション」の記事における「PTCの歴史」の解説

PTCの歴史はロシア数学者であったSamuel Geisberg博士から始まる。ソビエト連邦レニングラード数学博士であったGeisberg博士1974年米国へ亡命し1980年代前半までApplicon社やComputervision社でソフトウェアエンジニアとしてCAD/CAM開発従事していた。Geisbergは自身アイデア元に革新的な3次元CAD/CAM開発目的として1985年5月PTC設立したその後数年間はベンチャーキャピタルからの400ドル資金援助を受け、Pro/ENGINEER開発没頭していた。そして1988年世界初となるパラメトリック・フィーチャーベースの3次元CADであるPro/ENGINEERリリースする単一設計変更モデル全体瞬時連動して反映されるというこの技術当時CAD/CAM業界画期的な技術革新もたらした最初のリリース市場投入されるやいなや迅速に市場受け入れられ、その年には300ドル売上達成した世界初顧客建設機械メーカJohn Deereであると言われている。翌年1989年には1,100万ドル売上突破し150ドル上の利益獲得したPTC1989年NASDAQ市場新規株式公開果たし増資により得られ資金をもとにPro/ENGINEER様々なオペレーティングシステム移植するための開発費用充当した。そして1990年代初頭にかけて急速な成長遂げ1993年頃までにCAD/CAM市場全体20%シェア獲得する至った。この時期PTC急速に成長させた別の要因として、強力な販売力あげられるPTC積極的な販売手法業界広く知られるようになった。その販売組織率いていたのが、後にCEO(最高経営責任者)となるSteven C. Walske(スティーブ・ウォルスキー)である。WalskeはPTC設立初期ベンチャーキャピタルによってGeisbergに引き合わされ送り込まれ人材であった。Geisbergは内向的な面があり、技術開発への専念望んでいたため、この二人組合せ相性良いものであった。Walskeが率い営業組織片腕Dick Harrison(ディック・ハリソン)と共に顧客への積極的な売り込み行っていった。Walskeが営業組織徹底させた販売スタイル自信熱狂満ちあふれたものであり、時には威圧的な姿勢受け取られることもしばしばであった。それはIBM, Computervision, EDSなどの巨大成熟した会社競争打ち勝つためには必要な戦略としてWalskeとHarrison考えていた。1990年初頭にかけて、Geisbergは徐々にビジネス表舞台から外れるようになり、徐々に他の幹部実権を持つようになっていった。後にGeisbergは幹部職から退き自身財団であるGeisberg Foundation時間を割くようになっていった。そして、WalskeがCEO就任しHarrisonCOOPresident就任した。Walskeは2000年までCEO職を務めHarrisonにその位置引き継いだHarrison2010年10月後述のジム・ヘップルマンにCEOの座を引き継いでいる。 PTC1998年Computervision(CV)社を買収し当時CVの子会社であったWindchill Technologies傘下迎え入れた当時、Windchill Technologiesは、ジム・ヘップルマン(Jim Heppleman, 現在のCEO)によって設立されPLM(Product Lifecycle Management)製品開発していた会社である。

※この「PTCの歴史」の解説は、「パラメトリック・テクノロジー・コーポレーション」の解説の一部です。
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