ピー‐ピー‐ビー‐エス【PPBS】
PPBS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 06:40 UTC 版)
「ロバート・マクナマラ」の記事における「PPBS」の解説
「en:Output budgeting」も参照 マクナマラはシステム分析の手法を広く導入した。 システム分析導入の顕著な例は、PPBS(Planning, Programming, and Budgeting System/効用計算予算運用法)である。国防省の監査役のチャーリーズ・J・ヒッチとマクナマラは、国防に必要な要素を統計的に分析し、長期的かつ計画された国防予算の立案を行った。PPBSはマクナマラの管理手法の中心に据えられた。PPBSの基本的な考え方は以下の通りである。 防衛システムの課題を国家としての必要性と妥当性から解決手段を分析する。 軍事面の必要性とコストの分析を行う。 政策決定に分析スタッフを積極的に活用する。 軍事力とコストの両面からの軍備計画立案 データ及び分析結果を公開する。 マクナマラは費用対効果の面で、B-52爆撃機の後継機として開発中であったXB-70の開発を中止した。彼は、費用・効果・速度の面で、有人爆撃機は弾道ミサイルに及ばないと結論付けていた。有人爆撃機は操縦士のその場の判断による臨機応変の行動・柔軟な行動が可能という、ミサイルには無い利点を持っており、マクナマラの意見は一般論としては全面的に正解とは言えない。ただしXB-70に限って言えば、予めプログラムされた飛行コースしか飛べないこの機体は、有人爆撃機の弾道ミサイルに対する唯一の利点である柔軟性に欠けており、開発中止は正解であったと言える。 同様にマクナマラは空中発射弾道ミサイル・スカイボルト(GAM-87)計画を1962年末に中止した。マクナマラは、スカイボルトが費用の割に十分な精度を持たず、しかも開発は遅延するだろうと判断していた。
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