Mark 45
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 02:32 UTC 版)
ASTORとしても知られるMark 45魚雷は、アメリカ海軍の核兵器である。 Mark 45は、重量192.777kg、全長254cmとより小型のMark 44魚雷を置き換えた。Mark 44の射程は約5.4kmで、速度は30ノットに達する可能性があった。最初の設計は1959年または1960年にワシントン州シアトルのワシントン大学応用研究所とメリーランド州ボルチモアのウェスティングハウス・エレクトリックによって行われ、1963年に運用が開始された。 Mark 45は、ワイヤ誘導機能を備えた潜水艦発射式の対潜水艦魚雷である。弾頭は低出力の戦術核弾頭W34であり、弾頭の広範囲にわたる爆発半径は正確な着弾よりも近接爆発によって敵の船体を破壊する。核兵器の完全な制御が維持されることを保証するために、ワイヤ制御で起爆される。弾頭はワイヤに沿って送信された一回の信号によってのみ起爆する仕組みになっており、魚雷には接触も誘導点火器もなかった。魚雷にはホーミング機能が搭載されていなかったため、ジャイロと深度ギアに基づくターゲット誘導信号もワイヤ接続を介して送信可能だった:71。直径は482mmで、発射時には標準の533mm発射管から静かに発射される。全長は5766mmで、重量は1.04~1.09トンである。Mark 45には3つのモジュールが存在しており、最初のモジュールであるモジュール0は他のモジュールよりも重かったが、これは恐らくモジュールがほとんどの期間にわたって浸水していたたためである。2番目と3番目のモジュールでは範囲が拡大した。核弾頭は深海潜航の高速潜水艦を破壊し得る大きな爆発を提供した。海水電池と160ehpの電気モーターを動力としたmark 45の速度は40ノットに達し、最大射程は13.65 kmに及んだ。1963年から1976年にかけて約600発のMark 45魚雷が製造された。
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