LGBTに対して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 14:23 UTC 版)
2017年の衆院選落選後の10月26日、本人公式Twitterでゲイであることをカミングアウトした。。翌10月27日、産経新聞がこれを記事に取り上げたが、「希望の党がカミングアウトを阻止した」と誤読されるとして、松浦は取材が無かったことと共に記事に不満の意を表明し、同日、同新聞の秋田支局長が松浦に誤読を招いたとして謝罪の電話をした。 2018年9月、「新潮45」2018年10月号に寄稿。特別企画「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」の中で、当事者の立場から杉田議員を擁護せず認識不足を指摘し、LGBTのおかれている現状を説明し、杉田議員との対話を呼びかける。しかし、この対話の呼びかけはLGBTには非難され、また「新潮45」は結果的に廃刊に追い込まれている。この経緯について、松浦は2020年7月に日本ではほとんど報道されないLGBTとANTIFAの関係、また国内におけるC.R.A.C.との関係を当事者側から説明する記事をWiLLの2020年8月号に寄稿した。 松浦とC.R.A.C.との直接の遭遇は2013年で、フリーター全般労働組合が主催する「自由と生存のメーデー」に参加したときのことであるという。翌2014年にこの団体のメンバーが中心となった「TOKYO NO HATE」が、国内最大のLGBTの祭典である東京レインボープライドのパレードに初のフロート(飾り付けをされた台車を乗り物で牽引したもの)を出したという。この接近によって「差別者との対話には意味がない。力ずくで排除せよ」というアンティファ思想に共振するLGBT当事者が増えていったという。このため、2018年9月に杉田議員との対話を呼びかけたことについて、「対話路線が無意味だということは米国で証明されている。敵に塩を送るな」と非難され、以来、攻撃対象と見做されるようになったと綴っている。 また一橋大学アウティング事件にも触れており、自殺した同性愛者の学生の遺族が起こした裁判について個人に対してのものは和解が成立しており、口外禁止条項が設けられているため、新たに知られる情報は見込めないという。同性愛者に告白をされた異性愛者の学生が仲間にそれを暴露してしまったことには、「付き合うことはできないが、これからも良い友達でいたい」と丁寧に断っていたにも関わらず通常以上の接触をされたためたまりかねたという事情があった。LGBT活動家によりカミングアウトを暴露した学生のほうが悪者だと一方的にレッテル貼りをされてしまっているが、異性愛者が同性愛者に告白されて誰にも相談してはならないとすれば「近寄ること自体がリスク」と考えられてしまう可能性があることを懸念している。LGBTを闘争の武器とせず、たとえアウティングされたとしても、それが何ら問題にならない社会の構築を目指すべきではないかと述べている。
※この「LGBTに対して」の解説は、「松浦大悟」の解説の一部です。
「LGBTに対して」を含む「松浦大悟」の記事については、「松浦大悟」の概要を参照ください。
- LGBTに対してのページへのリンク