IPCトレーニングと認証資格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 01:56 UTC 版)
「IPC (エレクトロニクス)」の記事における「IPCトレーニングと認証資格」の解説
IPCでは、グローバルで統一した各標準のトレーニングと認証資格を提供している。日本では、独自にオンラインのプラットフォームを活用したトレーニングを株式会社ジャパンユニックスと共同で開発した。日本におけるトレーニングと認証資格の詳細は、IPC公認トレーニングセンターにて公開されている。オンラインを活用したトレーニングの提供により、北海道から沖縄まで、全国で受講および認証の取得が可能となった。尚、認証試験は全国で提携した200箇所を超える試験センターで申込み、受験する形を取っている。そして、2018年より、NASAが採用する「はんだ付の国際資格」が取得できる実技トレーニング:J-STD-001、電子組立品のリワーク(手直し)・リペア(修理)・改造に特化した実技トレーニング:IPC-7711/21も日本語にて受講可能となった。 IPCの特徴としては、世界中のエレクトロニクス関連企業が集まって、内容を定めたもの。政府ではなく、企業主導の品質基準だ。エレクトロニクス製品の品質をグローバルレベルで標準化することが目的である。24カ国語版全てで標準書のページや写真の番号を統一しており、全世界の生産プロセスで一定の品質を保つ際に役立つ。トレーニングに関しても、IPCに加盟する多数のエレクトロニクス企業に属するトレーニング開発委員が、内容をデザインしている。 IPCのトレーニングコースは、大きく2つに分類される。(トレーニングコース説明) IPCの認証資格とトレーニングは、世界40カ国以上で実施されており、日本企業のアジア拠点や現地社員教育を支援するグローバルトレーニングがある。日本から提供可能なグローバルトレーニングは、台湾を含む中国7拠点、ASEAN7カ国がサポートされている。現地語・現地人によるトレーニングのため、文化的・言語的なバリアを低くし、より効果的な育成方法を提供する。(グローバルトレーニング説明) 講座トレーニング 基準適用と理解を目的としたプログラム IPC-A-610:電子組立品の許容基準(日本語版トレーニング有) IPC-A-600:プリント版の受け入れ IPC/WHMA-A-620:ケーブル・ワイヤーハーネスの許容基準 IPC 6012:リジットプリント板の受け入れ 実技トレーニング J-STD-001:はんだ付された電気・電子組立品に関する要求事項(日本語版トレーニング有) IPC-7711/21:電子組立品のリワーク・リペア・改造(日本語版トレーニング有) IPCの認証資格は、大きく3つに分類される。(認証資格の詳細説明) マスターIPCトレーナー(MIT) 認証IPCトレーナー(CIT) 認証IPCスペシャリスト(CIS) マスターIPCトレーナー(MIT)は、IPC認証での最高位レベルとなり、CITとして規定数のトレーニング経験と業界経験に加え、特別な講習と試験を受けて、初めて認定される。認証IPCトレーナー(CIT)は、IPC公認のトレーナー資格で、自社内にて、下記スペシャリストの育成が許可されたトレーナー資格。認証IPCスペシャリスト(CIS)は、実際のラインや現場にて、組立品や受け入れ品の良否判定を行うオペレーター向け認証資格。
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