IPEのアメリカ的見方とイギリス的見方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 04:05 UTC 版)
「国際政治経済学」の記事における「IPEのアメリカ的見方とイギリス的見方」の解説
ベンジャミン・コーヘンは、IPEの詳細な学説史を提供し、アメリカ学派とイギリス学派の2つの陣営を同定した。実証主義的で、定量的証拠の形で支持される中範囲理論を発展させようとするアメリカ学派に対して、イギリス的なIPEは、解釈主義的で、一般理論を求めようとしている。経験主義的研究に関して異なる基準を使う点でも対照的である。コーヘンは、どちらのアプローチにも利点を見ている。『ニュー・ポリティカル・エコノミー』誌は、IPEの「イギリス学派」に関する特集を組み、また『レビュー・オブ・インターナショナル・ポリティカル・エコノミー』誌もアメリカ学派に関する特集号を出した。 このIPEの性格付けは、活発な論争を呼んだ。コーヘン、マーク・ブライス、リチャード・ヒゴット、マシュー・ワトソンが、『レビュー・オブ・インターナショナル・ポリティカル・エコノミー』誌の「2008年ウォーリック論争」で議論を交わした。ヒゴットとワトソンは、コーヘンの範疇の適切さに関してとくに異議を唱えた。
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