Hs_121_(航空機)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Hs_121_(航空機)の意味・解説 

Hs 121 (航空機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/25 04:44 UTC 版)

ヘンシェル Hs 121

Hs 121 V1(模型)

  • 用途:高等練習機
  • 製造者ヘンシェル
  • 運用者:ドイツ空軍
  • 初飛行:1934 年 1 月 4 日
  • 生産数:1 機
  • 運用状況:試作のみ

ヘンシェル Hs 121は1930年代のドイツで試作された単発・単座・高翼単葉の戦闘機兼高等練習機である[1]

概要

ヘンシェル社は元は機関車自動車を製造する機械・車輌メーカーであった。1930年代初めにそれらに加え新たに航空機部門に進出することを試み、1933年にカッセルにヘンシェル航空機製作所が設立された。

1933年、ベルサイユ条約により軍用機開発を禁止されていたドイツは航空運輸委員会を設立し、民間機に偽装した軍用機の開発を計画した[1]。拠点防空と高等練習機を兼用できる軽量単座戦闘機として、アラド・フォッケウルフ・ハインケル・ヘンシェルの4社に仕様が提示され、ヘンシェル社が開発したのが本機である[1]。Hs 121はヘンシェル社が最初に製造した航空機であった。

ポーランドのPZL戦闘機を参考に、楕円形のガル翼を胴体上部に高翼式に搭載しており、フレームと外板には金属が使用されている[1]

設計開始から6か月後の1934年1月4日、試作初号機のHs 121aが初飛行した。しかし、試験飛行の結果、飛行安定性が悪く操縦への反応も鈍いことが分かり、開発は中止された[1]

製作中だった試作2号機のHs 121bは再設計が行われ、低翼機化したHs 125として完成している[1]

性能諸元

  • 全長: 7.30 m[1]
  • 翼幅: 10.00 m[1]
  • 全高: 2.30 m[1]
  • 翼面積: 14.00 m2
  • 自重: 710 kg[1]
  • 全備重量: 960 kg[1]
  • エンジン: アルグス As 10C 空冷倒立V型8気筒エンジン 240 hp ×1[1]
  • 最高速度: 277 km/h(海面上)[1]
  • 巡航速度: 250 km/h
  • 航続距離: 496 km[1]
  • 実用上昇高度: 6,500 m[1]
  • 武装:7.92mm機関銃 ×1[1]
  • 乗員: 1 名 (操縦士)[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『ドイツ軍用機名鑑 1939~45』株式会社 光栄、2006年1月30日、62頁。 

関連項目



「Hs 121 (航空機)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Hs_121_(航空機)」の関連用語

Hs_121_(航空機)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Hs_121_(航空機)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのHs 121 (航空機) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS