DJ OZMAのパフォーマンス
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「第57回NHK紅白歌合戦」の記事における「DJ OZMAのパフォーマンス」の解説
38番手のDJ OZMAが歌唱した「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」は、ショーを売り物にする酒場「ショーパブ」(大人の遊び場)での演舞が元ネタとなっている楽曲のため“脱ぎパフォーマンス”で有名であり、事前のスポーツ新聞の取材に対して紅白用の特別な“脱ぎパフォーマンス”を行う事を公言していた。 当日のステージでは、最初は通常の衣装で登場したものの、曲の中盤でOZMAが簡易脱衣場に入って衣装を脱ぎ、曲の後半はボクサーパンツ1枚の半裸になって登場した。またサンバ・カーニバル風の衣装を着用していたバックダンサーも、OZMAの脱衣を契機に次々と衣装を外し、一見トップレスの姿となった。これは実際には裸体風のボディスーツを着用していたものであったが、精巧に作られており、テレビ(特にアナログやワンセグ)の画面を通じた視聴者には裸体と誤認した人も少なくなかったため、出番直後から苦情が殺到し、徳永英明の歌唱後に三宅が謝罪するに至った(その際、会場からは笑いが起こった)。また、歌唱後には仲間や横峯親子が困惑しながらコメントする一幕もあった。 早速紅白終了後に放送された『2007年新春生放送 年の初めはさだまさし』で、OZMAの2組後の出番だったさだまさしが当該のパフォーマンス、そしてOZMAの直後に歌唱したアンジェラ・アキを労い絶賛したことを始めとして、年明け以降の紅白に関する話題はこのボディスーツの件に集中し、年初のスポーツ紙や民放各局の情報番組・ワイドショーで大きく取り上げられた。NHKはこの件に関し、公式サイトで経緯を説明、1月4日には当時NHK会長の橋本元一が新年の職員挨拶の中で改めて謝罪した。 1月10日、所属事務所とレコード会社がNHKを訪れ、一連の経過について謝罪。OZMAからのコメントはないものの、同一人物である綾小路翔(氣志團)のブログに「モラルは大事」とコメントがあった。 1月11日には橋本が定例会見でOZMAのパフォーマンスについて釈明を行った。その要旨は次の通り。 1月10日までに1,796件の苦情が寄せられた。 OZMAに対しては「現場で使いにくい状況だと思う」とコメントした。 今後はNHKの音楽番組に出演する際にアーティストらに「放送倫理にふさわしくない行為は行わない」と文書で同意させて出演させるなどの措置を行う。 1月14日OZMAが自分のブログで謝罪を表明。同時に紅白のプロデューサーの実名を挙げて対応を批判。NHK側が責任逃れをしていると指摘した。 結果的にNHKに対する苦情は2000件近くに上った。放送倫理・番組向上機構(BPO)にも100件を超える苦情が寄せられ、回答を求められた。また、OZMA本人もこのパフォーマンス問題のため、翌年の第58回に関しては早くから「辞退」を宣言していた。 OZMAと同一人物であることを明かした後、綾小路は2017年(平成29年)8月4日にフジテレビ系列で放送された『ダウンタウンなう』に出演した際に「歌った後、全員で『やった!』と喜んでいたけど、北島三郎先生にだけは伝えていなかった。ダッシュで(別棟にあった)楽屋に走って、先生に『ありがとうございました』と言ったら、先生は本番見ていなくて『成功したか?』とだけ聞かれて。そうしたら、楽屋のテレビにアナウンサー(三宅)が『今のはボディースーツです』とお詫びしているのが流れちゃって」と当時の舞台裏を語った。
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