adversary
「adversary」とは、「敵」「敵対者」「反対する人」「対抗者」「競技などの対戦相手」といった好ましくないと感じる対象を意味する英語表現。
「adversary」とは・「adversary」の意味
「adversary」とは、敵・敵対者・反対する人・対抗者・対戦相手などの意味を持つ英単語である。形容詞としても用いられ、その場合は、敵の・敵対者の・敵対国の・対抗者の・対戦相手の、などの意味となる。法律で用いられる場合は、当事者主義の、と訳される。「adversary」の語源
「adversary」は、3つのラテン語が語源である。「~の方へ」「~に向かって」を指す「ad」、「回る」を意味する「verse」、人や場所に関連する名詞や形容詞を作る接尾辞の「ary」を組み合わせて、「adversary」が成り立っている。「adversary」は、ラテン語の意味から直訳すると、「相手に向かって回る人」となり、「敵対者」という意味に通じている。「adversary」の発音・読み方
「adversary」の発音は、カタカナで表記すると「アドゥヴァ(ル)セェリィ」、またセェは「アドゥヴァ(ル)サァリィ」となる。アクセントは最初の「ア」と「セェ」または「サァ」の2つである。一音ずつの読み方だか、「ア」は、「ア」と「エ」の中間のような音である。「ドゥ」は、舌の先を前歯のすぐ裏の歯茎につけ、息を止めた状態から急に息を出して破裂させるように発音する。「ヴァ」は、上の前歯で下唇を軽く噛む形にし、その隙間から「ヴ」という息を吐きだし、口をさほど開けずに弱くあいまいに「ア」と言う。(ル)は、舌先を内側にまき、口のどこにも触れずに「ア」と「ル」の間の音を出す。「セェ」は、舌の先を前歯の裏の歯茎に近づけ、その隙間から「ス」と息を出し、日本語の「エ」よりも唇を左右に大きめに開けると正確に発音しやすい。「サァ」と発音する場合の「ア」は、口をあまり開けず、弱めにあいまいに発音するとよい。「リィ」は舌の先を内側にまき、口のどこにも触れずに「ル」と発音しつつ、日本語の「イ」と「エ」の中間の音を出す。
「adversary」の覚え方
「adversary」の覚え方だが、「ad」と「vers」が使われる同様の意味を持つ他の単語とセットにすると覚えやすい。「adverse」は、良くない、好ましくないという意味を持つ形容詞で、「adversity」は逆境という意味の名詞だが、これらを「adversary」と結び付け、各単語を画像でイメージするとよいだろう。「adversary」の類語
「adversary」は敵意が前面に出た言葉で、類語としては「rival」が挙げられる。日本語では「ライバル」で、会話の中でもよく使われるが、日本語では良い意味に使われるのに対し、英語の「rival」には好ましい意味合いではなく、敵意が含まれている点が異なる。「adversary」に近い言葉として、「antagonist」が挙げられるが、こちらは争いにおいての対立者を指す。勢力争いや支配権争い、小説の敵役などに用いられるが、「adversary」は「antagonist」に比べ、より強い敵意を含む言葉である。「compelitor」も「adversary」に近い言葉とされるが、こちらはスポーツや商売などの好敵手を指す場合に使われ、日本語の「ライバル」に近い意味である。「adversary」と「enemy」の違い
「adversary」と「enemy」は、同じく「敵」を意味する言葉だが、「adversary」よりも「enemy」の方が強い敵意や憎悪の感情が含まれている点が異なる。「adversary」と「adversely」の違い
「adversary」は「敵」「対抗者」などを意味する名詞で、「adversely」は「逆に」「不利に」を意味する副詞である。「adversary」の使い方・例文
「adversary」は、敵意が表れた言葉であるため、次のように使われることが多い。He inflicted a severe wound on his adversary.
彼は相手に重傷を負わせた。
He will do anything to undermine his adversary's reputation.
彼は相手の評判を傷つけるためにはどんなことでも行うだろう。
This peace talk proved that even great adversary were capable of cooperation.
この和平交渉で、敵同士であっても協力できることを証明した。
「adversary」は、訴訟などに関係して、以下のように使われる。下記では、特許庁が使った表現をそのまま転記する形で掲載する。
Copies of the action and of all briefs shall be attached for the adversary.
訴状及びすべての趣意書の写しが,相手方のために,添付されるものとする。
「adversary」はビジネスの場面で使われることがある。次のような表現がよく用いられる。
a potential adversary
潜在的な敵
adversary relationship
敵対関係
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