2017年から2021年までの改修工事
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「西武第二球場」の記事における「2017年から2021年までの改修工事」の解説
西武球団では、「埼玉西武ライオンズ」の創設40周年(2018年)を控えていた2017年11月15日に、40周年記念事業の一環でメットライフドーム(メットライフ生命との命名権契約による当時の名称)エリアの改修計画(総工費約180億円)を発表した。2021年までの5ヶ年にわたる計画で、創設当時から使用している当球場・室内練習場および、創設2年目の1980年から使用してきた平屋建ての(初代)若獅子寮も「チーム/育成の強化に向けた改修」の対象に含まれていた。 上記の計画によれば、若獅子寮と室内練習場を移設・新築したうえで、両施設の跡地に当球場のブルペン、スタンド、観客席、サブグラウンドを設置。若獅子寮と室内練習場の移設先については、第三球場の跡地(現在のC駐車場)も候補に挙げられていたが、計画では本球場のライト側場外(B駐車場の敷地内)に定められた。 実際には、2018年のNPBレギュラーシーズン中から、B駐車場の一角で室内練習場付きの新しい(第2代)若獅子寮の建設に着手。2019年シーズン中の7月9日から、新しい室内練習場(ライオンズトレーニングセンター)と若獅子寮の稼働を開始した。 トレーニングセンターは、NPBの12球団が保有する室内練習場としては最大級の面積の敷地(50メートル×50メートル)に、5ヶ所のブルペンレーンと4ヶ所のバッティングレーンを併設。従来は不可能だった投球練習と打撃練習の同時進行にも対応させているほか、ファンが練習を見学できる「ファンデッキ」を室内、本球場への動線(ライオンズロード)を外周に設けている。さらに、新しい若獅子寮と1階で直結。埼玉西武ライオンズ・レディース(西武球団の支援・公認によって2020年1月16日に結成が発表された女子硬式野球クラブチーム)が活動を開始する同年4月1日以降は、トレーニングセンターを同チームの練習でも使用している。 第2代若獅子寮は4階建てで、選手が1人で居住する部屋(1人部屋)を4階に28室確保。温浴施設、トレーニングルーム(1階)、ロッカー(2階)、食堂やミーティングルーム(3階)を設けたほか、NPB球団関連の施設では初めて、MLB仕様のロッカーを所属選手の人数分導入した。 本球場については、メイングラウンドの内野スタンド、内野ベンチ、スコアボード、時計を2019年10月21日から2020年6月30日まで順次改修。スコアボードにフルカラーLED式のアストロビジョンを組み込んだほか、バックネット裏に240席分の観客席、男性用と女性用のトイレを新設した。また、初代の若獅子寮と室内練習場を2019年8月から順次解体したうえで、解体後の敷地に5レーン分のブルペンとサブグラウンドを整備。2020年7月3日には、全ての工事を完了したことが発表された。 ちなみに、2020年のイースタン・リーグ公式戦では、改修が完了するまで西武主管の試合を相手チームの二軍本拠地で開催していた。また、改修前の本球場では同リーグの西武主管試合にも無料で入場できたが、改修で新たに設けられた観客席は指定席のみで構成されている。このような事情から、西武球団では改修の完了を機に、主管試合を本球場で開催するたびに指定席のチケットを有料で販売。観戦の希望者には、指定席チケットの購入と入場時の提示を求めている。
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