2016年1月の寒波被害とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 2016年1月の寒波被害の意味・解説 

2016年1月の寒波被害

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 03:55 UTC 版)

喜入のリュウキュウコウガイ産地」の記事における「2016年1月の寒波被害」の解説

メヒルギマングローブの中では低温対す耐性強く喜入のリュウキュウコウガイ産地マングローブ林として世界最北生育地のひとつであるが、2016年平成28年1月24日から26日にかけて東アジア全域襲った記録的寒波による凍害により大きな被害受けた。この寒波沖縄本島観測史初めてみぞれを観測するなど記録的な低温となり、喜入アメダスでも1月25日当地観測史上最低気温となる氷点下6.3度が観測された。 約1か月後の2月中旬地元住民よりメヒルギ異変起きているとの通報受けた鹿児島市教育委員会は、同市文化財担当者文化庁非常勤調査員による現地調査2月21日行ったその結果指定地北側南側もふくめ、ほぼ全域にわたり落葉しており、林冠ついている個体皆無に近い状態であることが確認された。落ちた高さ2メートルほどの個体切除したところ、先端部の切断面は完全に損していたが、先端から50センチ前後のところでは損したものだけでなく、一部緑色部分残存し生存していると考えられる個体もあった。鹿児島市では踏圧による根への影響考え調査含め指定地内への立ち入り制限することとし春を待って出て枯死割合判別行い再生向けた対応を検討実施することとした。 4月下旬になって芽吹き見られ大半枯死したものと思われたが、7月6日行われた現地調査少ないながら芽吹きのある個体確認された。詳細に調査したところ、大きな個体ほど内部凍結免れ生存できる可能性が高いことが分かりまた、メヒルギ芽吹きは春から夏にかけてだけでなく、秋から冬にかけてもあり、条件整え年間通じて行われること分かった専門家による保全検討会が開催され枯れ枝剪定など生存個体成長促す方策検討され実施され同年末には低群落形成されるなど、喜入のリュウキュウコウガイ産地メヒルギ回復傾向にある。 鹿児島県立博物館の元主任学芸主事寺田仁志は、喜入のリュウキュウコウガイ産地歴史考えると、少なくとも400年以上この場所で群落つくっているのであるから、今回のような霜害過去にも起こりその都度回復してきたのではないか推定しており、北限地帯メヒルギ樹高低く主幹太くならないのは、不定期にこのような寒波遭い再生繰り返しているためだと考えられ今回地上部壊滅的な状況であったものの、地下部は生存個体残されたことにより、今後回復するものと推察している。 鹿児島市教育委員会では「北限メヒルギ観察ゾーン」として、間近メヒルギ観察ができるよう、長さ34メートル、幅1.5メートルの、車いす使用可能なボードウォーク設置し駐車場整備解説板などの整備行っている。

※この「2016年1月の寒波被害」の解説は、「喜入のリュウキュウコウガイ産地」の解説の一部です。
「2016年1月の寒波被害」を含む「喜入のリュウキュウコウガイ産地」の記事については、「喜入のリュウキュウコウガイ産地」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「2016年1月の寒波被害」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「2016年1月の寒波被害」の関連用語

2016年1月の寒波被害のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



2016年1月の寒波被害のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの喜入のリュウキュウコウガイ産地 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS