ボードウォーク
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ボードウォーク (boardwalk) は、木の板張りによる遊歩道。木道(もくどう)とも呼ばれる[1]。
設置の目的
主に砂浜に設置されるが、他にも、湿地、河岸、砂丘など足場の悪いところに設置される。
地理的には世界中で見られるが、アメリカ東海岸に有名なものが多い。アトランティックシティのボードウォークは、1870年に設置された初期のもので名所になっており、モノポリーのアトランティックシティ版(通常版)にも登場する。
神奈川県横浜市の古梅谷遺跡からは低地湿地帯に設けたテラス状の構造物に渡るために付けられたと思われる全長70〜80mの木道が出土している[2]。このような木道は埼玉県大宮市の寿能泥炭層遺跡でも発見されている[2]。
尾瀬ヶ原の湿原には木道が全長65kmにわたって整備されている。尾瀬に木道が作られるようになったのは1952年(昭和27年)頃で、もともとは湿原のぬかるみを歩きやすくするために設けられたものだが、昭和30年代に湿原への踏み込みが問題となり木道の役割は植生の保護が主たる目的となった[3]。湿原は人に踏まれることにとても弱いので、木道を敷いて、その上だけ歩くルールになっている[4]。
歴史
イギリスでは、約6000年前(新石器時代)のボードウォークであるスウィートトラックが、2009年8月に発見された[1]。また近郊では、スウィートトラックより古いポストトラックも発見されている。
日本では、縄文時代後期の寿能遺跡や、神奈川県横浜市に所在する古梅谷遺跡から遺構が発見されている[5]
ギャラリー
脚注
- ^ a b “ロンドン最古のボードウォークを発見”. natgeo.nikkeibp.co.jp. 2025年8月8日閲覧。
- ^ a b 小山田了三、小山田隆信『材料技術史概論 第3版』東京電機大学、2001年、34頁。
- ^ “わたしたちの環境と尾瀬/自然を守る施設”. 群馬県. 2019年7月23日閲覧。
- ^ 竹内純子 『みんなの自然をみんなで守る20のヒント』 山と渓谷社 2010年
- ^ Matsumura, Hiroshi (1999). “橋の日本史試論”. 土木史研究 19: 201–208. doi:10.2208/journalhs1990.19.201. ISSN 1884-8141 .
関連項目
ボードウォーク
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「オーシャンシティ (ニュージャージー州)」の記事における「ボードウォーク」の解説
オーシャンシティのボードウォークはこのリゾート地で最大級に認識されるランドマークである。世界でも良く知られている。長さは2.5マイル (4.0 km)、23番通りから北のセントジェイムズ・プレースまで伸びている。運動する人のために1マイル毎に表示がある。 最初に作られたのは1880年であり、第2通りの桟橋から第4通りとウェスト・アベニューまでだった。1885年、海浜全体に拡張する計画が作られ、11番通りに最初のアミューズメントハウス「ジ・イクスカーション」がオープンした。9番通りに2つめのアミューズメントハウスである「I・G・アダムズ・パビリオン」とボードウォークが間もなくオープンしたが、1893年の火事で焼失した。1927年に2回目の大火が起きた後、ボードウォークとその企業は、300フィート (90 m) 大洋に近く、コンクリート杭の上に再建され、元のボードウォークや建物があった場所に駐車場が設けられた。1年後にオーシャンシティ・ミュージックピアがオープンした。 1965年、6番通りのボードウォークにワンダーランド・アミューズメントパークがオープンし、現在は「ジリアンのワンダフルピア」と呼ばれて残っている。「ランナウェイ・トレイン」と呼ばれる鋼製のコースターが運行されている。もう1つ、プレイランドのキャスタウェイコーブというアミューズメントパークが、10番通りのボードウォークにある。回転コースターである「パイソン」と、ワイルドマウスのコースターである「フリッツァー」が運行されている。キャスタウェイコーブの新しいシャトル・コースター「ストーム」は2013年夏に完成する。このために子供用乗り物2つが撤去された。 2007年、ボードウォークを張り替えるために市が提案したアイペという木材について議論が持ち上がった。環境問題活動家がこの材料を使うことに抗議したが、計画は進行した。 今日、ボードウォークと交差する通りの多くで自転車とサリー型馬車を借りることができるが、夏の正午前のボードウォークでのみ利用できる。ボードウォークのアトラクションは、2つの家族向けアミューズメントパークの乗り物とゲーム、アーケード、ミュージックピア、ウォーターパークと様々なテーマのミニチュア・ゴルフ場がある。着席できるレストランからファネルケーキまで、食事も幅広い選択肢がある。
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