コンクリート杭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/24 06:42 UTC 版)
コンクリート杭(こんくりーとぐい)は、1.工場などで作られた杭などを回転圧入やハンマーで打ち込む[既製コンクリート杭]と、2.予め掘削したボーリング孔にコンクリートを流し込む[場所打ちコンクリート杭(現場造成杭、現場打ち杭ともいう)]に分類され、さらに、その中に鉄筋を持つかによって、[無筋コンクリート杭と鉄筋コンクリート杭]に細分化される。 既製コンクリート杭は、工場からの輸送が必要になるため、輸送手段により一本の長さには制限がかかる。そのため、現場において何本かを接続して一本にする場合は、継手という部材を使用して接続する。これには溶接継手と無溶接継手があり、無溶接継手は溶接機材が不要、火気厳禁の場所においても使用できる、施工時の天候や職工の技能に左右されないといった利点がある。 住宅や集合住宅等の小規模建築物用に開発されたH型PCパイル圧入工法等があり、建築技術性能証明を取得して、住宅や集合住宅等の小規模建築物の軟弱地盤補強工法として使われている。特に腐植土層や伏流水のある土壌では、固化不良のおそれがないため、よく使用されている。また、打設速度が早いため(パイルの総長さ:250 m - 350 m/日)に、集合住宅(アパート)や店舗の地盤補強工事に多用されている。[H型PCパイル] --【動画:H型PCパイル圧入工法】 ) 。 実際の工法の説明は後述の「工法」節を参照。
※この「コンクリート杭」の解説は、「杭基礎」の解説の一部です。
「コンクリート杭」を含む「杭基礎」の記事については、「杭基礎」の概要を参照ください。
- コンクリート杭のページへのリンク