2000年代中期(携帯型)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 09:40 UTC 版)
「日本におけるゲーム機戦争」の記事における「2000年代中期(携帯型)」の解説
ニンテンドーDS 任天堂が2004年12月2日に発売。2画面やタッチスクリーンによる新しい操作性で市場を開拓した。2005年春より『Touch! Generations』シリーズが投入され、徐々に社会現象とも言うべき大ブームに発展し、同年末からは深刻な品不足が発生するまでになった。2006年3月にモデルチェンジ版ニンテンドーDS Lite (DS Lite) の発売がされたこと、『ポケットモンスター』等に代表されるミリオンソフトが多く登場したことで品薄は長期化の様相を見せ、同年度内は品薄が解消されることはなかった。同年7月、発売20ヶ月という日本ゲーム機市場最速の記録で1000万台突破。2007年2月には1500万台を突破し、更に9月には国内累計販売数1位の座をファミコンから奪取し、今世代におけるゲーム市場の中心的存在となった。前述したDS Liteに加え、2008年には画面のサイズアップ、カメラ搭載、ゲームボーイアドバンスタイトルとの互換性廃止等が施されたニンテンドーDSi (DSi) が、翌2009年には更に画面を大きくしたニンテンドーDSi LL (DSi LL) が発売された。2008年頃に絶頂期を迎え、2009年には『トモダチコレクション』、2010年には『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』といったヒット作も産まれ、エンターブレイン調査では3DSが発売されるまでの6年間、年間ハード売り上げ1位を維持し続けた。2012年末での日本国内累計販売台数は3286万4129台(エンターブレイン調べ)。 この世代になると、それまで据置機での製作が中心だったサードパーティーが携帯機向けのゲーム開発へシフトする様も多々見られた。また、違法ダウンロードのカジュアル化も深刻な問題となった。 ニンテンドーDS ニンテンドーDS Lite ニンテンドーDSi ニンテンドーDSi LL PlayStation Portable SCEが2004年12月12日に発売。2005年第1四半期にはDSの売れ行きを上回ったものの、それ以降は徐々に差をつけられていったが、『モンスターハンター ポータブル』シリーズなどがヒット後、本体販売台数を伸ばし2010年には年間本体販売台数においてメディアクリエイト調査ではDSを上回る結果となった。2007年には軽量薄型化、ビデオアウト端子追加等が施されたPSP-2000を発売し、2008年にはコントラスト比、応答速度が改善されたPSP-3000が発売された。2009年にはUMDドライブを廃止したPlayStation Portable go (PSP go) が発売されたが苦戦し、2年足らずで出荷終了となった。2013年末での日本国内累計販売台数は1960万8493台(エンターブレイン調べ)。 PlayStation Portable(PSP-1000) PlayStation Portable(PSP-2000) PlayStation Portable(PSP-3000) PlayStation Portable go ゲームボーイミクロ 任天堂が2005年に発売。GBAを軽量化。DSの爆発的な普及時期と重なってしまい、短命に終わった。 ゲームボーイミクロ 年別各ハードの推定売上数(エンターブレイン発表・2014年末時点)本体販売台数(単位:万台)発売タイトル数(単位:タイトル)DSPSPDSPSP2006年以前1396 451 366 300 2007年714 302 426 100 2008年403 354 441 103 2009年403 231 298 182 2010年296 289 193 230 2011年71 196 74 190 2012年3 94 34 182 2013年- 43 0 110 2014年以降- - 0 58 累計3286 1961 1832 1455
※この「2000年代中期(携帯型)」の解説は、「日本におけるゲーム機戦争」の解説の一部です。
「2000年代中期(携帯型)」を含む「日本におけるゲーム機戦争」の記事については、「日本におけるゲーム機戦争」の概要を参照ください。
- 2000年代中期のページへのリンク