据置機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 18:25 UTC 版)
据置型デッキ・ミニコンポ・MDシステムに関してはラジオ放送や地上・BSデジタル放送の録音用およびMDからハードディスク、内蔵メモリー(ビクターのMemory COMPOシリーズなど)などへのダビング用途やパソコンおよびメモリーなどを利用しないでCDなどからデジタルで高音質録音という点では一定の需要があったが、パナソニックは『SC-PM870SD』、ビクターは『UX-Z2』、ケンウッドは『MDX-L1』、シャープは『SD-FX200』がMDを搭載した最終機種となり、いずれも2011年(平成23年)6月までにMD搭載機種を全て生産終了とした。撤退について、パナソニックは「需要の減少」、JVC、ケンウッドは「MD機構部品の調達が困難」を理由としている。 2011年(平成23年)6月以降流通していたソニー製品はオールインワンコンポ『CMT-M35WM』の1機種のみで、国外生産のまま2010年(平成22年)より生産拠点を変更して2013年(平成25年)1月まで継続生産され、2013年(平成25年)3月で出荷終了予定だったが、2011年(平成23年)に生産・出荷を終了したHi-MDウォークマン『MZ-RH1』の場合と同様に、ソニーの予想を大幅に上回る駆け込み需要が発生したため、予定時期より早く2013年(平成25年)2月に出荷を終了した。これをもってソニーはMDプレーヤーの販売をすべて終了し、MDレコーダー/プレーヤー事業からも撤退した。 2013年(平成25年)3月当時でソニー以外の日本国内向け製品でMDが搭載されていたのはオンキヨー(現・オンキヨーホームエンターテイメント)のCD/MDチューナーアンプ+スピーカーシステム一式セットモデル『X-N7XX(D)』、およびCD/MDチューナーアンプ単品モデル『FR-N9NX(S)』だったが、いずれも同年7月に生産を終了した。 ティアックからは業務用(TASCAMブランド)向けに2011年3月から販売されているCDプレーヤー/MDレコーダーのコンビネーションデッキであるXLR端子なしの『MD-CD1MkIII』とXLR端子あり『MD-CD1BMkIII』の2機種、そしてTEACブランドで2015年3月下旬からコンシューマー用CDプレーヤー/MDレコーダーのコンビネーションデッキの『MD-70CD』が発売されたが、2020年1月下旬にはコンシューマー向け、業務用向けを問わず全て生産完了となり、コンシューマー向けの『MD-70CD』が同年12月を以って販売終了となった。
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