1stアルバム『Mars Ice House』の発表
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「ゆるふわギャング」の記事における「1stアルバム『Mars Ice House』の発表」の解説
ゆるふわギャングの1stアルバム『Mars Ice House』は2017年4月5日にリリースされた。「Mars Ice House(火星の氷の家)」というアルバム名は、火星移住実験の基地・プロジェクトの名称を引用したものだった。森美術館の『宇宙と芸術展』でこの建造物の展示を見た2人は、この計画に関わった夫婦1組、博士2人の4人をそれぞれ自分たち2人とAutomatic、A&Rの「肥後さん」にオーバーラップさせ、この名前をアルバム名に用いることを決めた。資金調達方法についての批判が影響し、アルバム後半の楽曲はメッセージ性の強いものとなった。Ryugoはこのことを「ネガティヴな人がたくさんいたから、それすらもポジティヴに全員殺してる気持ちなんです」と形容した。アルバムリリース後のインタビューで、2人は「このアルバムは特にキッズに、大人にはキッズの気分で聴いてほしい」と語った。 『Mars Ice House』のリリース時はほとんどの曲を車中で作っていた。これはRyugoが金銭的問題から高速道路を使えず、土浦から東京までの3時間をフリースタイルして過ごしたのがきっかけだった。見える景色をそのまま曲にすることも度々あり、たとえば『Hunny Hunt』は東京ディズニーランドで作られた曲だった。この方法について、Ryugoは「アルバム制作中に観ていたリル・ウェインのドキュメンタリーの影響かもしれない」と語った。同アルバムの最後の曲である『Escape To The Paradise』のみ厚木のスタジオで収録され、2人は「ロケットに乗ってるようなすごい幸せな気分」でレコーディングをした。 「ゆるふわギャング」としての活動は2人にポジティブな影響を与えた。NENEは「本当にただの石ころみたいだった」自分が「隕石がぶつかって地球ができた、みたいな感じ」で変化したと語り、「自分を取り巻く環境はどこか暗闇に包まれていた」RyugoはNENEと出会い、「すべて明るく見えるように」なった。「ゆるふわギャング」としての活動は2人の楽曲制作の方法にも影響を与えた。歌詞を書く際「考えながら作っていた」NENEはユニット結成以降はその日の出来事を簡単に曲にしたりすることができるようになり、Ryugoも曲作りの際、おおむね常に自分の力を100パーセント出せるようになった。彼らはこのことを「これを作って、サイヤ人モードに常に入れるようになった」「1UPキノコを取ったよう」と語っている。また、土浦から東京に出てきたRyugoは車から見える、街ごとに変わる景色を元に曲を作ることが多くなった。 ゆるふわギャングの1stMV『FUCKIN CAR』は広範囲に影響を及ぼし、2016年11月にはアジアカルチャーを取り扱うアメリカのメディアプラットフォーム・88risingが、2017年2月にはDJのディプロが、MVをリポストした。
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