1959年(昭和34年)車両称号規程
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1959年(昭和34年)6月1日に施行された称号規程改正(昭和34年5月30日総裁達第237号)では、新形電車並びに交流用電車および交流直流両用電車の付番体系が制定され、便宜的に旧称号規程に則って形式付与されていた新性能電車(101系(90系)、151系(20系)、153系(91系)、155系(82系))などが新体系に分離された。交流用電車、交流直流両用電車においては、吊り掛け駆動の旧形電車に属するものも存在したが、こちらは、新形電車用の規程によって付番される。 記号については、電動車は運転台の有無にかかわらずすべて「モ」であったが、80系の登場で中間電動車が発生したため、運転台を有しない中間電動車を「モ」とし、運転台付きの制御電動車を「クモ」とするよう改められた。 また、従来は電車の付番体系においては記号のみが異なる同番号車は存在しないのが鉄則であったが、この称号規程では、従来の「モハ」等の記号と形式番号を合わせて形式とするものとされた。これ以後、記号のみが異なる同番号車が発生している。標記方法も従来は記号と番号を上下2列書きにしていたが、記号番号を1列に標記するものとされた。 事業用車については、国鉄標準形改造車も雑形扱いされていたが、本改正において標準型由来のものは相当の形式番号体系に移されている。 なお、1953年改正の際、2200番台、6200番台を与えられた旧阪和形電車(上表で「南海鉄道」とされたグループ)については、国鉄車と同等の装備への標準化工事を経て、本改正後の1959年12月22日付け工車第1528号通知で、本改正で空いた番号を用いクモハ20形・クハ25形として、国鉄制式車と同格の扱いとされた。詳細は阪和電気鉄道の車両#旧・阪和形車両の推移を参照。また、同通知では、一部の形式(クモハ14形、クハ16形→クハニ19形、クモハユニ44形、サロ46形→サロ75形、クハ47形)で形式や番号の整理による改番が行われている。 この規定はJR発足後も引き継がれ、既存形式の他に、新形式クモハ84形が発生している。
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