1848年革命の鎮圧とは? わかりやすく解説

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1848年革命の鎮圧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 23:27 UTC 版)

ヴィルヘルム1世 (ドイツ皇帝)」の記事における「1848年革命の鎮圧」の解説

1848年3月ベルリン自由主義者民主主義者・ナショナリストなどの市民軍国王軍衝突したことで1848年革命発生した宮廷内の支持者代表格として知られていたヴィルヘルム王子市民最大憎悪対象だった。国王軍蛮行責任彼に求め論調強まり彼の名前を入れた市内御用商人看板次々破壊された。 ベルリン警視総監ヴィルヘルム王子市民から命を狙われていると報告した兄王フリードリヒ・ヴィルヘルム4世は第1位王位継承者である弟に万が一ないようにと配慮し急遽ヴィルヘルム王子英国女王ヴィクトリア会見する任務言い渡した3月19日ヴィルヘルム王子亡命に近い形で国を離れた。妻も伴わず亡命であり、ヴィルヘルム王子は妻も兄も見捨て逃げてしまったと自責の念苦しんだという。しかし駐英大使クリスティアン・カール・ヨシアス・フォン・ブンゼン(ドイツ語版)に励まされてなんと立ち直ったという。 国王自身脱出計画思いとどまり市民軍管理下に入り妥協できる自由主義者結んで革命穏健化させる道を選んだガス抜き自由主義内閣誕生させ、まもなく革命勢い落ちてくると、国王5月12日ヴィルヘルム王子イギリスから呼び戻すとの発表行った。これに反発した市民が再び示威行進行ったが、すでにそれは国王翻意させるほどの物ではなかった。 その後保守主義者反転攻勢強めフランクフルト国民議会ドイツ国民議会)が定めた国民主権フランクフルト憲法ドイツ帝国憲法)と同議会から下された帝冠兄王拒否した。これに反発した自由主義者民主主義者・労働者団体などの間で憲法制定求め運動高まり憲法拒否した邦国中心に蜂起発生した多くはすぐに鎮圧されたが、バイエルン王国プファルツ地方バーデン大公国での反乱拡大した。特にバーデンでは革命の影響常備軍人民軍改組されていた事もあり、5月14日にはバーデン大公レオポルト亡命しプロイセン助力請う事態となった。 これを受けてヴィルヘルム王子司令官とする二個軍団・約6万人反乱鎮圧出征したバイエルンプロイセン軍干渉を嫌い、鎮圧要請をしていなかったが、ヴィルヘルム王子の軍は独断プファルツ地方進軍しバイエルン政府から事後承認得て6月14日プファルツ地方占領した。さらに革命派政権掌握して社会的民主共和国」を宣言していたバーデン進攻し、「神聖不可侵国家理念王権)に背いた者には容赦無用」として徹底的な鎮圧命じマンハイムフライブルクラシュタットなどで捕虜にした革命家人民軍志願兵部隊士官一般兵問わず無差別に処刑した。その断固たるやり方に対して民衆の間に非常な憎しみ呼び起こし榴弾王子Kartätschenprinz)というあだ名つけられた。フリードリヒ・エンゲルスは「ドイツ人民はラシュタット大量銃殺防弾室を忘れない。この恥ずべき行い命じた支配者どもを忘れないと書いている。

※この「1848年革命の鎮圧」の解説は、「ヴィルヘルム1世 (ドイツ皇帝)」の解説の一部です。
「1848年革命の鎮圧」を含む「ヴィルヘルム1世 (ドイツ皇帝)」の記事については、「ヴィルヘルム1世 (ドイツ皇帝)」の概要を参照ください。

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