12cmCDシングル(マキシシングル)への移行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:47 UTC 版)
「シングル」の記事における「12cmCDシングル(マキシシングル)への移行」の解説
その後、音楽ソフトの主流がレコードからCDへと移ったが、8cmCDシングルはCDプレーヤーの性能及び適応性から来る取扱の難しさも抱えていた。1990年代後半以後、増加傾向にある外資系CDショップでは8cmCDシングル用のスペースが少ないことが多い。そのため日本においては1990年代後半以降、8cmCDシングルから12cmCDシングルへの移行が進んだ。 マキシシングルの中には、CD自体は12cmだがアルミ部分が8cmの「ニューマキシ」というディスクも存在する。これはCD-DAの追加仕様に基づくものであるため、一部のCDプレーヤーでは再生できないことがある。 1990年代後半から2001年頃は12cmCDシングル用の薄型ケースとジャケットに8cmCDを入れるかたちで発売された例もある。 8cmCDシングルでリリースされるタイトルの激減とともに、8cmCDシングルは消滅するかのように思われたが、食玩業界からお菓子のおまけ(食玩CD)としての需要が発生した(ブームは2003年から翌2004年までの短期間に留まった)。菓子メーカーからの発売が主であり8cmCDシングルの最大収録時間が約22分程度であること、12cmCDでは大きさやコストに問題があることから、曲を1曲だけ収録した8cmCDシングルを同梱したガムやチョコレートが発売されるようになった。ジャンルもアニメの主題歌(アニメソング)、1970〜80年代のポップスや演歌等、多岐にわたっている。 日本レコード協会の生産実績統計によると、2009年の8cmCDシングル生産枚数は15万5000枚、生産金額は5800万円であり、CD全体における構成比は1%未満である。 2010年代後半において、DEENの『ずっと伝えたかった I love you』、安斉かれんの『世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた』、サカナクションの『忘れられないの/モス』など、わずかながら8cmCD・縦長仕様ケースで発売する例もみられる。 新譜の形式がマキシシングルにほぼ完全移行した2000年以降、過去の8cmCDシングルをマキシシングルとしたものをまとめて同時に再発売することがみられる。 2000年 - スピッツ 2001年 - 浜崎あゆみ 2003年 - B'z 2005年 - 浜田省吾、サザンオールスターズ 2006年 - L'Arc〜en〜Ciel 2010年 - KinKi Kids 2020年 - ZARD
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