05N系投入による廃車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 03:09 UTC 版)
「営団5000系電車」の記事における「05N系投入による廃車」の解説
冷房化工事など事実上の延命工事を実施していた車両も、予定通り改造から10年程度を経た1999年(平成11年)度から廃車が開始された。この時に投入された05系は8次車として大幅なマイナーチェンジが行われた。同時期には東西線用のアルミ車6両が千代田線北綾瀬支線へと転属された。その後、2003年(平成15年)度までに10両編成15本(150両)が廃車された。 そして2004年(平成16年)4月1日の帝都高速度交通営団(営団地下鉄)民営化による東京地下鉄(東京メトロ)発足時における東西線用の車両数は10両編成8本(80両)となった。 この時点で在籍していた車両は、車体前面・側面に設置していた営団団章「Sマーク」(シンボルマーク)は東京メトロ「ハートM」マークへと交換された。ただし、本形式の側面窓上部のマークは小形であること、また東西線用車両では乗務員室扉直後へのコミュニケーションマークの貼り付けは見送られた(後述の千代田線用車両はコミュニケーションマークは設置済み)。 その後は05系13次車の投入や有楽町線への10000系投入によって同線から転属した07系によって全車両が置き換えられた。これは2007年(平成19年)3月に東西線の保安装置は、開業以来のWS-ATCから新CS-ATCへの切り換えが予定されていたことから、切り換えを前にした2007年(平成19年)3月17日が東西線における最終運行日となった。この置換によって同社はアルミ車100%を達成した。 2007年(平成19年)1月27日に深川車両基地で開催された「さようなら東西線5000系車両撮影会&工場見学会」では、同日時点で在籍していた第59編成(ステンレス車)・第90編成(アルミ車)が05系第02・43編成や東西線転入直後の07系第03編成とともに展示された。 第59編成は途中から「さよなら東西線5000系」と表記された特製ヘッドマークを先頭車前面に装着し、前述の通り同月29日から3月17日の最終営業日まで営業運転に使われた。また、イベント終了後に廃車が決定していた第90編成は車内に開通式や車両の思い出を中心に東西線の昔の写真を展示した後、予定通りに廃車された。このほか、このイベントを記念して特製の一日乗車券も発売された。 2007年(平成19年)12月15日に綾瀬車両基地で開催された「綾瀬車両基地見学会&車両撮影会」では、5952Fが地下鉄開業80周年記念ステッカーを先頭車前面の車両番号プレートの下部に貼り付けし、自動洗浄機体験に使用された。
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