龍造寺氏麾下とは? わかりやすく解説

龍造寺氏麾下

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 15:48 UTC 版)

原田信種」の記事における「龍造寺氏麾下」の解説

実父肥前松浦草野鎮永(宗揚)。国衆である肥前草野氏は龍造寺氏従属したため、永禄11年1568年)頃より五郎人質として佐賀入った。 宗揚の兄・種門が惣領であった讒言によって謀殺され、弟の親種が継いだものの天正2年1574年)に大友宗麟臼杵氏との抗争責められ自害。その嫡子秀種もすでに戦死していたため、原田了栄(隆種)は、草野家出ていた次男の子、つまり内孫養嗣子として迎えた五郎原田姓に戻り宗家跡を継ぐことになった同年元服の際には龍造寺隆信より偏諱授与受けて信種と名乗り、同8年1580年)には隆信の娘(実際に養女か)を妻として娶った天正10年1582年)、信種は龍造寺氏配下として飯盛城拠点にして筑前西部早良郡勢力伸ばしていたが、さらに筑紫広門協力して那珂郡侵入して砦を築き、兵300入れて重臣・笠大炊介興長(りゅう おおいのすけ おきなが)を守将とした。同郡で大友方は山田純規が守る嶺城(猫峠城)だけであり、立花道雪養子統虎を将として薦野増時由布惟明大炊)、小野鎮幸らを付けて、同城を守るために砦を攻撃させた。4月16日朝、那珂川渡った立花勢1,000名は二手分かれて砦を強襲し原田勢の防戦撃破して砦を焼いた。笠大炊介らは早良郡退却した。(岩戸合戦天正12年1584年)、信種は祖父・了栄の重臣達よりも実父草野宗揚を頼みとして後見任せて重用していたため、宗揚の専横家臣団からは不満が上がっていた。信種もすでに後見必要な年齢ではなく他家より家中口出ししてくることを原田家臣達は快く思わず、草野を斬ろうという者すらあった。この家中分裂状況知った岸岳城波多親波多信時)は、原田侮って国境の境をしばしば犯して所領横領しようとしていたので、信種らは憤慨していた。3月3日の上巳(桃の節句)に祝儀使者として波多時実波多掃部助)という者が来て酒席となった際、笠大炊介・勘助(繁種)兄弟口論となって激しく罵倒され深江良治・鬼木清甫・有田宗良ら他の老臣仲裁して帰ったが、波多親従弟時実が恥をかかされたと激怒し3月12日に3,000の兵を持って侵攻浜崎草野への押さえとして1,000残し、2,000率いて波多親鹿家(しかか)に陣を布くと、報復として笠大炊介の所領である七山口の民家焼いて住民200余を殺戮した。これに対して信種も3,000の兵で出陣し吉井岳城に集結し先手吉井の浜に陣取った13日原田勢の先手1,500が浜伝い前進して波多勢の先手1,000波多時実)に襲いかかる激戦となるが、その最中にさらに信種の後続鹿家峠を越えて山手より襲いかかり、挟撃受けた波多勢は敗走郎党と共に踏み止まって奮戦した波多時実は、笠大炊介に討ち取られた。波多親が兵を再集結しているところに、信種は全軍でこれを攻撃深江城より深江良治が、吉井城より吉井亮が出撃して加勢したので、波多勢は包囲攻撃受けて潰走波多親突撃して信種と差し違えようとしたが、家臣止められて、辛くも唐津脱出した。(鹿家合戦他方奇しくも波多親鹿家侵攻と同じ3月12日に、龍造寺隆信島原半島神代海岸出陣していて、これを迎え撃った島津家久新納忠元伊集院忠棟赤星統家有馬晴信らを将とする島津有馬連合軍24日交戦したが、この沖田畷の戦い龍造寺軍は大敗し隆信川上忠堅に首を獲られて討ち死にしてしまった。

※この「龍造寺氏麾下」の解説は、「原田信種」の解説の一部です。
「龍造寺氏麾下」を含む「原田信種」の記事については、「原田信種」の概要を参照ください。

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