飲料、菓子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 09:27 UTC 版)
フィリピンでは、清涼飲料水とコーヒーが広く飲まれ、朝食ではスペイン風のホット・チョコレート、薄味のコーヒーが愛飲されている。コーヒーノキを栽培しておらず、インスタント・コーヒーを購入する余裕もない農民の場合、朝食には黒米を使った代用コーヒーや潰したショウガを煮立てたジンジャーティーを飲む。メリエンダではソフトドリンク、コーヒー、ハーブティーが飲まれているが、茶は飲まれていない。セブンアップ、ビールなどの炭酸入り飲料は食事中の飲み物として出され、バーベキュー、煮込み料理、蒸し煮の調味料にも使われる。 暑い気候のフィリピンではビールが愛飲されており、「サン・ミゲル」「ビア・ナ・ビア」などのブランドが存在する。ココナッツジュースもよく飲まれており、ところてん状に削った果肉を加えたり、果実や砂糖で酸味や香りを補うこともある。ヤシの花芽を切って採取する甘いジュースのトゥバはかつては黒砂糖の材料とされ、ミンダナオ島ではトゥバを発酵させて作る酒が飲まれている。南タガログ地方ではココヤシの蒸留酒であるランバノグ、イロコス地方ではサトウキビ酒のバシが飲まれている。 メリエンダに出されるハロハロは、かき氷とココナッツミルクに豆、米粒、果物など様々な材料を混ぜ合わせた氷菓である。「混ぜこぜ」を意味するハロハロは1920年代にフィリピンを訪れた日本人が考案した料理といわれ、様々な文化が混合したフィリピン文化の例えにも使われる。紫色の芋であるウベ(ダイジョ)はアイスクリーム、ハロハロの餡、蒸しパンであるプト、プディングなどのデザートの材料に使われる。ケソンプティなど水牛の乳から作るチーズは菓子の代わり、もしくは菓子の添え物として食後のデザートで出されることが多い。様々なフルーツとシロップ漬にしたサトウヤシの実であるカオン、ナタ・デ・ココなどを合えたフルーツサラダはパーティーでデザートとして供される。
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