食品宅配事業の強化
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「エイチ・ツー・オー リテイリング」の記事における「食品宅配事業の強化」の解説
2002年5月に阪急百貨店が子会社として設立した株式会社阪急キッチンエールは、2003年3月には兵庫県明石市から高槻市までの31市区町村に事業エリアを拡大し、2008年5月下旬から京都府向日市に配送拠点を設けて京都府内へ進出する事業エリアの拡大を進めた。 同年から購入金額に応じて顧客を4段階に区分して特典内容に差をつける優良顧客への優遇策を採って顧客の囲い込みを進め、2010年3月期で会員数が前期比15%増の約3万5500人で売上高が8%増の67億円にまで成長した。 2010年5月に当日の注文で即日宅配するサービスを始めたほか、同年から70歳以上の高齢客から毎週定時に注文を聞き取る「御用聞き電話」や配送時間帯を3時間単位で指定できるサービスを開始するなどサービス内容の拡充を進め、2012年からはスマートフォンや多機能携帯端末(タブレット)も開始した。 2011年4月1日に「オレンジライフ」ブランドで九州地方で食品宅配事業を行っていたエブリデイ・ドット・コムの株式の約50.1%を買収して保有割合を22.4%から72.5%へ引上げて子会社化して株式会社阪急オレンジライフ(現:阪急キッチンエール九州)として事業エリアを拡大し、食品卸大手の国分に仕分け業務などを委託して同社の千葉県船橋市にある配送センターを拠点に首都圏で宅配を行う仕組みを整え、同年10月23日には東京都の都心11区を配達エリアとして首都圏での食品宅配事業を開始して2012年5月に23区全域へ配達エリアを拡大し、同年秋には川崎市や横浜市の一部など神奈川県にも進出するほか千葉県への進出も目指して首都圏での事業展開を始めている。 また、2011年10月10日に「賢いママの選択離乳食クラブ」のブランドで放射線量検査や25品目のアレルゲン表示を全品目行って着色料・保存料も不使用の安全・安心や味の良さを売り物に冷凍離乳食の宅配事業に参入してインターネット受注を開始したほか、当事業で養ったノウハウを活用して通信販売や訪問販売などの無店舗販売を行う事業者向けの物流システムを2011年11月1日から子会社のエブリデイ・ドット・コムを通じて販売を開始するなど関連事業の拡大を図っている。
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