陣内綾子とは? わかりやすく解説

陣内 綾子 Ayako Jinnouchi


陣内綾子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/29 04:20 UTC 版)

いきいき茨城ゆめ国体にて(2019年)

陣内 綾子(じんのうち あやこ、1987年1月21日 - )は、日本陸上競技選手2007年世界陸上選手権日本代表。専門は800m1500mで、800では2007年世界陸上出場、1500では2012年から日本選手権3連覇を果たした。メモリード陸上部所属。

経歴

佐賀県佐賀市出身。800m走は中学校時代から得意としていて、2001年(3年生の時)、全日本中学校陸上競技選手権大会で優勝。

2002年に地元の進学校佐賀県立佐賀西高等学校に進学すると、その年のよさこい高知国体少年女子Bカテゴリーで優勝した。2004年(3年生の時)、中国04総体陸上競技で同種目を制し、注目を集めるようになった。

佐賀西高は地元でも名門中の名門であり、進学校であったため、県外の大学からも誘いがあった[1] が、環境の変化を避けるため、2005年、あえて地元の佐賀大学文化教育学部に進学した。しかしこの年の世界陸上400m走代表であった丹野麻美(当時福島大学2年)が、晴れの国おかやま国体で専門外の800m走にエントリーし、しかも優勝してしまった。陣内は専門外の丹野に敗れて悔し泣きし、以後本腰を入れて取り組むようになる。

2006年日本学生陸上競技対校選手権大会のじぎく兵庫国体に相次いで出場し優勝。2007年大阪で行われた世界陸上日本代表として出場したが、このときは通算38位で、1次予選敗退となった。

2008年にはチャレンジ!おおいた国体で、大会新記録をマークし優勝を果たしている。

2009年佐賀大学を卒業後、九電工に入社。この時は本社・陸上部がある福岡に転居。この年の世界陸上代表選考会を兼ねた日本選手権では800mで2年ぶりに優勝したが、B標準記録を突破することは出来ず、世界選手権代表に入ることは出来なかった。

2012年6月に行われた、第96回日本陸上競技選手権大会では1500m走に出場し、4:16.42のタイムで優勝した。今大会は、2012年ロンドンオリンピックの代表選手選考も兼ねていたが、1500m走の五輪参加標準記録A(4:06.00)には届かなかった。

800メートルで2005年、2007年のアジア選手権3位、1500mで2012年から日本選手権3連覇、2013年2017年アジア選手権3位など第一線で活躍したが、2021年9月に九電工陸上部を退部[2]。しかし現役続行の意思を強く持っており、翌年4月にオファーを受けたメモリードに中距離走に加え、クイーンズ駅伝での短い区間の即戦力となることを期待され移籍した[3]

記録

  • 800m 自己ベスト:2分3秒37(日本歴代13位)
  • 1500m 自己ベスト:4分10秒08(日本歴代6位)

脚注

  1. ^ 隣県にある福岡大学は九州でも陸上競技が盛んな大学として知られている。
  2. ^ 1500m日本選手権3連覇の陣内綾子が九電工を退部「温かく見守っていただき感謝」月陸online - 2021年10月6日
  3. ^ <新戦力 駅伝実業団の精鋭たち> メモリード/陣内綾子(九電工)長崎新聞 - 2022年4月5日

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